二千三百七十六(朗詠のうた)歴代名と香盤(序列)は要らない
甲辰(西洋未開人歴2024)年
六月二十日(木)
S相K邸のホームページを見たら、何かの歴代について、顔写真と名前が載ってゐた。何の歴代かは不明だ。きっと、歴代馬鹿どもの一覧であらう。顔写真を見る限り、さう云ふ感想を持った。
会社でも、財団法人、社団法人でも、政党でも固定思想(宗教)団体にもあることだらう。歴代社長、歴代理事長。歴代官長は悲惨だハゲの一覧になってしまふ。歴代の悪い点は、社長なり理事長なり官長は、それ以外の人たちと合はせて機能する。社長には専務取締役や常務取締役がゐるし、理事長には理事がゐるし、官長には宗務総長や宗務庁各部長がゐる。
それなのに歴代と云ふと、頂点に立つ一人を、他の時代ての難易度や貢献度の差を考へず、しかも他の役職者を切り捨てて、称美してしまふ。
例へば、或る会社で、90代と96代から98代までは同じ人間が社長だったが、業界全体が好景気で誰でも社長が務まった。それに比べてその前のときは会社が急成長し、あのときは社長とともに専務と常務に98代社長より遥かに優秀な人たちが活躍した。かう云ふことがしょっちゅうある。
更に悪いことは、歴代があるため、煙と同じで上に行きたがる馬鹿どもが出てくる。以上の弊害を無くすために、歴代はやめよう。これが一つ目である。
煙より更に黒きは馬鹿どもだ上を目指して上がることのみ


六月二十一日(金)
香盤とは劇場で、俳優の役を書いた表や、観客座席表のことで、要は係員用の表だ。これが落語や浪曲では、協会内の人員表になり、序列を示す。そんなものはExcelと同じで、入門順を押せば入門順になるし、郵便番号のボタンを押せば郵便番号順になる。気にする必要はない。
今回この語を用ゐたのは、菊春三木助二人会で、浪曲は香盤が入門順で、落語みたいにあまり変動しない話が出た。序列を気にする組織は停滞する。気にしない組織は伸びる。或いは停滞するから気にするし、伸びれば気にしない。日本は、序列を気にしない世の中にしないと駄目だ。先の敗戦がその典型である。
とは云へ、一番無くさなくてはいけないのは歴代だ。
歴代と序列を無くし明るい社会 歴代の中には黒が少しは混じる


六月二十二日(土)
S相K邸は、歴代を羅列したものを発表すべきではない。N閣全員で歴代なら問題ない。これなら資料として、閲覧に便利だ。S相の顔写真は削除すべきだ。これもD臣全員なら問題ない。
それにしても、S相の顔写真は百万枚撮った中の最高傑作、と云ってもいいやうなものばかりだ。え、あれだけ不祥事を続けた人が、あの笑顔、と驚くばかりだ。こちらまで笑顔になる。いや間違へた。爆笑顔になる。
K邸のホームページは百(もも)万(よろず)撮る中からのまぐれ一枚
(終)

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