千六百五十(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百十のニ) 安倍に反省の色なし
辛丑(2021)
十二月九日(木)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相に反省の色なし! BSフジ番組でナマ大放言1時間超、「台湾有事」に前のめり

が載った。
「北朝鮮がミサイルを発射してどっかに着弾する。米国が報復して(中略)三沢(基地)からF16(戦闘機)が爆弾を積んで攻撃に行く。日本に〈一緒に行こうよ〉と言いますよね。その時は一緒に行って打撃力を行使する。(以下略)」
政権を2度もブン投げたくせに、なぜこうもヤル気満々なのか。

戦争は、ヤル気満々だけではできない。それは日本史上二番目の敗戦責任岸信介が嫌と云ふほど知ったはずなのだが。
「岸田総理は独自色をジワジワ出し、政権樹立の立役者を自負する安倍元総理の要望を聞き流し始めている。清和会は安倍派に衣替えしたものの、派内の空気は歓迎ムードには程遠い。焦りを感じ、存在感誇示に躍起なのでしょう」(政界関係者)


十二月十日(金)
安倍は、北朝鮮のミサイルが「どっかに着弾する」と云ふが、どこなのか。海に落ちたくらいで米国が報復するはずがない。東京の安倍邸か、山口県長門市か。
それより米軍は、自分たちの基地が攻撃されれば報復するが、日本の民間が損害を受けて報復するとは限らない。安倍は、民間が攻撃されても報復すると確証を得たのか。
米軍と自衛隊が報復すれば、第二、第三のミサイル攻撃があるだらう。それを防ぐ準備と民間を避難する用意はできてゐるのか。
だいたい北朝鮮の狙ひはアメリカだ。アメリカを交渉に出させることだ。それなのに自衛隊も一緒に攻撃するなんて言ってゐると、本当に戦争が始まるぞ。

十二月十一日(土)
日刊ゲンダイのホームページに
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
なんか怪しくないか? 日大・田中前理事長の退職金は“政治家公表せず”の口止料だったりして

が載った。
「俺が逮捕されるようなことがあれば、今まで政治家に渡した裏金のことも全部ぶちまけてやる」(田中英寿・前日本大学理事長)
これは所得税約5300万円を脱税した疑いで逮捕された日本大学の田中前理事長の言葉。10月10日付の『文春オンライン』で出てきたやつ。

ところが名前は出て来ない。これについて
田中理事長は容疑を否認しているが、辞任ということになればその退職金は1億円に上るのではないかといわれている。

室井さんも「口止料だったりして」と、断定はしてゐない。かう云ふ疑惑が出ないやう、前理事長は「政治家に渡した裏金のことも全部ぶちまけてやる」の公約(?)を実行したほうがいい。

十二月十二日(日)
Flashのホームページに
「一億総活躍」推進室がひっそり消えていた! 安倍政権の看板部署廃止で叫ばれる“検証組織”の必要性

が載った。
政府が「一億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代」「統計改革」を推進した4室を廃止したのは11月12日のこと。

で始まる。
2015年10月、当時の首相であった安倍晋三氏は「一億総活躍社会」の実現を掲げ、「一億総活躍推進室」を内閣官房に新設。翌2016年5月には「ニッポン一億総活躍プラン」を打ち出した。
「同プランでは、出生率を2025年度までに1.8にする、という数値目標が掲げられました。しかし、2019年の出生率は1.36。(中略)蓋をあけてみれば結果は出ておらず、“動いていますよ感”を醸し出していただけの部署だったんです」

と政治部記者の発言を紹介する。
「高齢者雇用の促進を図る『人生百年時代構想推進室』や、各府省の統計を点検する『統計改革推進室』にしても、国民にとって明確な結果を出したとはいえないでしょう。まして、安倍政権の末期は数々の“疑惑”が取りざたされ、国民の信頼を得られてはいなかった。

あの男 部屋を四つも 作りても 遂げることなく 店じまひ 後の務めは 人に任せる


十二月十三日(月)
逮捕された藪本といっしょに写る写真がインターネットで二枚公開された。一枚は肩を組む。その藪本といっしょに逮捕された井ノ口は日大理事だった。そのあと日大理事長も逮捕された。
それなのに安倍が、党内で大きな顔をしてさかんに存在感を演出する。これを変だと思はない国民はほとんどゐない。
大口を 叩くだけなら 誰でもできる 安倍友が 捕まりてのち まだ大口を


十二月十四日(火)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相に“おまいう”批判続出! セミナー講演で拉致問題を国民に責任転嫁

が載った。
先週10日に北朝鮮による拉致問題を考えるセミナーで安倍元首相が約25分間にわたって講演。「国民が一体となって『拉致被害者を返せ』と強く要求し続けることが最も大事なことだ」と力説した。
その発言に、ネット上では<拉致被害者救済のために何をした?><国民一体となって求めてきた拉致被害者救出を、安倍元首相はサボタージュしてきた><何を偉そうに、国民に責任を押し付けるのだ>などと“おまいう(おまえが言うな)”の声が続出だ。

記事は後半で
「安倍長期政権では外交成果が何もなかったどころか、すべて後退してしまった。“外交の安倍”なんて虚構もいいところです。北朝鮮の金正恩国務委員長には相手にされず、彼が米国に対するアピールで発射していたミサイルを、安倍氏は『国難だ』と騒ぎ立て、自身の政権維持に利用した。拉致問題を本気で解決する気があったのか、甚だ疑問です。自分は何もしなかったのに、国民に責任転嫁するなんて言語道断ですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)

結論として
安倍元首相は政界での影響力喪失を恐れて派閥会長に就いたり、表舞台で発言する機会を増やしているのだろう。だが、首相在任中のことを思い返せば、その発言を真に受ける方がどうかしている。

安倍の言動を信用してはいけない。改憲を出したり引っ込めたり、周辺がLGBTで動いたときは無関係のふりをして、失敗したとたん会長代理と事務局長に任命したり。することに整合性がない。要は、存在感を示したいだけだ。(終)

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