千四百二十一 コロナ騒ぎの原因は、西洋近代文明だ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
三月七日(土)
新型コロナウィルス騒ぎについて、一番の原因は西洋近代文明だ。最初に武漢で感染したとする。武漢から外の都市に広まるには、僅かな商人や皇帝の官吏の通行だけが経路だから、膨大な年月を要する。その間、人間にも免疫が徐々にできたことだらう。
そもそも密閉した狭い空間は存在しないから、コロナウィルスが広まるおそれはなかった。

三月九日(月)
西洋医学は、伝染病を抑へ、外傷や腫瘍を手術し、人類への貢献は膨大だ。その一方で、医学とは正反対の戦争を止めたか、環境破壊を止めたか。
そればかりではない。医学以外の西洋式近代産業は、環境破壊で今や人類と野生生物は、滅亡寸前だ。
全体で観れば、西洋近代文明は貢献より害悪のほうが大きい。平均寿命が60歳から80歳に伸びても、人類はそれほど幸福を感じない。戦争が多発したり、地球が滅びることのほうが、重大だ。

三月十二日(木)
今回この特集を組んだ理由は、武漢で爆発的に流行が始まったときに、共産主義だから広まった、或いは中国は野生動物を食べるから発生したとするデマが、日本と欧米で広まった。
まづ武漢で爆発的に感染したのは、人対人に流行することが知られてゐなかった。人対人が判ったのは、かなり後のことだ。次に武漢を閉鎖した。これに対し、共産党政権は強権だとする批判が出た。共産党だから情報を隠してゐるのではないかとするニュースも流れた。
この当時、日本で専門家の医師が、中国の発表は丁寧で国際的に評価が高い、中国政府の武漢閉鎖などの処置は正しいとする文章をマスコミに書いたので、これが正しいのだらうと思った。
それほど日本の報道は信用できない。欧米のすることは常に正しく、日本以外のアジアのすることは劣ってゐるし、日本のすることも間違ってゐると云ふ奇妙な偏向ぶりだ。それは、次の歴史的事実で示される。
アメリカはイラクの大量破壊兵器(生物兵器、化学兵器、核兵器)所有を理由に攻撃を開始した。しかし停戦後に大量破壊兵器は見つからなかった。こんな出鱈目を、日本のマスコミは本気で批判しなかった。
話題を新型コロナウィルスに戻すと、イタリア政府は国内移動禁止の処置を取ったが、日本の報道は中国のときみたいに批判しなかった。

三月十三日(金)
新型ウィルスが近年次々と人類に感染することについて、人類が生態系に進出し過ぎたためだとする記事が、数日前にあった。おそらくこれが一番正しい。
なぜなら中国では、古来いろいろな野生生物を食してきた。だから近年になって発生するウィルスは、それが原因ではない。気候変動が理由かも知れないし、人類が生態系に進出し過ぎたため、野生動物の間でも玉突き式に奥地に追ひやられ、野生種間で流行が始まった可能性がある。
悪いのは、西洋野蛮人だ。

三月十四日(土)
流行が中国に留まった時期に、高齢者の死亡率が高いことが報道された。その後、武漢で最初に新型ウィルスを警告した眼科医は若いのに亡くなったニュースを読んで、或いはウィルスに複数あるのではないかと疑った。
日本でも、熊本県の若い看護師が重体になったニュースを読んで、その疑ひを強くしたがその後、高齢ではないのに重体になる人は医療関係者に目立つことから、大量にウィルスを吸うと若くても重体になるのではないかと考へを変へた。
それから一週間ほど経っただらうか、中国の医療関係者がウィルスに二種類あるのではないかと論文を発表した。論文がこの時期なのは問題ない。医療関係者は検査結果、分析結果に基づいて発表するのに対し、私はニュースから推定しただけだ。
問題なのは、マスコミがこの時期になって二種類のウィルスを大々的に取り上げた。これまでのニュースをよく読めば、(1)まづ複数のウィルスを疑ふ、(2)大量吸入が重体の原因だと気付く、まで行かなくてはいけない。日本のマスコミは低質だ。理由は、欧米の猿真似だからだ。

三月十五日(日)
今回のコロナウィルスは、自然界が近代西洋文明に警告したものだ。かう言へば問題はない。それなのに朝日新聞は謝罪する騒ぎになった。時事通信のネットによると
大阪本社の(氏名略)編集委員は13日午後3時すぎ、自身のツイッターアカウントで「戦争でもないのに超大国の大統領が恐れおののく。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」などと投稿。(中略)同社は「著しく不適切で、感染した方や亡くなった方々のご遺族をはじめ、多くの皆さまに不快な思いをさせるものだ」と謝罪した。

このツイッターの悪い理由は、謝罪にあるやうに「感染した方や亡くなった方々のご遺族」への配慮が足りないばかりか、世の中に有害だ。「超大国の大統領」だけではなく、先進国(地球を滅ぼす行為が先に進む国)ではない国々の大統領も、医療が十分ではない国を含めて必死に努力してゐるからだ。
自然界が近代西洋文明に警告した話題に戻ると、中小企業や個人商店は、経営の危ないところもあり心配だ。これらへの対策は、十分にやってもらひたいが、経済全体で考へると、航空機は欠航が相次ぎ、競技大会は中止や無観客が相次ぐ。これらは地球温暖化防止によいことだ。
近年のオリンピックは、ドーピングやコンドーム大量配布など汚いニュースが多過ぎる。冬季の小平選手を最後に、私は、オリンピック以外でも一切の競技を観ないことにした。オリンピックは、今後永久に中止すべきだ。大相撲も貴乃花親方廃業以来観てゐない。
古来、人類は堅実に生命を繋いできた。近代西洋野蛮文明による地球破壊行為は、そろそろ中止すべきだ。(終)

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