千五百九十五(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百五の二) 赤木ファイル
辛丑(2021)
六月三十日(水)
デイリースポーツのホームページによると
安倍晋三前首相の公式ツイッターに24日夜に新規投稿があり、森友学園の国有地売却問題に絡む「赤木ファイル」が家族側に公開された件について記された、産経新聞の記事に赤線を引いた画像をアップし、「この証言が所謂『報道しない自由』によって握り潰されています」と主張した。
投稿末尾に「秘書アップ」と、安倍氏の秘書が投稿したととれる記載がある。

別のサイトでも調べるとLITERAによると
〈赤木氏は明確に記している。「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」この証言が所謂「報道しない自由」によって握り潰されています。《秘書アップ》〉

と具体的だ。更に
「報道しない自由」って、フェイクを撒き散らかすのも大概にしろ。テレビの報道はもちろん、安倍前首相の“天敵”たる朝日新聞も毎日新聞も「赤木ファイル」に記された〈現場として厚遇した事実もない〉という近畿財務局側の意見を報じているからだ。

そして
以下の箇所などにわざわざマーカーを引いて強調させている。
〈「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」
国会やマスコミはこの点に関して、延々と売却に際して森友学園側への配慮や当時の安倍晋三政権への忖度があったと追及してきたが、赤木氏自身がそれを否定している。この言葉からは併せて、赤木氏が国有地の売却価格の減額自体に、特に問題はないと考えていたこともうかがえる。〉

これについて
赤木俊夫さんは森友の公文書改ざんを強要された職員だが、国有地売却には一切かかわっておらず、その真相を知る立場ではない。しかも、阿比留記者は端折っているが、実際の「赤木ファイル」にはこう書かれているのだ。
〈本省の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した。〉

安倍がこの程度の投稿をする理由は、相当困ってゐる。ここは野党の攻め所だ。

七月一日(木)
毎日新聞のホームページによると
安倍晋三前首相の公式ツイッターが、(中略)「『現場として(森友学園を)厚遇した事実はない』この証言が所謂(いわゆる)『報道しない自由』によって握り潰されています」と投稿し、拡散している。しかし、「現場として厚遇した事実は(も)ない」との内容は、少なくとも25社の新聞社と通信社が報道しており、この投稿は根拠不明だ(ファクトチェックの基準https://mainichi.jp/articles/20210303/hrc/00m/040/001000d)。

麻生発言については、東京新聞のホームページが
麻生財務相、赤木ファイル「抜き取ってない」 発言の訂正から一転、記者側の「勘違い」と主張

と云ふ見出しで
麻生氏は25日の会見で、ファイルの開示について「オーバーラップ(重複)してるのがいっぱいありますから、それは省きますよ」などと発言。会見後、財務省理財局が「大臣が言い間違えた」と発言を削除し、訂正していた。
だが、ファイル原本について本紙が29日に再度質問すると「原本は赤木さんが自ら取捨選択した」と訂正内容に沿った形で説明。「そういったことを申し上げたんですけど、あなたのように捉えた人もいるということなんだと思う」とも述べた。

さうすると、財務省理財局が「大臣が言ひ間違えた」と発言を削除したことと整合が取れない。

七月二日(金)
財務省は33秒の発言を削除すると発言したが、麻生は記者側の勘違ひだと云ふ。それなら麻生は、何秒分が削除対象なのか。まさか0秒では?!
赤木さん 命に代へて 書いた文(ふみ) モリカケ桜 その中の モリに火が着き 復た燃え上がる

(反歌)言ひ違ひ 捉へ違ひの 言ひ訳で 麻生が注ぐ 炎に油

七月三日(土)
時事通信のホームページによると
福田元首相、公文書改ざん「極めて遺憾」

と云ふ題で
福田康夫元首相は1日、東京都内で開かれた国立公文書館開館50周年記念式典で講演し、財務省の決裁文書改ざん問題に触れ、「極めて遺憾な思いだ。公文書制度の理念を覆すような事件だ」と述べた。

そのとほりだ。細田派は、福田さんを中心とする良識保守派と、安倍下村稲田などお友だち依怙贔屓LGBT推進派に分裂すべきだ。

七月九日(金)
デイリースポーツのホームページに
小沢一郎氏 麻生太郎財務相に「顔を馬鹿にされる側の思いが分からない」

と云ふ記事が載った。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が7日、ツイッターに連続投稿。麻生太郎財務相が閣議後会見で質問した記者の容貌に触れ(中略)「全然頼りねえ顔」などと述べたとする報道を引用し、「人を顔で判断し、その顔を馬鹿にする。(以下略)」と容貌を見下すような言葉を問題視。「人の痛みがわからず、嘲り笑いながら人を傷つける人間に、政治など、予算配分や徴税など、やらせてよいのだろうか。国民はよくよく刮目しなければならない」と投稿した。

そのとほりだ。
小沢氏は別のツイートでも麻生氏の発言「『その程度の能力か』『頼りねえ顔』」と引用し、「記者の容貌まで馬鹿にして話をはぐらかす。真面目な職員が改ざんに苦しみ、自殺に追い込まれた。尊く大切な命が。こんな人物が副総理・財務大臣として未だに放置されている国。国民には、そんな国に住んでいるという自覚が必要。投票へ」と記した。

自殺者が出たことに、安倍と麻生はこれまでずっと毎日、さぞ寝覚めが悪いことだらう。(終)

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