千四百六十九(モリカケ疑獄百九十七の一) 安倍は国会議員も辞職すべきだ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
九月十五日(火)
モリカケ桜の安倍が、病気の為に首相を辞任することになった。首相が務まらないのなら、国会議員も務まらない筈だ。当然、こちらも辞任するのだらう。
もし、首相は務まらないが国会議員なら務まると答へたら、これは重大発言だ。国会議員は常に世の中を見渡し、問題点が無いかを調べ、問題点があるのなら所属政党に持ち帰り、解決するのが役割だからだ。気を抜く暇はない。
九月十六日(水)
ブルームバーグと云ふサイトに
麻生財務相、東京五輪を前提に早期解散を考えるべきだ -菅新内閣
と云ふ記事が載った。自民党の総裁選は、緊急事態と云ふ理由で党員の投票が省略された。自民党の党則にさう書いてあるからだ。緊急事態なのにオリンピックを前提に早期解散では、矛盾も甚だしい。
それより、副の付く役職は、主の役職の次席だ。つまり安倍が辞任したときは、麻生が首相にならなくてはいけない。それに反して万一、新たに主たる役職者を選任したときは副は退任しなくてはいけない。さて麻生の役職はこの先、どうなるのか。
九月十七日(木)
NHKのホームページによると
安倍総理大臣は総理大臣官邸のツイッターにビデオメッセージを投稿し(中略)「毎回、たくさんの『いいね』やコメントをいただき、大いに励まされながら、安倍内閣はさまざまな課題にチャレンジすることができました。残念ながら残された課題もあるが、同時に、国論を二分するような困難な課題に挑戦し、達成できたこと、実現できたことがあります」と振り返りました。
『いいね』は組織を動員すれば増える。そんなものに励まされるとは驚く。安倍に、国論を二分するような困難な課題はほとんどなく、モリカケ桜など疑惑ばかりだ。
「すべては、どんな苦しい時も変わることなく、至らない私を応援してくださった皆様のおかげです。(以下略)
首相が退任するときは、国民から感謝される存在でなくてはならない。安倍は国民に感謝してゐる。これでは逆だ。これが安倍内閣の本質だ。
九月十八日(金)
輿論は国民が作るものだ。それなのにマスコミは、輿論を偏向させようとしてゐる。安倍が良かった何%と云ふものや、菅内閣支持率何%と云ふものだ。
安倍については、既に国民の判断は出てゐる。退陣を表明したあとは同情票が増えるが、そんな数値は意味がない。
菅内閣については、まだ何もやってゐないから支持率を調べること自体が間違ってゐる。内閣機密費が何に使はれたかは不明だが、偏向マスコミは国民の輿論を調べることが目的ではなく、国民を洗脳することが目的だから、警戒が必要だ。
九月十九日(土)
菅内閣の閣僚が発表された。驚いたことに安倍の実弟で岸信介家の養子が防衛大臣になった。「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の故事を真似ると「退陣せる安倍、お友だちならぬ弟を重要閣僚に押し込む」となる。
安倍は、A級戦犯岸信介の孫だが、一般には血縁関係で批判してはいけない。しかし安倍は岸信介を尊敬するとあちこちで書いたり言ったりしたから、岸信介の後継者として批判されべきだ。
岸信介は起訴はされなかったが、釈放されたのは東條らが処刑された翌日だ。もし無罪なら、すぐに釈放し、東條らは起訴し判決が出て処刑しただらう。処刑した翌日に釈放したのは、あとは日本政府が処分してくれと云ふことだ。
東京裁判は、連合国に逆らった罪を罰したのであって、敗戦責任と国民に多大な犠牲を強いた責任は罰してゐない。それは日本政府がすることだ。
九月二十日(日)
東洋経済オンラインに
安倍首相「忖度しないコロナ」には無力だった
が載った。
野党や国民から批判の声が上がっても、正面から答えない詭弁を弄して、数の力で政権を維持してきた。
或いは
元防衛相の石破茂氏、元総務相の野田聖子氏、東京都知事の小池百合子氏といった、自分の地位を脅かしそうな政治家を遠ざけ、苦言を呈する議員には選挙区に刺客を送り込んで落選させた。
更に
「内閣人事局」を発足させ、(中略)官僚が官邸に抵抗しにくいシステムを築き上げたのだ。
そして
仕上げはメディアへの圧力だ。気に入らない報道には抗議するなどのほか、批判的なテレビ局には出演しない。首相の会見でも事前に質問を通告するよう求めるなど、(中略)メディア側にも、官邸の意向を斟酌(しんしゃく)しなければ仕事がやりにくいという空気が育まれていった。
しかし
首相の在任中、守勢に回ったのが「もりかけ問題」や「桜を見る会」だ。野党の追及も決定打を欠いた点も否めないが、首相は正面から追及に答えようとせず、逆に公文書の改ざんや廃棄などで難局を生きながらえてきた。
そして、新型コロナ騒ぎが始まった。
九月二十一日(月)
コロナ対策で、まず安倍首相が手掛けたのは、2月27日に全国の小中高校に対して行った「休校要請」だった。(中略)次の一手も、批判のターゲットとなる。アベノマスクだ。(中略)さらに追い打ちをかけたのが、緊急事態宣言の期間中だった4月12日に首相がインスタグラムにアップした動画だ。
安倍はスタンドプレーだけを狙ふ。モリカケ桜で、組織が機能しなくなったからだ。
一方、コロナ感染の防御対策も後手に回った。(中略)専門家からも緊急事態宣言の必要性が訴えかけられたが、経済を懸念した官邸が宣言したのは4月7日だった。しかも自粛要請を求める業種などで東京都と折り合いがつかずにずれ込む不手際もあった。
その結果
首相は国民の前に出る機会が極端に減っていく。(中略)最後の会見は、広島の平和祈念式典に出席した8月6日で、わずか15分間だった。(終)
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