千四百五十九 立憲民主党は、原発反対を取り下げろ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
八月二十二日(土)
立憲民主党の「原発反対」が、野党統一の妨げになってゐる。立憲民主党は「野党統一のため」原発反対を取り下げるべきだ。
意味もなく取り下げたのでは、批判も出て来よう。「野党統一のため」と云ふ大義があれば、国民は納得する。

八月二十三日(日)
原発廃止は、人類が為すべき長期目標だ。短期にすべきではないし、日本だけがすべきではない。ましてや野党が選挙対策として掲げるべきものではない。
立憲民主党は、党名を変へたほうがいい。日本に憲法がないのなら、憲法制定を求めて立憲を掲げることはよいことだ。あるのに立憲を掲げると、空虚に響く。
合流する国民民主党の顔を立てることも必要だ。字数から云へば、立国民主党、或いは国憲民主党。短めがいいのなら民立党、立国党。
民主党は避けたほうがいい。それなら日本民主党。過去にもあったが、いい党名だ。

八月二十四日(月)
世の中には、原則を曲げないことで人気が出る人と、柔軟なことで人気が出る人がゐる。立民党の枝野さんは、原則を曲げないことで不人気が出る。
このままだと次の選挙が危ない。ここは柔軟な姿勢を示すことで、人気を出すべきだ。

八月二十五日(火)
私は、原発廃止と原発現状維持の、どちらが嫌ひだらうか。実は、原発廃止だ。原発を廃止すれば、即座に火力発電量が増加する。地球温暖化を加速する。
原発廃止派は、太陽光や風力発電を主張するが、太陽光パネルは黒色だから発電のほかに太陽光の吸収も起きる。その影響や、パネルを山林に設置すると自然破壊が起きる。風力発電は野鳥への被害がある。原発廃止派はそこまで考へない。
だからと云って原発現状維持派が、二酸化炭素排出を抑へるために原発建設を、と主張するのなら、これも正しくない。原発を作っても地球温暖化を少し遅らせるだけで、解決にはならない。しかし原発現状維持派は、そのやうな主張はほとんどしない。両者を比較すれば、原発現状維持派が正しい。原発廃止は、人類が為すべき長期目標だ。
一方で、原発には新技術がたくさんあるから、普段から注目する。似た例に、長期では自家用車を廃止し、公共交通や馬車、荷物の輸送は牛を利用すべきだが、ハイブリッドは新規技術だから注目する。
この姿勢が2011年の東北地方太平洋沖地震で現れた。鉄道が止まって帰宅できなくなった。会社に泊まったが、反原発運動で有名な小出裕章さんの同級生か一年程度の違ひで原子核工学を修士修了した人がゐた。
ニュースで、福島第一原発の電気が止まり原子炉が過熱して大変なことになった。私はその当時、過熱の原因が判らずいろいろ考へて、放射性物質の崩壊(アルファ線などを出す)による発熱だと結論を出した。近くにゐた小出さんの同級生が、核分裂は止めてもすぐには止まらないためだと云ふので、少し論争になった。
数日して、私の想像が正しかったことが判った。だから私は短期、中期では、原発に反対ではない。とは云へ、小出裕章さんには大賛成だ。(終)

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