千七百十四(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百十五の三) 安倍は自己顕示欲が強いだけ
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
四月十七日(日)
安倍は、核共有を議論しろと云ったが、議論は進んだのか。もし議論が進まなかったときは、安倍の責任は重大だ。云ったことには責任を持たなくてはいけない。
マスコミは、安倍の珍妙な発言に飛び付くだけではなく、その発言を実行するやう安倍がどれだけ努力したかを検証すべきだ。

四月十八日(月)
読売新聞のホームページに
安倍元首相「プーチン氏は自分の力を過信し、こういうことになった」…講演で指摘

と云ふ記事が載った。安倍こそ、小泉純一郎人気で雪だるまみたいに膨張した派閥を背景に、自分の力を過信しモリカケ河桜藪黒を起こした。
あの男裏路見るのと同じ夢力に頼り六つを起こす


四月十九日(火)
週刊ポストのホームページに
朝日新聞編集委員が安倍晋三氏インタビュー記事介入で処分 OBたちの嘆き

が載った。
安倍晋三・元首相と朝日新聞の長きにわたる闘争に決着がついたのか。朝日はついに安倍氏の軍門に下ったのか。
新聞・メディア業界にそんな衝撃を与えたのが朝日新聞の峯村健司・編集委員(外交、米国・中国担当)による、『週刊ダイヤモンド』の安倍氏インタビュー記事への介入問題だ。

一番悪いのは、朝日にまで工作の手を伸ばした安倍事務所だ。しかし
元朝日編集委員の落合博実氏が語る。
「恥ずかしい話です。彼は妙な言い訳をしているようですけれど、頼まれて動いたという基本的な事実関係を認めているわけですから説得力がありません。(以下略)」


四月二十日(水)
テレビ番組での発言を巡って安倍氏サイドと訴訟になった経験を持つ元編集委員の山田厚史氏もこう言う。
「驚きました。安倍晋三は執拗に朝日の記者を敵視してきたのに、(中略)記者は手腕(能力)があっても姿勢(良心)が伴わないと暴走します。残念です」

敵側に内通者を作るのは敵視戦略の一環だ。徳川家康が関が原で用ゐた。
元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏が語る。
「一国の権力者だった安倍さんに取材とは無関係でレクチャーして、他社のゲラの確認まで引き受けるということは権力との一体化と言われても仕方ない。安倍さんの代理人になって喧嘩しますよって話だから、メディアの人間として失格と言われかねない」

週刊ポスト4月29日号の記事だ。

四月二十一日(木)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相が国際社会のクリミア併合黙認を批判…またも「おまえが言うな」の厚顔無恥

が載った。
自分の失策を棚に上げ、戦争を煽るとは厚顔無恥にも程がある。
19日付の仏紙ルモンドが、安倍元首相の寄稿を掲載。今回のウクライナ危機を台湾有事に重ね、中国が台湾に侵攻した場合は米国が防衛する意思を明確にすべきだと主張する内容である。中国と一戦交える覚悟を示せ、と米中の武力衝突をけしかけているのだ。

記事は後半で
まったく、どの口が言うのか。プーチン大統領の暴挙を容認してツケ上がらせた張本人は誰なのか。2014年のクリミア併合に際し、どの国よりもロシアに甘い対応をしたのが日本だった。背景にはもちろん、当時は首相だった安倍元首相とプーチン大統領の蜜月関係がある。

記事は最後に結論として
「プーチン大統領を増長させ、ウクライナ侵攻の一因をつくった安倍元首相が何を偉そうに言っているのか、と国際社会も呆れているのではないでしょうか。そうやってロシアと中国の脅威を煽り、日本の防衛費をGDP比2%に引き上げろと主張するのは、マッチポンプもいいところ。そんなに戦争がしたいのか。日本と世界を危険な道に引き込もうとしているようにしか見えません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
国内で吠えている分にはまだしも、海外メディアにまでシャシャリ出て日本の恥をさらすのはやめて欲しい。


