千七百十六(歌) 行動日記(大久保界隈、気温が平年並みに、NHK短歌大会、空穂の歌集、Windows11、二つの隣)
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
四月二十三日(土)大久保界隈
本日は出勤の時に、旧ホテル海洋の敷地を切り売りした関東ITソフトウェア健保会館の前を歩いてみた。と云っても駅前通りを反対側に横断しただけだが。
帰宅の時は、大久保駅西側の路地を南口まで歩いた。昨年まで勤務した再雇用の時に、この路地を歩くこともあったが、斜めで遠回りになるため、どこかで右折して小滝橋通りに出た。今回は南口まで歩き高架をくぐり、かつて大きな木像のあった旧タイ料理店の前を歩き郵便局ローソンストア100の路地で新大久保駅に戻った。
本日は暑いので、勤務中は半袖の制服を今年初めて使用した。往復は私服の長袖だが、帰宅後は暑いので再び制服にした。スーパーとドラッグストアと図書館に行くときは、胸のポケットに紙をいれて1.5cmほど出すと会社名が隠れる。今回初めての試みである。

--------------------ここから、兼「良寛と會津八一、和歌論」(六十の二)」--------------------------
四月二十四日(日)気温が平年並みに、NHK短歌大会は途中で切った
昨日は最高気温二十七度で、夏並みの暑さだった。本日は最高気温十八度まで下がった。長袖で丁度良い。
従妹(母の姪)が母を訪ねて来た。私はNHK全国短歌大会を見たいので、別の部屋でパソコンを操作しながら背中のテレビで音だけ聴いた。つまらない歌が多い。まづ字余りだ。これだけで失格だからあとは論じない。
解説者が「ダイレクトな」と云ったところでスヰッチを切った。歌に関はる人間が「ダイレクト」なんて汚い表現を口にしては失格だ。その後、母と従妹の会話に私も加はった。
建て替へる前の家で、叔母が飼ふネコが爪を砥ぐので柱の太さが半分になった話は面白かった。私は、浅間の家を建て替へた話は聞き、その年に泊まったことも覚えてゐるが、古い家の記憶がまったくない。建て替へのときは祖父母がどこに引っ越したか聞いても、引っ越さなかったのではないかと云ふ。新築ではなく改築だったのか。
美しい言葉使はずダイレクトそれでは歌を詠むことできぬ


四月二十八日(木)窪田空穂の歌集は即日返却、Windows11に
仕事から戻った後、お昼を食べる前にパソコンを起動し、Windows11のダウンロードを開始した。昼食後に、信金と郵便局に行き、スーパー(さいたま市商品券ホームページの分類だとディスカウントショップ)に行き、図書に行き予約してある窪田空穂の全集から歌の三冊を借りた。このころパソコンはダウンロードからインストールへと進んだ。
空穂の全集は、ときどき鉛筆で印が付けられ、その場合は消しゴムで消してから読むのだが、印の無い歌を読んでも、読む気にならない。私は空穂と感性が異なるのだらう。せっかく記念館を訪問したにも関はらず。
再度図書館に行き、借りた三冊を返して、開架式本棚から八一の歌集と、秋葉四郎「作歌のすすめ」を借りた。パソコンを見るとインストールが終はり、再起動を掛けて今かうしてホームページを作ることができるやうになった。
借りた本すぐ返すとも空穂嫌はず パソコンの再起動待ち時間調整

(四月二十九日追記)秋葉四郎の本は二百九十八ページだがその五十四ページ目に
時代を代表する歌人として(中略)明治の正岡子規、与謝野鉄幹、昭和の斎藤茂吉、北原白秋、戦後の佐藤佐太郎、宮柊二(以下略)

左千夫がないではないか。秋葉四郎を検索すると、佐藤佐太郎に師事とあり、佐太郎は茂吉に師事した。この本は1/6を読んだだけで中止した。
借りた本すぐ返すのは四郎嫌ひに 駄目な本時間を無駄に調整するな


四月二十九日(金)、二つの隣
浅間温泉にあった母の実家は、どう見ても新築だ。一昨日、母に詳しく訊くと右隣も所有してゐたと云ふ。二軒とも借地で家だけだから、資産家と云ふ訳ではない。従妹にLineで叔母さんへ訊いてもらったところ、右隣はOさんが住んでゐたと云ふ。母は九十歳、叔母は八十五歳くらいだが、どちらがボケたか。
母に詳しく訊くと、隣の家は他人に貸したさうだ。なるほどこれなら、母と叔母は、両方正しい。
祖父の住む山辺の隣右隣記憶両(ふた)分け果て両(ふた)ぼけず

これは左千夫の
人の住む国辺を出でて白波が大地両分けしはてに来にけり

を本歌取りした。今回は、どれだけ多く本歌を取れたかと、山辺温泉の隣と右隣を掛けた。母の云ふことは、根幹では正しいが、詳細は間違ひを含む。最初、右隣に分かれて一家が住んだと云ふ。これは子供が多いからあり得る。ご飯は左の家で作ったと云ふ。これも合理的だ。しかしこれらは詳細で違ってゐた。六十七年前のことだから仕方がない。(終)

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