千三百七十五(モリカケ疑獄百八十八の三) 1.小沢一郎さんインタビュー、2.「加計」特区決めたのは 首相、WGを撤回 でも「民間主導」
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十月二十六日(土)
サンデー毎日に小沢一郎さん議員50年のインタビューが載ったので、紹介したい。
最も残念だったことは?

「残念と言えば、やはり2009年の検察捜査(小沢氏の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件。小沢氏は強制起訴されたが、1、2審とも無罪となり確定)だ。僕が首相になるかどうかではなく、せっかく政権が取れたのに、僕が検察の攻撃で身動き取れず行政に関与できなかった」

09年の衆院選前に事件報道があり、民主党内からも批判が出て、あなたは代表を鳩山由紀夫氏に譲った。

「僕が民主党代表を辞めなくても衆院選は勝ったような気がする」(中略)「民主党が衆院任期で2期8年やっていたら自民党は完全につぶれた。細川政権の時が最初のチャンスだった。あの時につぶしておけば自民党も奮起していい政党になったと思う。生半可だったため、古い自民党がまた蘇(よみがえ)ってしまった」

このときの失敗が、安倍のモリカケ疑惑を作ってしまった。
「もう一つ、安倍氏には言いたいことがある。平気で嘘(うそ)をつくことだ。森友・加計問題での国会答弁が然(しか)り。自分に都合のいいことしか言わないこと。本当に舌回しだけでやっている。野党がだらしないこともある。だが、トップが嘘ついてはいけない。日本社会の道義的退廃を生んでいる」

最後に
政治体制は? この国会で統一会派までは来た。

「一つの政党にする以外ない。主権者たる国民の分かりやすい姿をきちんと示すことが肝要だ(中略)(名前も)民主党でいいではないか。皆、変なトラウマを持っている。(中略)だが、それ以上に国民の政権交代への思いの方が強い。だから心配する必要ない。新しい名前をつけるより、民主党のままの方がいい」

これは事実だ。今となっては民主党がいい。

追記十月二十八日(月)
小沢さんのインタビューを読んだときは民主党がいいと思ったが、それだと立憲民主党と国民民主党の歴史が短期間とは云へ生きない。立国民主党はどうか。「立国」を合併前二つの政党の先頭と捉へる人、文字どほり立国と捉へる人、判じ物みたいで面白い。もちろん民主党でも悪くはない。日本民主党とする方法もある。

十月二十七日(日)
毎日新聞ホームページの会員限定有料記事に二つ記事が載ったので紹介したい。私は会員ではないので、途中までしか紹介できないが。まづは
「加計」特区決めたのは 首相、WGを撤回 でも「民間主導」

と云ふ記事だ。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を「国家戦略特区に誰が選んだのか」を巡り、安倍晋三首相が10日の衆院予算委員会で防戦に追われる場面があった。首相は昨年の国会で、民間有識者による特区ワーキンググループ(WG)が主導して選定したと答弁していたが、WG側が「審査・選定はしていない」と逆の主張を展開。首相は昨年の答弁が「正確性を欠いていた」と陳謝したものの、あいまいな説明に終始したため、野党側は反発した。

次は
「加計」特区を選定したのは誰? 参院でも野党が追及

と云ふ記事だ。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設は国家戦略特区ワーキンググループ(WG)が主導・選定したとする安倍晋三首相の昨年の国会答弁を巡り、野党が15日の参院予算委員会で再び政府側を追及した。北村誠吾地方創生担当相は「(加計学園は)数々のプロセスを経て、最終的に(首相が議長の国家戦略特区)諮問会議が認定した」と形式論に終始。


十月二十八日(月)
次はレイバーネットに載った
10.10 朝鮮高校無償化学習会~歪められた文部科学行政、加計学園問題からみる

私自身は、在日朝鮮人は税金を払ってゐるのだから無償化から外すのは変だと云ふ意見と、日本の高校に進学すればいいから問題ないと云ふ意見の、どちらが正しいか判らない。拉致された日本人の問題があるから、無償化するため朝鮮学校側に外部理事を受け入れさせることで歩み寄れないか。
記事は
10月10日、東京・赤羽会館において、東京朝鮮中高級学校「高校無償化」裁判弁護団が主催する連続学習会の第三回目が行われ、約100人が参加した。
学習会では、文部科学行政に対する政治介入をスクープした朝日新聞の元加計学園問題取材班の西山公隆記者を講師に招き、(中略)「安倍政権の特徴は、政治の意向が強く出過ぎていること。それに従って、いろいろなルールが事後的に変わってしまうことが頻発している。その結果が森友、加計問題の公文書の改ざんだ。弁護団は裁判を通じてそれらを明らかにするのに対して、我々新聞記者はジャーナリズムの実践を通じてそれを行う。ジャーナリズムの役割は、まず第一に権力を監視することであるが、現在は政治報道の二極化が進み、政権に近い報道機関と距離を置く報道機関に分かれてしまっている。そのため、最近はメディアが一体となって、ジャーナリズムとして権力に対峙する場面が少なくなってきていると感じ、危機感を持っている」と話した。
さらに当時の加計問題の取材状況を説明しながら「いつの時代の政権も自分達がやりたい内政や外交は当然あるべきだとは思うが、既存のルールを守り、政策過程の記録を残すことは非常に大事なことで、それが行政の信頼性を担保することである。政権の意向とは関係がない」と述べた。

北朝鮮については、金日成の民族文化育成策に高く評価すべきものがある。しかし漢字廃止は民族文化育成ではなく、原理主義ではないのかと思ふ。世襲は金日成の思想を転換させないための手段だから、世襲を目的とするのではなく、金日成思想を継続をすることで、金正恩さんが老いたときに引退し世襲を廃止してほしい。(終)

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