二千二十五(うた)3.次の中旅行計画(続編)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
六月二十五日(日)
次の旅行は、ライトレール開業前の宇都宮にする予定だ。開業前の宇都宮駅前を見る。それだけだから、三十分あれば十分だ。100Km以上乗らないと大人の休日倶楽部割引(三割。ジパング倶楽部も三割だが、JR東で完結するときは枚数制限が無いのと、話せる券売機を使はなくて済む)にならないので、鹿沼まで行く予定だ。
鹿沼では、彫刻屋台展示館によらう。鹿沼駅は、東武鉄道の新鹿沼駅と異なり、市街から遠い。それが嫌で一旦は中止に決めたが、行くことにした。
次に、鹿沼は東京近郊区間だ。途中下車はできないが、新幹線を使へば出来る。これも一旦は中止と決めたが、どっちみち新幹線を使ふのだから、と思ひ直した。帰りは、小山まで在来線で途中下車。小山評定跡と小山御殿を見たあと、新幹線で大宮まで帰る。
鹿沼土彫刻屋台 関が原合戦前の評定と 下野の国史跡はあまた

反歌  草枕旅行く前に調べるも楽しみのうち知識も増える
昨年四月に越後線小島谷まで行かうとして、柏崎経由を燕三条経由と勘違ひしたことがあった。吉田駅で次の越後線まで二時間以上あるので、降りた電車に再び乗り五合庵、乙子神社、分水良寛史料館へ、あたかも最初から計画したやうに出掛けた。
この場合、現地でスマホを調べたりはしない。旅行前に調べてある。旅行の楽しみは、行く前が三分の一、乗り物の中が三分の一、目的地が三分の一だ。乗り物は鉄道とは限らない。貨車の仕分け廃止と客車の電車気動車化以降、鉄道は興味が無い。車や高速バスで行く時は自動車道を調べ、航空機で行く時は空港を調べる。同じく鉄道で行く時は、鉄道を他の交通機関と同じやうに調べるだけだ。
今回は鹿沼に行くので、鹿沼土は土では無く風化した軽石で、強酸性だと云ふことを調べた。

六月二十六日(月)
ライトレール開業前と開業後に二回訪問する方向で、二回目は氏家駅で降りる予定だ。小さな駅で降りるのも、悪くはない。さくら市は氏家町と喜連川町の合併で生まれたことを知った。
青春18切符だと、ライトレール関連三回(開業前、開業日、開業後)と、その他二回。大人の休日倶楽部ジパング機能だと開業前と開業後の二回。年齢的に、新幹線を使ひたい。七月とハ月の旅行計画は、新幹線の実現性が高くなった。
宇都宮 路面電車の開業に合はせ二回の旅支度 まだ計画の初めにて変更あるも世の流れ見る

反歌  新しい路面電車は世の流れ車道の街を歩道の街へ(終)

追記六月三十日(金)
駅のパンフレット棚に、「ちばノート」と題の付いたものがあった。千葉県商工労働部観光誘致促進課が発行する。表紙にはJR東日本千葉支社と小さく書いてある。これに成田祇園祭(7/7-9)と、佐原の大祭夏祭り(7/14-16)が載る。どちらも金曜から日曜だ。土曜は午前中仕事が、日曜は母のデイサービスが休みなので少なくとも午後は家にゐる必要がある。
成田は京成で往復、佐原は大人の休日倶楽部で往復切符を買ふ。佐原までだと100Kmに足りないが、一つ先の香取は100Kmを超えて値段は同じだ。そもそも今回は宇都宮を三回にして青春18切符を使ふ方法を調べるところから始まった。ところが日付けが七月十九日以前なので、青春18切符は使へない。佐原は今月、宇都宮は来月に回すか。
祇園祭と祭夏祭りの時刻を調べて、取りやめが決まった。どちらも土曜の午前か、日曜の午後だ。土曜に仕事があり、日曜は最低でも午後は家を離れられないから、無理だった。
草枕旅の計画 幾つもの要素が絡み 出発に至るは十に一つか二つ

反歌  計画を立てるも旅の楽しみで調べて立てて消えて調べる

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