千四百六十 (和歌)蜂が庭に巣を作った
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
八月二十日(木)
蜂の巣が我が家の庭の木に出来た 手が届かない高さにて母の部屋からよく見える 床は外より高きが故に
蜂の巣を知ったのは半月ほど前だらうか。母は、その前から気付いたかも知れない。蜂の巣を撤去する話がでたので、蜜蜂の減少が問題になってゐるから、そっとしておいてあげようと私が主張した。
調べると、蜜蜂ではなく足長蜂だ。足長蜂は、巣を刺激しないかぎりおとなしい。蜜や花粉は集めないが、葉を食べる虫を餌にするから、農家には益虫だ。
今回は、蜂の巣を素材に、長歌を作った。今回は七五調にしてみたので五、七五、七五・・・、七七である。
八月二十一日(金)
足長の蜂は無害だ益虫だ 秋が過ぎると女王蜂一つが生きて 他は死滅する
足長蜂と雀蜂で、越冬するのは女王蜂だけだ。それに対し蜜蜂は、働き蜂も越冬する。ちなみに雀蜂は、攻撃的で、人間を襲ふし、蜜蜂や足長蜂の巣を襲ひ、成虫や幼虫を餌にする。
蜜蜂は働き蜂も越冬し春待つ後に動き出す 次の世代の女王蜂誕生すれば 半分が古い女王と共に出る
平和のうちに分家の儀式
新しい女王蜂を育てる王台は、育たなかった場合に備へ、複数作られる。最初に育った新女王蜂は、他の女王蜂候補を刺し殺すさうだ。蜜蜂にも、自然の厳しさがある。
蜜蜂の働き蜂は一ヶ月そして迎へる死の時を しかし冬には半年も生き延びるとは自然の不思議
足長蜂と雀蜂は、越冬した女王蜂が、餌探しから巣作り、子育てまで一羽で行ふ。それに対し蜜蜂は、働き蜂とともに越冬するから、女王蜂は産卵以外は何もしない。
八月二十二日(土)
本日は早朝母が殺虫のスプレー向ける網戸越し 巣は高き故届かぬが偶々下にゐたらしい すぐに取り上げ中止させ 蜂を我が家の一員とした(終)
和歌六へ
(その二)、和歌七の二へ
メニューへ戻る
前へ
(その二)へ