千四百九十一 (和歌)1.母が案内した皇族方、2.避暑地からエアコンへ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十一月十五日(日)
(松本電鉄の話)母が、皇族と随員など二十三人が乗ったバスのガイドをした話を前に聞いた。それ以外に、駅前のホテルで休憩をされて、タクシーで出発された皇族の話も別のときに聞いたから、皇族が来られることは何回もあったのだらう。
バス車内では、大人向けに説明のあと、男児に「あの火山で紙を火口に投げると燃えてしまひます」と説明したさうだ。母は礼宮様(現、秋篠宮皇嗣)だと云ふが、皇嗣様は昭和四十年のご誕生、母は昭和三十年に松本電鉄を退職したから、それは違ふ。
母は昨年からぼけがひどくなり、昔のことは記憶するのに、考へることができない。昭和四十年と三十年のことを何回説明しても理解できない。
或いは退職後に、臨時でガイドをしたのか訊いたが、それはなかったと云ふ。今回は男児の皇族が誰かを調べることにした。一週間前に立皇嗣の礼をテレビで観たから、名前を混同したのだらう。
上高地 真夏の避暑地
人気の地 大正池は
神秘にて 不思議な国への
河童橋 小説に書く
龍之介 穂高焼岳 構想が沸く
(反歌)龍之介 湧いた構想 焼岳の 火力によって 名作に沸く
(反歌)池の木々 水に残され 生き生きと その後劣化し 今は枯れた木
十一月十六日(月)
まづ昭和二十二年に皇族を離れられた十一の宮家を調べると、年令の合ふ男子が八人ゐる。しかし旧皇族が随員を含めて二十三人も来るだらうか。
次に皇族で亡くなられた方を調べると、三笠宮様と桂宮様のご兄弟が該当する。母に訊くと、男児は一人だったさうだ。桂宮様は幼少で、東京に残られたのかも知れない。
十一月十七日(火)
昭和二十年代は、復員者と疎開者で人が余り、会社側は強気だったさうだ。混乱の時代は昭和三十一年に「もはや戦後ではない」で、一旦終了した。しかし今、地球温暖化と云ふ更に大きな混乱が始まる。
終戦後 避暑に行くほど
暑くても 三十三度が
上限だ 今は更に
暑くなり 三十六度 烈夏が続く
(反歌)避暑地より 今はエアコン そのためか 異常気象に 皆が気付かず(終)
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