二千百三十五(うた)旧駒込林町(その二)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
十月二十三日(月)
今年五月に続き本日も、二回目に旧駒込林町へ行った。終了後、近くにファーブル昆虫館と屋敷森(千駄木ふれあいの杜)があるので、帰りに寄った。ファーブル昆虫館は、土曜日曜のみ開館のため、本日は建物を外から見るに留まった。
予めインターネットで調べてあったので、運営するNPO法人は屋敷森で区の運営に協力して来たことを知り、こちらにも寄った。屋敷森は、元は太田道灌の子孫の屋敷で、長さ200mの広大なものだったが、明治維新後と路面電車が開通して拓けて来るにつれて、狭くなり今では普通の家で数軒分だ。
そこをまづ区が契約し、後に寄贈を受けた。自然が残る貴重な存在だ。園内は鳥の啼き声が重層だ。数十羽はゐるだらう。倒れた木はそのままにして、次が育つのを待つさうだ。
駒込はかつて農村が広大で藪や林も存在し 明治維新後少しづつ開け宅地になるなかで 古い家の地寄贈して自然を保護に唯一残る

反歌  農村の藪や林の面影を残す土地また野生の宝庫
高村光太郎が疎開するまで住んだ家兼アトリエは、ファーブル昆虫館の近くだ。家は無く、説明版のみが立つ。その後、動坂下の交差点を右折し田端駅に出た。この道を歩くのは初めてだ。田端駅がこれほど近いとは知らなかった。

十月二十四日(火)
昨日現場で、メモ書き歌を作ったのに、忘れてゐた。
道潅の子孫は屋敷広大も 幕府倒れて少しづつ狭くなるのち 自然保護屋敷林にて江戸の世も保護

反歌  観潮楼すぐ近所にて光太郎アトリエ家の跡地も近し
反歌  園内は鳥の啼き声百重にも高い木中の木低い木に棲み分けながら一斉に鳴く
反歌  ファーブルの昆虫館も近くにて土曜日曜子どもが集ふ
管理室の机に、一週間前の下町まつりの案内地図があった。
下町の文京区側まつりには 根津と千駄木弥生にて 台東区とは別の日に 案内地図は台東も載る

反歌  玉林寺下町風俗史料館五重の塔跡みな台東区
反歌  案内地図読むと先週開催し間に合はずしてあとのまつりに
弥生一丁目は台地の上で、下町とは雰囲気が異なる。しかし元の根津西須賀町なので、本来の向ヶ丘弥生町とともに、参加する。あと、下町まつりは、文京区側と台東区側で一週間ずらして行ふ。よみせ通り商店街は片側づつ文京区と台東区なので、両方に参加する。(終)

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