千五百十八(和歌)(モリカケ桜疑獄二百の四) 安倍の敵前逃亡
辛丑(2021)
二月十九日(金)
週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号の
安倍氏「敵前逃亡」、麻生氏「これは風邪」 コロナ戦犯政治家の過ち

と云ふ記事がNEWSポストセブンのホームページに載った。まづ
日本はコロナ対応に完全に失敗した──。医療面では、人口あたりの病床数が先進国でも飛び抜けて多いにもかかわらず、重症患者やハイリスクの高齢者が病床不足で入院できない医療崩壊を招いた。

で始まり、次に
【一覧】安倍のマスク配布(安倍元首相)、休校要請中に宴会(萩生田文科相)、「これは風邪」発言(麻生財務相)ほか、コロナ禍での閣僚らの行為

と云ふリンクがある。この数行を読んだだけでも、安倍、萩生田などがどれだけひどいか判る。麻生さんは早く安倍に反旗をさないと、泥舟で一緒に沈没することになる。
麻生安倍 萩生田のうち 麻生さん 派閥違ひで 救ひの道も


二月二十日(土)
安倍前首相は「2回目の緊急事態宣言」となる事態を予言していた。(中略)そのうえで、感染者を早期発見してクラスターを防ぐ切り札として「接触確認アプリ」の導入を挙げ、医師が必要と判断すれば直ちにPCR検査を実施する検査機能の拡大を表明した。
そうした最悪の事態を予期しながら、感染第2波さなかの8月28日に突然、持病の悪化を理由に退陣を表明し、(中略)ところが、退陣後の安倍氏は入院や静養するのではなく、コロナ対応を投げ出したことを棚に上げて「ポストコロナの経済政策を考える議員連盟」会長に就任して政治活動を再開。「“再々登板”に意欲がある」(細田派幹部)といわれるほどだ。

呆れた話だ。更に
置き土産となるはずのPCR検査体制の拡大は不十分なままで、接触確認アプリの「COCOA」は感染者と接触しても通知が届かない不具合が発覚した。

記事は最後に
安倍政権の初動の失敗には、「これは風邪だから、はやり病だから」と楽観視していた麻生太郎・副総理兼財務相をはじめ、梶山弘志・経産相、赤羽一嘉・国交相、萩生田光一・文科相ら菅政権で再任された大臣たちも連帯責任を負っている。

萩生田は、あちこちに名前が出る。麻生派と公明党は、反安倍反萩生田に舵を切るべきだ。

二月二十一日(日)
萩生田は、国会で嘘をついた前歴がある。再度掲げると
福島議員は、安倍首相と加計孝太郎理事長が「腹心の友」であることを知っていたか、と質問したのだが、対して萩生田官房副長官はこう答えた。
「最近、盛んに報道されているから承知している」

ところが
萩生田官房副長官は加計学園傘下の千葉科学大学で客員教授を務めており、同大が2014年に開学10周年を迎え行われた記念式典にわざわざ安倍首相が駆け付け、祝辞のなかで「どんなときでも心の奥でつながっている友人、私と加計さんはまさに腹心の友」と話したのではないか。

更に
バーベキューの準備中と思われるウッドデッキの上で、缶ビールを片手に談笑する安倍首相と萩生田氏の中心に立っている人物が、加計孝太郎氏そっくりなのだ。

嘘を吐く人が文部科学大臣なのはまづい。すぐに解任すべきだ。

二月二十ニ日(月)
五輪組織委前会長森さんの発言は許し難いが、軽減する方法はあった。会議を円滑に進める方法について、営業職が多い、技術職が多い、など参加者によって司会の進め方は変はる。
同じやうに森さんは、女性が多いと時間が掛かると言った。これは参加した女性が悪いのではなく、司会の進め方が悪い。技術論の話だと援護すれば、辞任まではしなくて済んだ。発言取り消しと謝罪は必要だが。
ところが、誰も助け船を出さなかった。それだけ細田派は皆に嫌はれてゐる。細田派の人たちは、早く分裂騒ぎを起こさないと、将来に関はる。

二月二十三日(火)
森さんの後任は、五輪相の橋本さんに決まった。決まるまでの間に、東スポのホームページによると
安倍晋三氏の “ポスト森喜朗” 再浮上 自民党内は世論を恐れて「逃げ腰モード」

と云ふニュースが流れた。
永田町関係者は「安倍氏なら、IOCバッハ会長との太いパイプや国際的な知名度などからも適任者」との見方が出る一方で「国内の世論が納得するかは別問題です。再び過去の問題が掘り起こされると、マイナス面のほうが大きい」と不安な声が上がっている。

細田派には、皆が不安に思ってゐる。野党、マスコミ、輿論はどんどん過去の問題を掘り起こさう。

二月二十四日(水)
スポニチのホームページに
「橋本新会長」誕生後押し、森氏から“閣僚手形” 自民最大「細田派」名門「清和会」ゆえの復帰約束

と云ふ記事が載った。
前日17日午前中の段階でも「五輪相の職を全うしたい」としていた橋本氏だが、同日夜までに軟化。(中略)組織委関係者によると、森氏が「後任を務めることができるのは君しかいないんだ」などと熱い口調で説得。その際、将来の閣僚ポストが提示されたという。

二人の関係について
橋本氏が参院選で初当選し政界入りした1995年当時の自民党幹事長は森氏。橋本氏が「森氏に導かれて政界入りした」と公言するだけあって、互いに「父なんです」「娘と思っている」と言う強い父娘関係で結ばれていた。

ここまでは良しとして
「橋本新会長」は菅義偉首相が推していたが、コロナに対する後手対応などで内閣支持率低下にあえぎ短命視されている。一方、菅首相が散っても自民党内で力を持ち続けるのが、自身が所属し、かつて森氏が率いた清和政策研究会。(中略)森氏が閣僚手形を差し出せたのは、首相経験者の重鎮というだけではなく、清和会に対する一定の影響力を現在でも保持しているため。

ここまで来ると、森オヤジの次は森ムスメかと、多くの国民が冷めた気持ちになる。

二月二十五日(木)
萩生田の文科相居座りに、反対か賛成かで、細田派を分割する方法がある。さう思ってゐたところ、新しい記事を見つけた。時事通信のホームページに載った
「最も反省で逆にあの態度」 萩生田文科相、森氏を擁護

と云ふ十六日前の記事だ。
萩生田光一文部科学相は9日の閣議後記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言をめぐる会見でいら立ちを見せたとの批判があることに関し、「『反省していないのではないか』という識者の意見もあるが、森氏の性格というか、今までの振る舞いで、最も反省しているときに逆にあのような態度を取るのではないか」と述べ、擁護した。

この発言は不適切だ。高校生が部室で喫煙し学校が事情を聴取中に生徒がいら立ったとする。生徒が
「文部科学大臣の発言と同じで、私は最も反省しているときに、ああ云ふ態度を取ります」
と言ったときに、学校側は対応できなくなる。これで細田派は、全員が萩生田の解任に賛成か。あ、細田派は分割できなくなった。(終)

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