千六百七十七(和語の歌、追記は普通の歌) 行動日記(マウスも壊れた、マンション管理人<1昭和五十年築、2尾久操車場向かひ>、バス王30系統)
辛丑(2021)西暦元日後
閏月二十七日(木)(2022.1.27)
数日前に、パソコンを移動する途中でマウスを床に落として、右クリックのカバーが外れた。カバーを付け直してボタンをクリックすると、押せたり押せなかったりする。カバーは、その奥の突起を押すだけなのに微妙だ。何回も押したりカバーをずらしてから押すと、押せることもある。
不便なので、(三)印のキー(アプリケーションキー)を使ふことにした。手をマウスに持ち替へなくてよいので便利だ。しかしGoogleマップの右クリックだけはできない。
私のパソコンは三年前に、キーが壊れたのでパソコンを開けて配線を外した。代はりにUSB外付けのマウスを使ふやうになった。マウスは安いものを買へば済むが、パソコンを購入して六年が経過するし、安いから遅いし、ハードディスクのアクセスランプが無い。
ハードディスクのランプは、パソコンが反応しなくなったときに、再起動するか待つか判断するのに大切だ。昔、会社の同僚のPCが反応しなくなった。電源を切って再起動すべきか相談に来たので、ランプを見て、このまま待ちませう、と答へた。10分経過しても変はらず電源を切ると言ひ始めたので、あと5分待ちませうと説得して、その間にパソコンは正常に動くやうになった。
それほど重要なランプが無い。しかもOSを新しくしようとしたら古くてできない。
機(からくり)は 買ひて六つ年 過ぎたので 新し器 替へるを急ぐ
閏月二十八日(金)
本日行ったマンションは、長く記憶に残るだらう。二棟からなり、棟の内部は、数メートル幅で天井が無い吹き抜けの空間を隔てて、二つの平行する廊下とそれに接続する各戸がある。つまり四棟と同じだ。巡回するだけで一時間半掛かった。三時間の勤務時間のうち半分が巡回で、手袋をしないで始めたため、寒さで手が痛くなった。
二つの棟の一階はそれぞれ、一つの廊下側は他の階と同じで住居の列、もう一つは側は店舗の列だ。ところが小売店が今は少なくなり、一つの棟は店舗が消滅した。
一棟には管理組合の入り口があり、集会室、会議室、トイレ、管理室がある。管理室は広く、机が三人分とコピー機、Faxもある。扉を隔てて二DKの住居があり、今は倉庫として使用する。
清掃員は数名ゐて、壁一つ隔てた部屋が控室だ。扉があり、鍵が掛かる。こちら側は事務所とかつては住居もあり、お金も扱ふからだらう。
四十(よそ)年を 過ぎた縦横 長屋には 昔の香り 幾つも残す
---------------------------ここから閲覧注意、鉄道用語多数------------------
ニ月一日(火)
本日行ったマンションも、長く記憶に残るだらう。尾久駅の近くだ。尾久駅の構内には客車操車場がある。今は夜行と操配用(12系客車、14座客車、従来客車)が無くなり、電車留置線になってしまった。
四時間の勤務時間で、構内運転の電車が線路の曲線を通過し車輪との摩擦音が八回ほど聞こえた。機関車らしい警笛が一回聞こえた。ここ三十年ほどは、電車も機関車みたいな警笛だから、機関車かどうかは判らない。
入れ替へは 警(いまし)めの笛 幾度も 鳴らすはずだが 一つだけ聴く
帰りに尾久駅から電車に乗ると動き出してから、停車するDE10のヂーゼル機関車が一台見えた。この機関車かどうかは判らない。
ニ月四日(金)
尾久のマンションは二回目で、今回が最終日だ。曲線を通過し車輪との摩擦音は四回程度だった。マンション廊下の巡回拾ひ掃きのときは、客操(客車操車場の略。操車場とは乗降、貨物扱ひがなく入れ換へ機能のみの停車場のことなので、操車場の名称を避けるためこの語が出来たと思はれる)は反対側なので音は聞こえない。摩擦音はすべて、電車を上野方へ引き上げるまたは戻るときだった。機関車の警笛は一回も無かった。いづれ品川みたいに電留線(電車留置線の略)だけになるだらう。
この辺りは烏ネットが不要だ。横に広がったたくさんの線路があるので、カラスが来ないのだらう。樹木が必須のやうだ。
往路と復路は車内から客操を眺めると、洗浄線のうち手前の三線くらいが使用停止、検修庫はほとんど使はれてゐない。赤羽方の引き上げ線は二線あり、かつては本線寄りは架線があったが、今は無くなった。
前回と今回は、昭和六十年代までの鉄道用語をたくさん用ゐてみた(赤色にした)。
錦糸町 飯田町まで 四十(よそ)年の前 品川と 尾久今消える
操車場近くのマンションは大変である。車輪のきしむ音や警笛が聴こえる度に、玄関の階段上(一階は道路より1mほど高い)から背伸びするか、管理事務室の窓から線路を見なくてはいけない。(見なければよいではないか、と云はれさうだが)
二月十五日追記
歌謡曲背のびして見る海峡を今日は背のびで操車場見る
二つ目は今日も汽笛が遠ざかる今は汽笛が二日に一度
三たび目は港函館通り雨茅ヶ崎沼津高知高松
港町ブルースに出てくる地名は、函館、三崎、焼津、高知、高松だが、操車場の短歌では三崎焼津を分解し、その中間にある茅ヶ崎沼津とした。
本当は函館のあと、高知高松、長崎鹿児島としたかったが、長崎鹿児島が字余りになる。いづれも客車操車場があった駅だ。
---------------------------ここまで閲覧注意、鉄道用語多数------------------
ニ月八日(火)
本日は足立区大谷田に行った。帰りは東武バスの王30系統の亀有発王子行きに乗った。一日に二往復しかない路線である。かつては都バスと東武バスの共同路線で、東武は1/3を受け持った。後に都バスは撤退し、足立区役所までに変更した。東武バスは路線を引き継いだが、今は二往復に減った。
減った理由は、乗客が少ないからだ。王子側は、かつての工場地帯があり、今は倉庫やマンションなどに変はったものの、それなりに需要がある。
亀有側は、もともと田圃だったところをマンションにしたから、通勤通学客は、つくばエキスプレスや地下鉄北安孫子支線、常磐線の亀有へ近距離バスを使ふ。
環七は中川公園から南に向きを変へ亀有に向かふが、中川公園と隣の空き地が片側だから、需要が少ない。この際、中川公園を左折して金町に行くか、平成二年に廃止された都バス王31を復活させて、綾瀬に向かふとよい。
大道(おおみち)の 環(めぐ)る七つ目 大森を 出て代田まで 代田から 青梅の道で 乗り換へて 神谷橋にて 降りて乗り 梅島の橋 ここまでは 乗り合ひ栄え 先が寂れる(終)
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