千六百五十一(歌) 白石蔵王と上毛高原旅行記
辛丑(2021)
十二月二日(木)
本日は、弥彦駅で降りて、良寛ゆかりの国上山に行く予定だった。家に戻るのは18時過ぎだ。母を一人にするのが心配になり、取りやめにした。代わりに白石蔵王と上毛高原に行った。昨日の続きで、在来線に接続しない新幹線の駅を巡った。
第一部
白石蔵王駅は街の中だ。しかし駅の周りは、観光とは無縁の住宅などが並ぶ。駅の中は綺麗だし、観光に力を入れてゐる。温麺(うーめん)を食べた。新幹線は長距離、在来線は新幹線に乗降する人たちの集客機能。役割分担しなくてはいけない。新幹線の単独駅はこれで二つ目だが、白石蔵王駅ではそのことを強く思った。
駅は在来線との交差部分に設けるべきだった。在来線もここに駅を作り、しかし乗り換え専用駅にする。市街化調整地域と同じで、交差部分周辺は市街化すべきではない。だから、乗り換へに留めるべきだった。
白石は 五十年前 夏休み 今は故人の 父含め 家族四人で 山形と 蔵王を廻る 最終地 帰りに駅で 温麺と 特急ひばりが 今は思ひ出

白石蔵王は駅名がよくない。蔵王は山形県側に温泉があり、宮城県側に蔵王町がある。白石蔵王駅は白石駅と比べ、蔵王とは反対側だし、蔵王町にも近くない。かう云ふ紛らはしい駅名を付けてはいけない。蔵王を入れるなら、白石駅を白石蔵王駅に変更し、新幹線は新白石蔵王駅にすべきだった。
駅の売店で白石市の酒造による「本醸造 蔵王」カップを買って飲んだ。
第二部
上毛高原駅は、旧月夜野町(今はみなかみ町)にある。駅前に観光協会の建物があり、駅の中は、二つの店と待合室で充実する。観光に熱心だ。駅前は市街地だが、少し先は農地になり、在来線の後閑駅、上牧駅は利根川の対岸だ。
月夜野は 平安歌人 由来する みなかみ町は 牧水の みなかみ紀行 歌に縁あり

(反歌) 水上は ダム湖が四つ 源で みなかみと読み 風情も溜める
水上町は明治二十二年、若山牧水が水上を訪れたのは大正七年と十一年。みなかみ紀行は水上町に由来する。しかしそれを言ったら、月夜野町、水上町などの合併はまとまらない。みなかみ町は、若山牧水のみなかみ紀行に由来する。これで合併がまとまった。(終)

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