千三百七十五(モリカケ疑獄百八十八の二) 松川るいの「アメリカに付いて行かうよ」「核不使用は弱い国が云ふ」を批判
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十月二十六日(土)
自民党参議院議員松川るいの「アメリカに付いて行かうよ」「核不使用は弱い国が云ふ」は間違ってゐるので、批判することにした。批判する理由は、安倍出身派閥に所属するからだ。
大派閥に所属すると利点が大きい。そして派閥の頭数を増やすことで安倍を支へる。つまり自分の利得と引き換へにモリカケ疑惑隠しに加担する。批判されるのが当然だ。
細田派に所属するすべての議員は、モリカケ疑惑隠しの共犯を自覚し、速やかに派閥を脱退すべきだ。

十月二十七日(日)
アメリカの選挙者は、自分たちの生活について投票するのであって、国際情勢について投票するのではない。それなのに「アメリカに付いて行かうよ」なんて言っては駄目だ。
米ソ冷戦時代には、アメリカに付くのがいいか、ソ連に付くのがいいかで、二つの選択肢があった。本当はAAに加はる方法もあった。日本の場合は、終戦の占領状態がその後も続くから、それへの対処もあり、四つの選択肢があった。
ここで終戦の占領状態が継続することについて説明すると、軍事占領状態は講和条約で解消された。しかし精神的な占領状態は解消されてゐない。それはともかく、米ソ冷戦時代はアメリカに付いて行く選択肢が有効だった。
今地球で問題になるのは温暖化だ。それに対し、アメリカは移民の国だから、歴史を継続させる意思に欠ける。判りやすい例を挙げると、鎌倉時代から続く商店があるとすれば、経営危機に陥っても何とか継続させようとする。それに対し、二年前に創業した会社ならば、経営危機になったら解散しようとなる。アメリカには地球を永続させる意思がない。
人口密度による影響も大きい。伝統国では、人口密度が都市や地域で安定する。アメリカは人口密度が極めて低いから、安定するまで増えたら地球が滅びる。

十月二十九日(火)
アメリカ軍の特殊部隊が、イスラム国の指導者を急襲し殺害した。ここまではよい。問題はトランプが
バグダディ容疑者は泣き叫び、臆病者のように死んだ。

と発言したことだ。トランプは本当に品性下劣な男だ。イスラム国のせいで、これまでに膨大な死者が出たし、バグダディは自爆だから死亡したことはやむを得ない。しかし泣き叫ぶのは自身が使命と信じることを継続できなくなることへの衝撃ではないのか。これまでイスラム国は膨大な死者を出した。自分の死についても、覚悟はできてゐるはずだ。
こんな品性下劣な男をノーベル平和賞に推薦した安倍にも驚く。もしトランプや安倍が特殊部隊に急襲されトンネル内で軍用犬に追いかけられたら、やはり泣き叫ぶのではないのか。
二人が泣き叫ぶのは、使命が継続できなくなることではなく「臆病者」だからだが。トランプは自分の使った表現を自身にも使はれてさぞ満足であらう。安倍も、ノーベル平和賞に推薦した男の言った表現を自身にも使はれて、さぞ満足であらう。

十月三十日(水)
NHKのホームページによると、官房長官の菅は記者会見で
中東地域の平和と安定に向けた 重要な一歩で、国際的な過激主義対策の成果の1つとして評価したい。一方、これで過激主義との闘いが終わったわけではなく(中略)わが国は、過激主義の温床を根絶するために、国際社会と連携し、中東地域の平和と安定に向けた取り組みを継続していく。

と述べた。自分の言葉ではなく、官僚の作った作文の棒読みだ。まづ国際社会には国連がある。テロ対策も国連が中心になるべきで、アメリカの単独行動は世界中が批判しないと大変なことになる。
イラクでは、大量破壊兵器があるとして戦争を始めたのになかった。イスラエルでは、世界の反対を押し切って、アメリカ大使館をエルサレムに移転した。
それより「中東」とは何だ。中東と中近東はイギリスから見た呼び方だ。近東は中東よりイギリスに近い。菅はいつからイギリスの代弁者になったのか。菅は安倍の代弁者だから批判される。早く安倍とは距離を置くべきだ。

十月三十一日(木)
安倍、菅も批判したが、一番悪いのは松川の発言だ。(兼、モリカケ疑獄百八十八)にも書いたが、メモ書きによると
松川:アメリカの強さはリーダーシップ。アメリカに付いて行かうよ、となる。
このときは何とも思はなかったが、このあと暫くしてから出た次の発言で、松川は馬鹿な女だと思った。
松川:核の不使用を云ふのは中国、ロシアのやうに弱い国。
核の不使用は、人類の使命だ。核を使用する者は悪魔だ。それなのにこの女は、弱い国が不使用を宣言と間抜けなことを云った。強い国は核を使ってよいのか。アメリカが不使用を云はなくてよいのか。
しかも中国とロシアを弱い国だと断定した。それなら日本はどうなのか。第三国が、日本は中国やロシアより弱い国だと言ったとしよう。これは事実だが、国内世論は第三国に対し、大変な騒ぎになるだらう。
ドラエモンに出てくるスネ夫は、ジャイアンに媚を売り、ジャイアンの威を借り威張り散らす。日本の国会議員が中国とロシアを弱い国と呼ぶのはこれと同じだ。
物には言ひ方がある。軍事技術的にアメリカより遅れてゐる中国とロシアと云へば、反感はない。この女はこれ以外でも「インクルーシブグロース」を何回か言って、司会がたまりかねて意味を問うた。この女は意味を云へなかったが、暫くして「包括的成長」と直訳だけを言った。暫くして、誰も取りこぼさないと言ったが、言葉だけに留まった。(終)

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