千五百十八(和歌)(モリカケ桜疑獄二百の五) 菅首相長男接待問題に重なる「モリカケ」「桜」
辛丑(2021)
二月二十六日(金)
東京新聞のホームページに
忖度、虚偽答弁、再び?…菅首相長男接待問題に重なる「モリカケ」「桜」

と云ふ記事が載った。
森友学園問題では、(中略)財務省は安倍氏を守るため、決裁文書を改ざんし、幹部は国会で事実と異なる答弁を140回近く行った。
加計学園問題では、官僚らの忖度により、(中略)問題視された。桜を見る会の夕食会を巡っては、(中略)野党が「虚偽」と批判する首相答弁は100回以上に上った。
今回は官僚らが菅首相の顔色をうかがい、事実と異なる答弁を重ねている可能性がある。自民党幹部は「公開された音声がすべて本物なら、大変なことになるかもしれない」と懸念した。

大変なことになるかも知れない。菅さんのすべき解決法は、財務相麻生と文科相萩生田を更迭して、モリカケ桜を解決する姿勢を見せることだ。
新種かな モリカケ桜 花は黒
花の雲 たしかに雲だが 真っ黒だ
花の雲 カネは私物か 機密費か


二月二十七日(土)
モリカケの話題を二つ。まづスポニチのホームページによると
東国原英夫 菅首相長男の接待問題に「モリカケの時に…ふんどしを締め直そうとならなかったのかな」

と云ふ題で
東国原は、大蔵省(現財務省)の職員らが、東京・歌舞伎町のノーパンしゃぶしゃぶ店「楼蘭」で金融機関から頻繁に接待を受けていた1998年の「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」を引き合いに出し「あの事件以来、倫理規定が非常に厳しくなったというのを聞いていて、国家公務員の方々は民間企業さんとは距離を置いてお付き合いしているんだろうなあという予測をしていました」と言い、「この時期にそういう接待とかが内々で行われていたってことに純粋にびっくりしました」と話した。そして、「モリカケの時に経産省の官僚さんが絡んでいたということで、接待等々受けたということで辞任をされている。そういった時に官僚さんたちはもう1回ふんどしを締め直そうとならなかったのかなと思ってね、それが不思議ですね」と自身の見解を述べた。

東国原さんは元宮崎県知事で衆院議員も務めた。
次に、しんぶん赤旗ホームページの「きょうの潮流」に
半世紀も前のこと。俳優による初めてのデモが東京で決行されました。主な要求は外国語映画の日本語吹き替えに携わる声優の待遇改善。当時、出演料が安いうえに再放送分は支払われないなど、ひどいものでした▼そのとき激しい怒りを買ったのが経営側の代表だった植村伴次郎氏の発言でした。「役者などは無能であり、次から次に生まれてくる使い捨ての商品みたいなもの」。彼は音声製作会社の最大手であった東北新社の社長でした(日本俳優連合30年史)(中略)▼いま国民がコロナ禍にあえぎ助けを求めているとき、自分の所有物のように政治を扱う政権与党。それにつき従う官僚。モリカケ・桜とまったく同じ構図です。このまま背を向けるなら前政権のてつを踏むことに。



二月二十八日(日)
二ヶ月前の中日新聞ホームページに
「納得する国民ほぼいない」 安倍前首相に森友・加計追及の人ら憤り

と云ふ記事が載った。安倍が辞任して三ヶ月後に、嘘118を訂正するため国会に再登板したときのことだ。
「ちゃんとした説明はなし。これで終わるのは許されない」。元文部科学事務次官の前川喜平氏(65)は「私の知らない中で行われていた」と強調した安倍氏の説明に憤る。
加計学園問題で、時の安倍政権を批判してきた前川氏。答弁での安倍氏の論法が特に印象に残った。「関係ないことを長々としゃべって相手の質問時間をつぶす。これまでも繰り返されてきた常とう手段だ」

次に
加計学園問題を追及する市民団体「今治市民ネットワーク」の共同代表を務める村上治さん(73)も「時間をかけて(事実を)ごまかそうという姿勢は誠実さに欠ける」と批判した。

このホームページは新聞購読者向けのため、これ以降は読めないが、安倍の時間稼ぎ戦術が読み取れる。安倍がさうである以上、何ヶ月が経過しようと安倍は追及されるべきだ。

三月一日(月)
JBpressに舛添要一さんの
安倍・菅長期政権が招いた永田町・霞が関のこの惨状

と云ふ記事が載った。
日本の官僚機構も劣化したと言わざるをえないが、(中略)その理由の一つは、安倍晋三、菅義偉と続く長期政権である。「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」というアクトン卿の言葉通り、8年もの長きにわたる権力が公正な行政を歪めることは必然である。加計・森友問題、「桜を見る会」前夜祭の経理などに見る通り、役人は権力者の意向に沿う方向で動く。いわゆる忖度である。


三月二日(火)
政権をとる能力のない野党は問題であるが、政権党のほうにも、何があっても政権は失わないという奢りがある。(中略)2007~2009年は、野党が参議院では多数派を握るという「ねじれ国会」であり、常に野党に妥協を迫られる緊張した政権運営を余儀なくされた。(中略)「ねじれ国会」には様々な問題もあったが、政権側の奢り、官僚の忖度などはなかった。
三権の 二つを占める
国会と 行政府には
ときとして ねじれることが 必要となる

(反歌) 政権を 取る能力の ない野党 村山と管 野田が原因
(反歌) 大労組 官公労の 圧力も 野党を魅力 無いものにする

三月三日(水)
官僚機構にしても、時の政権に左右されることなく、省庁として維持しなければならない原則や方針があるはずであり、それができなければ近代官僚制の基本が覆されることになる。政権交代の度に猟官制度(spoils system)が機能し、政策も大きく変わる大統領制のアメリカでも、その基本は維持されている。型破りのトランプ政権下であっても、である。
ところが、議院内閣制の日本で、内閣総理大臣に権力が集中する現象が顕著になっている。2014年5月30日に内閣人事局が設置され、幹部官僚の人事を首相官邸が握るようになって以来、忖度行政の度合いが強まっていった。

時の政権に左右されたモリカケ桜は原状復帰させよう。(終)

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