千八百九十一(うた) 函館本線の受益者は北海道新幹線だ
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十二月三日(土)
北海道新幹線が札幌まで延伸するときに、函館本線の新函館北斗から長万部までの扱ひが問題になってきた。前にも取り上げたが、新函館北斗から長万部までの受益者とは北海道新幹線利用者だ。なぜなら、北海道新幹線を札幌まで伸ばすことにより、この問題が発生したからだ。
他の新幹線と異なるのは、今までは残った路線を第三セクターで運営した。今回は、今までの路線から旅客輸送が撤退する。その結果、国鉄民営分割時のルールに戻せば、かう云ふことになる。

十二月三日(土)
別の解決法として、新幹線に貨物列車を走らせる方法がある。新幹線は電車専用線だから、それは無理だと思ってきた。しかし国土交通省で、さう云ふ検討を始めたニュースを半年程前に見た。おそらく電車で貨物を走らせるのだらう。
青森と長万部で、在来線と貨物新幹線でコンテナを移し換へる。その費用を北海道新幹線の乗客が負担するなら、函館本線を残すより安い。それでも高額なら、今度こそ北海道が負担すべきだ。
別の方法もある。貨物新幹線を東京、新大阪、九州まで走らせる。これなら乗せ替へ無しで、新しい鉄道貨物網が誕生する。
これからは汽笛一声札幌を貨物電車ははや離れたり


十二月四日(日)
新幹線と在来線を運行するだけの需要がない線は、山形新幹線と云ふよい方法がある。それなのにJRになってからは、在来線を第三セクターにする方法が現れた。旧国鉄の線路は、山手線や京浜東北線など電車専用線を除いては、機関車列車が走行できる。これは大原則だった。ところがJR貨物を分離してから、この原則が壊れ、全国網は虫食ひ状態になった。
今となっては、新幹線を本線とし、貨物列車のうち太平洋側を結ぶものは新幹線を走るのがよい。更に北海道新幹線の新函館北斗から長万部までは片側だけ三線軌条方式にして、夜間は電車並み軸重で牽引する狭軌貨物列車を通すやうにしたほうがいい。これは国策上(工業、商業、全国鉄道網、国防)の必要事項なので、国が費用を持つべきだ。昼間でも青函トンネル以外は、一方の線路を狭軌、反対側の線路は新幹線の単線として、運用できる時間帯ができる。
標準軌狭軌も繋ぐ北海道これで日本は盤石となる


十二月五日(月)
旅客と貨物を分けたため、連携ができない上に、技術の継承もできない。今は旅客会社と貨物が合併する好機だ。
鉄道は旅客と貨物を分けてはいけない 機関車と電動貨車は合併がよい
(終)

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