四月二十二日(金)
読売新聞のホームページに
安倍氏の「2島先行返還」は「負の遺産」…元外務次官が著書刊行、方針転換を批判

が載った。
著書は、4島の帰属問題を解決して平和条約を締結するとした1993年の「東京宣言」が交渉の基盤だと強調。2018年に安倍氏がシンガポールでのプーチン露大統領との会談で方針を転換し、2島返還を軸としたことを、「国家主権を自ら放棄した歴史上初めての宰相」になりうると非難した。

安倍の尊敬する人物としての岸伸介は、歴史上二番目の敗戦責任、安倍は国家主権を自ら放棄した歴史上初めての宰相。とんでもない組み合はせだ。
ここで「安倍の尊敬する人物としての岸伸介」と書いたのは、岸伸介の孫かどうかは不問だ。岸信夫さんが安倍と距離を置くことを期待してのことだ。

四月二十三日(土)
日刊スポーツのホームページに
【政界地獄耳】親ロシア 目立つ安倍晋三のほころび

が載った。
★24日のフランス大統領選の決選投票目前の20日、テレビ討論会が行われた。(以下略)
★ルペンは14年の選挙ではロシア政府から支援を受け、17年の選挙ではロシアの銀行から借金。マクロンに「あなたはロシアの力とプーチンに頼っている。ロシアの銀行から融資も受けた。(以下略)」との口撃が決め手になったのか直後の世論調査ではマクロンが大きくリードした。

ここから日本の話題になる。
★この討論で思い出すのは最近、過去の行動や発言にほころびが目立つ元首相・安倍晋三だ。北方領土返還交渉でプーチンと27回会って「ウラジミールと同じ未来を見て駆け抜ける」との安倍発言が尾を引く中、ウクライナのゼレンスキー大統領が国会演説すれば「日本はウクライナ国民と共にある」と言い批判された。国民はプーチンとの友情や信頼関係、日本から多額の援助や経済支援などが結果的にプーチンを増長させたと感じ、同時にそれを食い止めるのが外交の安倍だと期待した。ところがウクライナ情勢を見て敵基地攻撃論(これからは「反撃能力」と自民党は言うそうだ)や核共有論を言い出した。ルペンは討論会で親ロシアの理由を「ロシアと関係を強化しようとしたのは中国と連携させないため」と苦肉の発言でかわそうとした。強気の発言を続ける元首相とルペンがダブってしまう。


四月二十四日(日)
日刊ゲンダイのホームページに
虚偽答弁118回の安倍元首相ならとっくに政界追放!「うそ」へ厳しさ日英議会で雲泥の差

が載った。
英首相官邸で新型コロナウイルスの規制中にパーティーが繰り返されていた問題で、同国下院は21日、ジョンソン首相が議会に対して故意に「うそ」をついた疑いがある──として調査する動議を承認した。

イギリスと日本を比較すると
英国では、議会で閣僚が意図的に「うそ」をついた場合、辞職・解任理由になるわけだが、翻って日本の国会はどうか。
国会で繰り返し虚偽答弁していたといえば安倍元首相だろう。(中略)英国であれば、とっくに政界を追放されているに違いない。
にもかかわらず、安倍氏はいまだに国会議員のイスにしがみつき、「核兵器を共有」「敵基地攻撃能力を保有するべき」などと言い続け(中略)「議論を避けるな」などと言っているが、「桜を見る会」の疑惑はもちろん、森友・加計学園問題でも徹底して「議論を避け続けてきた」張本人が何を言っているのか。

記事は結論として
日本の国会も英国を見習って、安倍氏を一刻も早く辞職に追い込むべきだ。

これができないやうでは、国会は存在意義がない。
議(はか)り論(と)くモリカケ及び河桜そして藪黒与(あづか)ると野(の)で
(終)

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