千五百七十六(準和語の歌、歌密度濃厚閲覧注意) 航空機で八丈島仮想旅行
辛丑(2021)
五月七日(金)
八丈島仮想旅行を作るときに、羽田から八丈島まで航空機の右窓からの景色も動画で観た。今回は解説無しの歌を作ってみた。
羽田から空に昇ると窓の下 工(たくみ)の屋根と家の屋根 埋め立つ丘に右左 並ぶ橋にて川崎と横浜結ぶ 尚進み 陸(おか)の奥には海があり更にその奥富士の峰あり
(反歌)
三浦崎その先相模入り江あり海に浮かべる富士の頂き
富士の嶺はなぜ海原にそびえ立つ 岬の先に小島見え調べてみると三崎なる港の向かひ城ヶ島 これで手前は三浦崎その奥の海相模の江(え) その先なるは駿河と判る
(反歌)
城ヶ島過ぎて暫く海の中青のさなかに大島を見る
(反歌)
源(みなもと)の二人かまたは義弘が尉(じょう)の字を変へ城(しろ)と伝はる
(反歌)
義弘は安房の里見の主にて尉(じょう)ヶ島攻め砦を築く
大島を過ぎると次は利島あり 小さな島のその先に細長き島新島と 次に見え出す神津島 その先二つ島あるも生憎の雲海見えず 雲を降りると八丈島が
(反歌)
三宅島御蔵島へは左下雲が無くても右から見えず
五月八日(土)
別の航空機の動画も観た。同じく右窓だが、映りが悪い。航路が房総半島の上だ。
窓の下青の中には海ほたる そのこちら側陸続き海の向かうは橋二つ川崎鶴見横浜か こちらの側は岬あり 先の尖りた形から弟橘の流れ着く昔の布流津今富津 海の向かうの三浦崎だんだん細く変はり無くなる
(反歌)
遥か先富士がかすかに見えるのは朝の霞みに光乱れる
目の下は館山岬突き出でて それが戻れば陸(おか)は無し果てまで海が広がるを 暫く後に乗り組みの長が云ふには新島とその先にある三宅島その後見える御蔵島 しかし見えたは島二つ 新島長く真ん中が平らな丘に 三宅島真ん中高く丸い島 見間違へるにはあり得ぬことに
(反歌)
御蔵島目の下すぐにあるために映さず先へ進みた為か
(反歌)
御蔵島先は島無く海続く黒潮速く八丈分かつ(終)
(25.6.15追記)
書き方に新しきもの古きもの 二つあるため合はせると 古きなかには文の数足らざるものに筆を加へる
反歌
空き間削ぎ縮めた故に文の数減りて定めた値に足りず
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