千十二(その二十四) 安倍は国会議事堂を、嘘吐き放題堂にしてしまった(つひに25日嘘吐き放題堂での安倍の嘘が露見した)
平成二十九丁酉年
七月二十四日(月)
これまで国民は、国会議事堂は嘘を吐(つ)かない神聖な場所だと信じてきた。しかし今回の事件で国民は、国会議事堂が嘘を吐き放題の場所だと知ってしまった。本日の閉会中審査が始まる前までで最大の嘘は(その十七) 「THIS is A 戦犯」で紹介した萩生田だ。リテラによると
社民党の福島瑞穂議員が質問に立ったときのこと。福島議員は、安倍首相と加計孝太郎理事長が「腹心の友」であることを知っていたか、と質問したのだが、対して萩生田官房副長官はこう答えた。
「最近、盛んに報道されているから承知している」
ところが
萩生田官房副長官は加計学園傘下の千葉科学大学で客員教授を務めており、同大が2014年に開学10周年を迎え行われた記念式典にわざわざ安倍首相が駆け付け、祝辞のなかで「どんなときでも心の奥でつながっている友人、私と加計さんはまさに腹心の友」と話したのではないか。
更に
バーベキューの準備中と思われるウッドデッキの上で、缶ビールを片手に談笑する安倍首相と萩生田氏の中心に立っている人物が、加計孝太郎氏そっくりなのだ。
これほどの嘘は珍しい。

七月二十五日(火)
昨日の閉会中審査で、安倍とそのイエスマンどもと、前川さんの主張は平行線をたどった。しかしどちら側が嘘を吐いたかは明白だ。安倍側には文書が無い。文部科学省側には文書がある。獣医師会にも文書がある。
もう一つ、どちら側が嘘をついたかを知る方法がある。それは証人喚問をどちら側が拒否してゐるかだ。安倍は委員会が決めることだと云ふ。安倍は自民党総裁なのだから、各議員に指示を出せばよいではないか。別の云ひ方をするなら安倍は、証人喚問はしないと周囲に忖度させたか、総裁がしてはいけないと云ふ訳にいかないからと総裁補佐係が言ったのではないのか。首相補佐官は言ったことをすぐに忘れるが、総裁補佐係は不明だ。

七月二十五日(火)その二
安倍がつひに嘘を露見させた。まず昨日、民進党の質問に答へて、加計学園が獣医学部を新設とようとしてゐることを知ったのは1月20日だと答へた。
本日、共産党の質問に答へて、加計氏の訪問を受けたのは、農水相が昨年8月23日、とかく今回の件で偏向発言ばかりの地方創生相山本は昨年9月7日、文科相は昨年9月6日だと判った。
どこの組織でも同じだが、会社だったら事業本部長、政府だったら大臣のところに、社長なり首相の公然と全員に知られたお友達が訪問すれば、誰もが数日間は顔面神経痛が治らないくらいの笑みを浮かべて対応する上に、お帰りになられた後は即座に社長なり首相に報告する。
これで安倍が知ったのは昨年八月下旬から九月上旬だと判ってしまった。厳密に云ふと、学校法人の理事長が三人の大臣に普通は会へるはずがない。安倍から三人に連絡したはずだ。だとすれば八月中旬かそれ以前だ。

七月二十七日(木)
野党は証人喚問を要求した。自民党は拒否した。参考人ならどんな出鱈目を言っても無罪だ。証人だと罰せられる。野党側は今が攻撃する好機だ。証人喚問要求と臨時国会開催要求をどんどん続けたほうがいい。
同時に民進党は都民ファーストの会との協議をすぐに始めるべきだ。(完)

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