千三百八十 神は人類に地球破戒権や生物絶滅権を与へなかった
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十一月四日(月)
XX教徒及び、近代資本主義(XX教徒崩れ文化圏)の人たちにとって、人類は地球破戒権や生物絶滅権を持つと勘違ひしがちだ。しかし神が与えたのは、善良な生活を前提とした管理権であり、これには地球破戒権や生物絶滅権は含まれない。
人類は化石燃料の使用を停止すべきだ。

十一月六日(水)
八月末の日刊工業新聞電子版に
飲料水中の微細プラゴミ、人体影響は確認できず WHO

と云ふ記事が載った。
世界保健機関(WHO)は22日、飲料水に混入した微細なプラスチックゴミ「マイクロプラスチック」の健康への影響について、初の調査報告書を公表した。(中略)プラスチック製品が摩耗し河川などに流出した結果、微細プラは上下水や海水に広く分布しているとされる。

人体への影響は不明だが、人間は健康に被害を受けたら治療することができる。野生動物、野生植物、微生物への被害が心配だ。西洋野蛮人による地球破壊は、早く停止させる必要がある。

十一月九日(土)
日経電子版に、NationalGeographic日本語版の
キリンが緊急事態 半分近くの亜種、絶滅の危機に

が載った。それによると
野生動植物の保全状況を評価する国際自然保護連合(IUCN)は7月11日、ケニアとタンザニアに分布するキリンの亜種マサイキリンを絶滅危惧種(Endangered)に指定すると発表した。主な原因は、密猟と土地利用の変化だ。

人類史上最悪の悪魔は、現代の人類、特に西洋野蛮人とそれに追従する国々だ。悪魔はアメリカ大陸の先住民を滅ぼし、イギリスの内戦、フランス革命とその後の戦争、ドイツの30年戦争、世界中の植民地化、ナチスのガス室、広島と長崎の原爆、ベトナムの枯葉剤、そして地球温暖化で最終局面を迎へてゐる。

十一月十日(日)
AFPBB(世界三大通信社のAFP通信の日本語ニュースサイト)によると
地下水くみ上げ、河川系に破滅的影響の恐れ 研究

と云ふ題で
地下水は地中の土や砂、岩の隙間に存在し、地球上で最も大規模に利用できる淡水源となっている。現在、20億人以上が、飲料水やかんがい用水を地下水に依存している。だが、地下水の資源量は、世界的な人口爆発とそれに伴う穀物生産量の増加を受け、すでに圧迫されている。
国際共同研究チームは、既存の地下水が世界各地の河川、湖、湿地に流れ込む速度を調査し、(中略)農業用水のくみ上げがどのような影響を及ぼしているか調べた。この結果、世界の流域の約20%で、既に地下水採取量が流出量を上回っていることが明らかになった。

更に
気候変動モデルを用いて今後どのくらい流出量が減少するかを予測したところ、2050年までに世界の地下水採取地域の42~79%で水界生態系を維持できなくなることも判明した。

記事は最後に
英国の研究者らは今年、地下水の補充には長い年月を要するため、未来の世代は「環境の時限爆弾」に直面するとの研究結果を発表していた。


十一月十六日(土)
一か月前に、世界で温暖化反対の抗議行動があった。ロイターによると
ロンドンでは、環境保護団体「絶滅への反逆(ExtinctionRebellion)」が中心部の橋や道路を封鎖して交通が混乱。ロンドン警視庁は276人を逮捕した。ベルリンでも抗議デモで交通渋滞が起こった。
同様のデモは、フランス、スペイン、ニュージーランド、オーストラリア、オーストリアでも繰り広げられた。

「絶滅への反逆」は
2025年までに二酸化炭素(CO2)の排出をゼロにすることなどを各国政府に訴えると表明している。

ヨーロッパは、まだ良心的な人が多い。長い歴史の中で、人類を含む生物を滅亡させてはならないと云ふ意識がある。ニュージーランドやオーストラリアは移民の国ではあっても、アメリカみたいに癌細胞化してゐない。
それに比べて日本は駄目だ。アメリカの猿真似が原因か。

十一月十七日(日)
今年の台風は、数と云ひ規模と云ひ、異常だった。産経新聞の電子版によると
国連の報告書では、地球温暖化が今のペースで続くと世界の平均気温が約20年後に18~19世紀の産業革命前より1・5度上昇する恐れがあるとされる。
国立環境研究所地球環境研究センターの江守正多(せいた)・副センター長は「一般に海水温が1度上がれば、その分だけ台風の勢力は強くなる。温暖化により今回と同じか、それ以上の勢力の台風の襲来率が上昇するのは明らかだ」と警鐘を鳴らしている。

台風の増加と巨大化は、自然界が人類に与へる最後の穏健な警告だ。これより先は、水不足、食糧不足と、それに伴ふ戦争の勃発、伝染病など本当の災害になるだらう。(終)

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