千七百四十(歌)(モリカケ桜疑獄二百十七の三) 細田の駄発言、堕発言(続編)
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
五月二十五日(水)
東洋経済のホームページに
問題言動連発「細田議長」に自民党が頭抱える理由

と云ふ記事が載った。泉宏さんの執筆である。
細田氏の言う「手取りで月額100万円未満」という議員歳費は、各国の国会議員に比べても決して低額ではない。しかも、日本の国会議員には①月額100万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)、②非常に格安な議員宿舎、③無料で選挙区と往復できるJRパスや航空券、など数々の特権もある。
だからこそ細田氏の発言に対し、ネット上では「守銭奴!」「さっさと辞めろ!」など怒りの書き込みがあふれた。


五月二十六日(木)
記事は続いて
一連の細田発言については、与党内でも批判が巻き起こった。13日に公明党の石井啓一幹事長が「ぜひ慎重な対応をお願いしたい」と苦言。大島理森前衆院議長も同日、「アダムズ方式」は与野党での結論だとして、「深く考え、ぜひ尊重してほしい」と訴えた。
さらに、14日には伊吹文明・元衆院議長が二階派会合で、「(議長が)議会が決めた法案を公然と批判したら、国会の権威は丸つぶれだ。ポジションにいる者は言ってはいけないことがある」と、先輩議長の立場から厳しく批判した。
細田氏は2代目の世襲議員で(中略)父・吉蔵氏と親密だった政界関係者は「苦労知らずのお坊ちゃん政治家だから、ああいうおごった発言が出る」と苦々しげに語る。

お坊ちゃん政治家のおごった発言で思ひ出すのは、安倍が獣医学部全国展開を発言し側近が「いつまでも批判されるので頭にきた」とマスコミに解説したことと、文科政務次官前川さんの個人情報を流したことだ。私が安倍批判を開始したのは、この二つが理由だった。

五月二十七日(金)
記事は
議長就任前の細田氏は、最大派閥領袖として当時の安倍首相を支えて長期政権に貢献し、(中略)騒動の渦中の17日に開催された安倍派政治資金パーティーでの来賓あいさつでも、トップバッターの岸田文雄首相に続いて演壇に上がり、(中略)ただ、挨拶は1分あまりにとどめ、一連の問題発言には一切触れなかった。これに対し、居並ぶ安倍派議員の間では「わが派の参院選候補者への逆風になりかねない」との不安の声が広がった。

これで野党は、安倍派候補に対し二つの攻撃法を持った。「モリカケ河桜藪黒の安倍派に所属です」と、「100万円罰が当たらない発言と、週刊文春でセクハラ報道された細田さんが少し前まで会長だった安倍派の所属です」だ。

五月二十八日(土)
TBSのホームページによると
衆議院の細田議長が与野党の代表を招いた夕食会を開きました。(中略)26日、衆議院の議長公邸で行われました。
関係者によりますと、夕食会は数か月前から開催が決まっていたもので、与党側は出席しましたが、細田議長をめぐるセクハラ疑惑の報道をうけ、立憲民主党や共産党など一部野党は招待を断りました。

出席したのは国民党と維新の会で
出席者によりますと、会の冒頭、細田議長はセクハラ疑惑の報道などを念頭に「お騒がせしている」と述べましたが、その後は、選挙制度など別の話題に終始したということです。

断った立憲民主党と共産党は正しい選択をした。出席した野党は、この問題を夕食会で糾してほしかった。

五月二十九日(日)
日韓スポーツのホームページに
週刊文春「多数の当事者の証言や証拠に基づくもの」細田衆院議長の女性記者へのセクハラ疑惑報道

が載った。細田は
「強く抗議する。通常国会閉会後、弁護団と協議し、訴訟も視野に入れ検討したい」とのコメントを発表した。

本人が説明すれば済む問題を、「訴訟も視野に入れ検討したい」とは、ずいぶん歯切れが悪い。
一枚の紙に訴訟もそのほかも書き視野に置き検討をする

「訴訟も」と云ふからには、そのほかも検討するのだらう。議長辞任か、議員引退か。派閥会長時代に遡って派閥解消宣言でもよいし、派閥内のことを発表し名誉回復を図るのでもよい。
そもそも説明無しに「通常国会閉会後」を無事に迎へられる筈がない。週刊文春は
記事はセクハラに関する多数の当事者の証言や証拠に基づくもので、じゅうぶん自信を持っています。

と発表した。

五月三十日(月)
細田は過去にも問題発言をした。Niftyニュースに
「沖縄県民らしくない」セクハラ疑惑報道の細田博之氏、過去にも問題発言

が載った。
2017年6月には、豊田真由子衆議院議員(当時)の秘書に対する「このハゲー」などの暴言と暴行が『週刊新潮』(新潮社)に報じられた。豊田氏は細田派に所属しており、細田氏は派閥の長、上司にあたる人物だった。しかし、細田氏は「本人が衝撃を受けて入院、加療中でいろんな事情がある」、さらに豊田氏の暴言の原因は、秘書が高速道路を逆走して入ったための怒りであるとコメント。終始、豊田氏寄りの発言を行ったことで、被害者の立場を考えていないと批判を集めた。

そして
最近でも、2021年5月に、自民党の沖縄振興調査会の会合の場で、新型コロナウイルスの感染者が増大している沖縄県に対し、「国の政策に頼るなんて沖縄県民らしくないじゃないか」と発言した。その場には、玉城デニー知事も同席していた。この発言に対しては、沖縄県選出の立憲民主党の屋良朝博衆議院議員(肩書は当時)が「差別的」と批判するなど物議を醸した。


五月三十一日(火)
SmartFLASHのホームページに
細田衆院議長、“セクハラ疑惑” で辞任秒読み…説明責任をはたしてもアウト、はたさなくてもアウトで「詰んだ!」

が載った。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏がこう語る。
「衆議院議長がセクハラ疑惑を説明するなんて、国会の権威に関わる問題です。(中略)『家に来て』とか『添い寝したら教えてあげる』なんて発言は、言ったほうと言われたほうでニュアンスに差があったとしても、言い訳が通用するような立場ではありません。(中略)セクハラ疑惑を説明したら、国権の最高機関の恥として後世に記録されてしまうからアウト。説明しないと説明責任をはたしていないからアウト。どのみち詰んでいるんです」

今後は
衆議院小選挙区の「10増10減」問題では、「選挙区画定審議会(区割り審)」が、6月25日までに具体的な線引きを決めて岸田文雄首相に勧告する予定だ。
「この区割り案提出をもって、細田氏辞任の花道とする声もありますが、6月25日までもたないでしょう。議長をズルズル続けたら、野党は選挙の材料に使い続ける。なにより、改選を迎える参議院議員が黙っているはずがありません。
来週、補正予算が成立したら、辞任に向けて急に動きだすと思いますよ。心労で入院あたりから始まるのでは」(同)

病気で入院なら、健康保険が使へる。辞任の口実で入院なら、全額自己負担だ。(終)

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