千七百九十九(和語のうた) 1.次の旅行計画、2.都内小旅行に変更
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
八月九日(火)
次に大人の休日倶楽部パスが発売される時期は、仕事が既に二日入った。午前中だけなので、午後から出かけようと思ふ。この二日は詳細日程が決まった。
残りの二日は、朝から飯山と鳴子に行く予定だ。せっかく行くのだから、飯山のあと新潟に寄り二回目の會津八一記念館と、鳴子のあと新庄廻り山形新幹線で帰らうとすると、これが困難だ。
飯山のあと高崎まで戻り上越新幹線で新潟なら可能だ。つまり新幹線は本数が多いが、在来線(及び大人の休日倶楽部パスで乗車できるえちごトキめき鉄道)の特急は一日に四往復しかない。普通の人はこれで足りるが、私みたいに母がデイサービスから帰るまでに帰宅する人には無理だ。
鳴子のあと新庄廻りは、平日は無理だ。日曜なら臨時の快速がある。日曜はデイサービスが無いから一日家に居ないと危ないが、妻に留守番を頼めば可能だ。
このやうな事情で、次の旅行は行くかどうか不明になった。来年度はジパング倶楽部でJR東海やJR西日本にも行く予定だが、一回で一日だ。大人の休日倶楽部パスみたいに四日連続ではない。
日にちは十分にあるから、来年度も大人の休日倶楽部パスを一回は利用しようと云ふ思ひもある。
旅調べ迷ひて夢は駆け巡る葉月にするか次に回すか

葉月は太陰暦なので、今の九月。「夢は駆け巡る」は芭蕉の句の本歌取り。本句取りかな。

八月十一日(木)
日帰り旅行なら、バスや地下鉄の一日乗車券もある。かつては年に数回使った。今月末までJRの定期券があるので、使ふとすれば東京メトロか。
都営地下鉄は時季限定だがよく使った。会社が新中野時代は中野坂上で、新宿に移ってからは新宿西口駅または新宿駅から乗った。
都バスと東急バスもよく使ったが、六十歳を過ぎてから厠が近くなり、バスは足が遠のいた。一回の乗車なら問題はない。何回も乗り換へるのは大変だ。
歳を取る旅も同じく歳を取るゆとりを持ちて旅は絶やさず


八月十四日(日)
明日は仕事で堀切まで行くため、帰りに都営一日乗車券(700円)で、日暮里-(舎人ライナー)-見沼代公園-(舎人ライナー)-日暮里-(都バス)-錦糸町-(都バス)-亀戸-(都バス)-大島駅-(都営地下鉄)-西大島駅-(都バス)-錦糸町-(都バス)-JRで帰宅、と云ふ計画を立てた。
左千夫の、江東橋の住居跡、普門院の墓、大島の転居先、都立城東高校の歌碑の四ヶ所を巡る予定だ。

八月十五日(月)
堀切から、日暮里に戻るのではなく、押上へ行く方法を思ひついた。そこで実際に乗ったのは、押上-(都営地下鉄)-大島駅-六丁目団地と城東高校の歌碑-五の橋-(都バス)-亀戸墓所-(都バス)-錦糸町歌碑-(都バス)-日暮里-(舎人ライナー)-見沼代公園-(舎人ライナー)-熊野前-(都電)-JRで帰宅、となった。
午前中とは打って変はって、午後は暑くなった。何とか四ヶ所を巡ることができた。
隅田川その東側 碑(いしぶみ)が四(よ)つ広がりは 歌と墓 左千夫所縁(ゆかり)を偲び旅する

(反歌) 日帰りの旅は真夏日歌の道暑き道との攻め合ひとなる
四ヶ所の詳細
このあと舎人ライナーで見沼代親水公園まで乗った。新交通は、ガタコトと細かく揺れる。車輪にばねが無いか、あっても空車に近いと車体が軽くてばねが働かないのかも知れない。
見沼代親水公園は、暑いので少し見るに留めた。帰りは熊野前から都電に乗った。

八月十八日(木)
昨日、都内小旅行第二弾として、都電一日乗車券(400円)で、三ノ輪橋(三ノ輪橋思ひ出館)、熊野前(尾久の原公園)に行く予定だったが、家族で昼食会に変更し、これを第二弾にした。
本日仕事後に、昨日の計画を第三弾として行くことにした。まづ三ノ輪橋思ひ出館で、昭和二十五年の路線図を見た。三十七番は、根津八重垣町が終点で、次は団子坂下だ。なるほど折り返しは先なので、千駄木町の停留所を新設したのかと分かった。
三ノ輪橋思ひ出館は 周辺の街並みにある下町の 雰囲気含め調和して 昭和の風を今に伝へる

(反歌) 三ノ輪橋商店街があるものの寂れ隠せず昭和は遠し
三ノ輪橋から再び乗って、三停留所位先で運転席右後ろの席が空いた。お年寄りなどの優先席だが、私も年寄りの仲間入りをしたので座ってもいいだらう。この席に座って、ブレーキが電気指令式のノッチだと判った。電流計を見ると電気ブレーキ併用(帰宅後調べたら回生機能もある)だ。
好い席なので、予定を変更して早稲田まで乗った。そのあと都バスの営業所前までを往復し、案内図で小滝橋営業所の二つの系統も早稲田を通ることを知った。早稲田の停留所を通り越して新宿区立甘泉園公園に寄った。落ち着いた日本庭園である。
早稲田より甘泉園に来てみれば今まで知らぬ日本庭園

そのあと面影橋から乗車し、帰宅した。

八月二十三日(木)
大人の休日倶楽部パスに倣ひ、都内小旅行は四日の予定だった。ところが四日目に行く場所が無い。早稲田大学の會津八一記念博物館を考へたが、八月中は休館、九月十九日までは一部屋づつ開けるとのことだった。
と云ふことで四回目は九月二十日以降に行くことで、今回の都内小旅行を終了としたい。
小旅行大旅行から変更は 回数券の廃止あり 拡販経費抑へれば 旅行機会を減らし合はせる

(反歌) 九月末回数券が廃止後に備へ旅行を都内に変へる(終)

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