二千三百六十(朗詠のうた)二回目の真鶴訪問記
甲辰(西洋未開人歴2024)年
六月五日(水)
本日は、毎月恒例の中旅行(ジパング切符日帰り)で真鶴へ行った。熱海まで新幹線で行き、改札を出てすぐ入場し、真鶴まで戻り途中下車した。前回は真鶴海岸だが、今回は街の中(役場、小田原百貨店)と、岩海岸が目的だった。
ドラッグストアで、普通缶の酎ハイ(99円、税抜き)二本と、さつま揚げ(138円引く20%、税抜き)を買った。今回初めて弁当を持って行った。ご飯を炊いてからお昼に二十四時間になる上に、皆で夕食を食べるには少ない。それなら持って行かうとなった。おかずも詰めたが、たんぱく質がやや少ない。それでさつま揚げを買った。
酎ハイは9%だ。これが誤算だった。9時過ぎなので空腹ではない。それなのに一本飲んだだけでアルコールが回って、気動車登坂モードになった。昔は気動車の出力が小さく、登坂時は低速になった。小生は歩きで4Kmだらうか。遅くはないが、普段は6Kmで歩くから遅い。
さがみ信金前を過ぎ、郵便局前を過ぎた。駐車中の車は、すべて湘南ナンバーだ。
さねさしは南の相模湘南は海と川ありさんずいが付く

前に、湯河原町、真鶴町、箱根町が合併し、箱根市を提案したが、湯河原町と真鶴町だけだと、さねさし西湘市を名乗る方法がある。枕詞付きの市名は珍しい。
町役場前を過ぎ、岩海岸へ到着した。海水浴場と漁港だ。まづ廃寺跡へ向かった。途中で道に迷ひ明らかに昔から住んでゐる老人に訊いたが分からない。瀧門寺なら分かると云ふ。路地から道路に出て左へ行くとあった。
五層塔と顕彰碑がある。天台宗だったやうだ。帰宅後にインターネットで調べると、瀧門寺の管理とある。なるほど廃寺のあと、隣接する曹洞宗の瀧門寺が管理するやうになったのだらう。
広い空き地は廃寺跡だらう。小学校の校歌の碑がある。ここで昼食を採った。10時なので早いが、弁当が悪くなるのを防ぐためと、アルコールが早く回ったのでそれを回復させようとの試みであった。しかし弁当を食べながら、残りの一缶を飲んだから、意味を為さなかった。
広場の端に小学校の校舎と思はれる建物が隣接する。広場は校庭には見えないから、学校でも兼用する位置付けかも知れない。帰宅後に調べて分かった。小学校は廃校になった。
アルプスのハイジはスイス 真鶴の廃寺の跡は空き地あり 家で調べて驚くは小学校が廃校の跡

反歌  維新後に寛永寺末消えた今五層の塔と頌徳碑あり

  
廃寺説明                     上りの参道(上は曹洞宗寺院)               校庭跡から五層塔を見る

 
五層塔                       廃寺正面

  
参道上がった所(鐘楼)               三茅葺屋根(右鐘楼、中庫裡、左本堂)          右本堂と左保育園跡

曹洞宗のお寺は、すべり台などがあるので、参拝者が子供を連れて来たときのためかな、と最初思った。左の建物は物置きだが、元は坐禅会で使ったのではないかと思ったからだ。暫くして幼稚園だったのでは、と気付いた。お寺の従業員らしき人がゐたので訊くと、保育園で二十年ほど前に廃園になったさうだ。
廃校と廃寺廃園 世の中が変はるの度に困る人 出るので良きは変はらぬ事か

反歌  町の中真鶴と岩二地区あり家から子たち少し遠のく
漁港へ戻り、漁協の前まで行った。モーターボートの走行届け入れがあり、近くにモーターボート免許やモーターボートを扱ふ店がある。この辺りは民宿が十軒ほどか。実際に見たのは五軒ほどだが推定した。
帰りは、小田原百貨店へ行ったと云ふか、違ふ道を歩いたら前へ出た。百貨店があるところは賑やかで街の中心だらう。さう思ったが、今は食品スーパーになった。店名が英語でよくない。近くにお年寄りが多く、道端で座って時を過ごす感じだ。これはよいことだ。家に閉じこもるのではなく、外へ出る。車がほとんどは知らないからできることだ。
真鶴駅の開札を出る前に、JR東日本でかるたの催し物を六月末まで実施中だ。さっそく窓口で紙と記念品を頂いた。乗車券は熱海から東京、特急券は小田原から東京を同時に買ったのに、記号が■■■■・・・・だ(数は四か不明。□を含まないことを示した)。熱海小田原は在来線だから□■■■・・・・ではなくてよいのか。駅員が切符を再度見たので、JR東海経由の切符かどうか見たのかなと思った。この切符は新倉敷で購入したので、JR西日本の発券である。(終)
(6.6追記)ジパング切符購入申込書は「往復」に印を付けた。往路は東京から熱海まで新幹線、帰りは小田原から東京まで新幹線。そのため帰りも■■■■・・・・になったのだらう。
地元の人が廃寺跡を知らなかったのは、小学校と曹洞宗のお寺で完結してきたためだ。小学校が廃校になると、廃寺跡が浮かび上がった。
(6.7追記)駅員は、在来線経由かどうかではなく、新幹線を使ふかを見たのだな。全線が在来線だと、途中下車できない。

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