千四百八十七 (和歌)インドと中国は、同盟を結ぶとよい
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十月二十九日(木)
インドと中国には、国境紛争がある。これは隣国である以上、どこにでもあることだ。西洋にはないが、それは何回も戦争を繰り返したからだ。アメリカも、メキシコと国境紛争が無い。それは戦争でテキサス州やカリフォルニア州を奪ひ取ったからだ。
野蛮な西洋人には国境紛争が無い。野蛮ではないアジアには国境紛争がある。さう云ふ大きな心で、両国の同盟は世界の為に重要だ。
西洋は 野蛮なために
何回も 戦争をして
国境が やっと決まった
アフリカと アジアは真似を してはいけない
(反歌)国境の 紛争がある よいことだ 戦争が無い 事なのだから

十月三十日(金)
日本にとり、インドはお釈迦様の国、中国は経典を日本に伝へた国として、どちらも親しみがある。更に中国は、儒教と漢詩と三国志水滸伝の国としても、親しみがあった。それが薄れたのは戦後になってからで、マッカーサーの洗脳が効いたからだ。
今の地球上は、伝統国ではないアメリカが、世界の軍事、経済で主導権を握る。これは、体内で癌細胞が体の主導権を握るやうなもので、地球と世界各国の文化にとり、極めてよくない。
アメリカはさかんに民主主義を唱へるが、世界の人口比率で決めるべき地球の行く末を、なぜ人口比が少ないアメリカが決定するのか。インドと中国の同盟は地球にとり、必要不可欠だ。
日本では 中国インド
古来から 親しみがあり
両国の 同盟願ふ 模範となれる
(反歌)中印の 同盟だけが 癌塊を 抑へ地球を 守る方法

十月三十一日(土)
仏道に関しては、大月氏(天竺を滅ぼしたので天竺の意味でも使ふ)の仏道が中国(後漢から元の時代)を経て日本に伝はり、僧Xは次に日本の仏道が元を経て大月氏に伝はると主張した。
自民党と連立政権を組む公明党の支持母体XX会の第二代会長戸田城聖さんが
雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日(ひかり)をぞ送らん

と詠んだ背景はここにある。公明党は、中国とインドの同盟を仲介したらどうか。XX会ともども、ノーベル平和賞も夢ではない。
ノーベル賞は、西洋文明の範疇にあるとは云へ、癌細胞ではなく伝統国の範疇でもある。私は昭和四十五年までのXX会は賛成だから、戸田城聖さんの和歌を引用した。
伝統を 保つ集団
ヨーロッパ 伝統国が
欧亜にて 団結こそが
温暖化 防止のための 唯一の道
(反歌)大自然 護るためには 非移民の すべての国が 連帯すべき

十一月一日(日)
日本で進歩派を自称する人たちの実態は唯物論だ。これらの人たちは唯物論を誤解し、文化は不要と考へ拝米になったり、信義は必要ないと考へ裏切りや内紛や社会破壊言動を繰り返す。中国は国をまとめる必要があるから、唯物論は克服したと信じたい。
理論的には、文化を不要と考へたり裏切りや内紛を繰り返すことは単純唯物論であり、資本主義の本質でもある。共産主義は単純唯物論を克服するため、弁証法的唯物論を考へ出した、と信じたい。とは云へ、マルクスの時代は文化の重要性をそれほど考慮しなかったため、危うさも残る。
インドは、ヒンズー教が圧倒的に多数の国であり、これは仏道を保護したアショーカ王の時代とは異なり、歴史的危うさが残る。
中国とインドが同盟を結び、それぞれの国情を維持しつつ、相手国の文化を尊重すれば、互ひの危うさを打ち消し合へる。玄奘三蔵や鳩摩羅什の智慧である。
中国と インドの文化が
交流し 互ひに短所を
補へば 国は安定
国際も 地球破壊を 防止できる
(反歌)西洋に 任せておけぬ 温暖化 今こそアジアが 主導のときだ(終)

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