二千四十(うた)組織は憎まれ役を作ってはいけない
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
七月六日(木)
組織に憎まれ役を作ってはいけない。前にも書いたことがある。組織に憎まれ役が必要と云ったのは、プロ野球の広岡達朗だった。彼が監督になると、その年に優勝する。しかし翌年はチームがめちゃくちゃになる。その理由は無理をさせるからだ。
5tまで積めるトラックに10t積んで走らせれば、利益が劇的に増える。しかし翌年は、トラックがぼろぼろになった、運転手が二人事故を起こした、退職者が三人出た、と大変なことになる。広岡は、長期に見ることが出来ない人なのだらう。
小生が二年半前まで勤務した会社の社長も「憎まれ役が必要だ」と云った。前回はまだ勤務中だったので、或る役員と書いたが、あれは社長のことだ。あの男は一年ではなく、長く社長に居座った。それが可能だったのは、次々に従業員が辞めるからだ。
業績が悪く賞与が少ないから次々に辞める。社長が次に退職させる人を決めて下に指示を出す。これは退職勧奨または嫌がらせ退職と呼ばれるものだ。そんなことをずっと続けて来た。
これは労働側にも責任がある、と書いたことがある。辞めても次々に採用し、また辞めて行く。そんな状況を停止させる事は、労働側の義務だ。

七月八日(土)
憎まれ役が必要なのは、組織ではなく無能な経営者だ。憎まれ役が憎まれ、経営者(または組織の長)は憎まれない。しかし憎まれ役がゐると組織が駄目になる。
憎まれ役が必要なんて思ふのは、長期に考へないからだ。或いは退職者が多いなど、別なところで帳尻が合ってしまふからだ。退職者が多くてもこれまでやってこれたのは、長い間経済が低迷し、求職者が多かったからだ。
西洋の野蛮文明 繁栄を続けたやうに見えるのは 長期に見ない為であり 環境破壊地球滅ぼす

反歌  帳尻を地球破壊で合はせるは悪質行為すぐに停止を
反歌  西洋も憎まれ役が必要だ地球破壊をごまかす為に

七月九日(日)
経営者が憎まれ役だったらどうなるだらうか。実は日本の中小企業には、かう云ふ会社も多い。大企業でも会長が、社長を外部から連れて来てはすぐ追ひ出す人は、この種の人間ではないか。
こんな会社でも成り立ってしまふのは、日本人が大勢に従ひ過ぎるためか。或いは日本人が長期に見られないためか。(終)

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