千三百九十六(モリカケ疑獄百九十) 追ひ詰められた安倍
己亥、基督歴2019+3α年、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十二月十一日(水)
安倍の支持率がつひに50%を割った。するとその翌日辺りから、安倍が自分の手で憲法改正を成し遂げると言ひ出した。麻生が、憲法改正のため安倍の四選があると言ひ出した。どちらも安倍が追ひ詰められたからだ。
安倍の手で憲法を改正したら、後世の笑ひ物だ。安倍の狙ひは、話題をそらすことだ。

十二月十二日(木)
47Newsには前回紹介した以外にも、桜を観る会の記事が載った。
桜を見る会夕食会、こんなに多くの疑問

と云ふ題で、共同通信編集委員竹田昌弘さんの執筆だ。
首相は15日と18日に官邸で記者団の「ぶら下がり取材」に応じた。しかし、首相の説明は十分とはいえず、疑問や不明な点が多い。ニューオータニも「個別の案件」として説明しようとせず、告発を受けた捜査機関による事実の解明が待たれる。

で始まる。
首相が(中略)説明した内容の要旨は次の通り。①~④が15日、⑤~⑥は18日。
①夕食会を含め、旅費、宿泊費など全ての費用は参加者の自己負担で支払われている。安倍事務所や後援会としての収入、支出は一切ないことを確認した。
②旅費、宿泊費は各参加者が旅行代理店に支払い、夕食会の費用は会場の入り口受付で、安倍事務所の職員が1人5千円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手渡した。(以下略)
③夕食会の価格が安過ぎるのではないかとの指摘もあるが、大多数がホテルの宿泊者という事情を踏まえ、ホテル側が設定した価格との報告を受けている。(以下略)
④政治資金規正法では、収支が発生して初めて(政治資金収支報告書に)記載義務が生じるが、収支は発生しておらず、同法違反には全く当たらない。
⑤(夕食会の費用は)参加者が直接支払っている。事務所にも後援会にも入金はない。(事務所は)領収書の発行を行っていない。ホテル側が発行し、事務所の者が渡している。(夕食会の総額を示した明細書のようなものは)事務所に確認したが、そうしたものはない。
⑥夕食会の出席者は約800人で、その大半が桜を見る会に出席した。

これらについて
まず前提として、夕食会は安倍晋三事務所名で今年2月に出された「『桜を見る会』のご案内」には「あべ晋三後援会主催」と書かれ、ニューオータニの広報担当者は「一般的には、入金と同時に領収書を渡す」と話している。 ②の説明のように、安倍事務所の職員が各参加者から5千円を受け取り、ニューオータニの領収書を渡すためには、ニューオータニから事前に領収書をもらっていなければならない。領収書は入金と同時と言うのであれば、後援会は夕食会の前に費用を立て替え払いしたことになり、①や⑤の説明と矛盾する。


十二月十三日(金)
記事は続き
①と②の説明では、夕食会に参加した首相本人や昭恵夫人、安倍事務所職員らの費用はどうしたのか、明らかではない。後援会が参加者や首相らの費用を立て替え払いしたり、支払っていたりしていれば、政治資金収支報告書に記載しなければならないが、首相は①と⑤で後援会として収入、入金、支出は一切ないとして、④で政治資金規正法違反はないと主張している。

これらについて
刑事法学者の園田寿・甲南大教授によると、安倍事務所や後援会が夕食会の費用を立て替え払いしたり、費用の一部を負担したりしていれば、政治資金規正法違反(不記載)や公選法違反(有権者への寄付行為)に当たる。園田教授はさらに「即位の礼へ参列するため来日した外国の首脳らを招いた、首相夫妻主催の晩さん会が10月23日、夕食会の会場と同じニューオータニの『鶴の間』で開かれている。費用は1億7200万円(予算)。不当な値引きの背景には、こうした国発注の行事もあるのではないか」と指摘している。値引きと晩さん会の関係について、ニューオータニの広報担当者は「異なる利用客の個別の案件なので、答えられない」としている。 


十二月十四日(土)
「桜を見る会」と夕食会を巡り、東京都内の男性は公選法違反などに当たるとして、既に首相に対する告発状を東京地検に郵送し、市民団体「税金私物化を許さない市民の会」はやはり公選法違反などの疑いで、東京地検に首相を告発すると記者会見して明らかにしている。 
これは頼もしい。
端緒を得た東京地検特捜部が今度こそ捜査に乗り出さなければ、甘利明元経済再生担当相の金銭授受や下村博文元文部科学相のパーティー券代金不記載、森友学園への国有地売却と決裁文書改ざん、加計学園の獣医学部新設巡る問題などのように、またもや事実がうやむやにされてしまう。

今回の疑惑をきっかけに、四つの事件も解決すべきだ。

十二月十五日(日)
上が悪いと下まで悪くなる。その典型が文科相の萩生田と、農水相の江藤だ。先月21日の朝日新聞電子版によると、江藤は参院農林水産委員会でCSF(豚コレラ)について
「そもそもこれ、神様が悪いと私は思ってますんでね。どこからやってきたか分かりませんけれども。病気とかそういうのもそうじゃないですか。ウイルスは人間が作ったものではそもそもありませんので」と答弁。野党議員が批判すると、江藤農水相は「訂正いたします。間違いでした」と非を認めた。

まづ悪い神様はゐない。神様を悪く感じるのは普段の行ひが悪い人だ。二番目に、豚コレラの流行については野生のイノシシが急増したことが原因で、それは放棄された農耕地でイノシシが繁殖するためだ。
江藤の発言は、農水相の責務を放棄するものだ。

十二月十六日(月)
次は萩生田の番だ。AERA.dotに
安倍首相最側近の萩生田文科相も公選法違反?!「桜を見る会」疑惑と同じ構造【スクープ】〈週刊朝日〉

と云ふ記事が載った。
萩生田氏の政治団体「はぎうだ光一後援会」(東京都八王子市)では毎年参加者を募って4月にグラウンドゴルフ大会、5月にフットサル大会を開催している。両大会は毎年のように支出が収入を上回る“赤字イベント”として常態化しているのだ。

具体的には
グラウンドゴルフ大会の収支について、(中略)収入額を単純に500人で割ると“会費”は500円余り。スポーツを楽しんだうえ、参加賞をもらい、総菜店のお弁当に豚汁など汁物も振る舞われたようだから、参加者にとっては結構なお得感があるだろう。

これについて
政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大学教授によれば、この赤字分が参加者に対する違法な寄付になるという。

また
自民党の中堅の国会議員がこう指摘する。
「地元の有権者にお金、モノを渡したり、ごちそうしたりしたら公選法違反でお縄になりますよ。これは基本のき、どの国会議員でもわかっていること」

ぜひお縄になってもらひたい。(終)

(モリカケ疑獄百八十九の五)次、(モリカケ疑獄百九十の二)

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