千三百五十一 夏休み特別企画第五弾 新しいお寺でミャンマー経典学習会
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
八月十八日(日)
今月のミャンマー経典学習会は、新しいお寺で行はれた。台所兼食堂と、和室の本堂が、ふすまを外して一体化してある。エアコンは、台所兼食堂のみにある。
和室の本堂が暑いので、エアコンを見ると「除湿」になってゐる。これを「冷房」に変へた。暑さが解消されるとかかなり待ったが改善されない。和室の建具が外されて廊下に冷気が逃げるため、物置に建具があることを調べた。これで準備は十分のはずだった。
自主瞑想が終はり、学習会が始まったが暑い。私が建具のあることを伝へ、皆で取り付けやうとするが敷居に入らない。これは想定外だった。
部屋を別の和室二部屋に移動し、読経、経典学習と続いた。ここで本日の教材は、前以って発表され会場でも配布されたものと違ふことが判明した。
学習会を主宰するIさんは、ミャンマーで在家として短期瞑想してゐる。今回は教材なしで行った。

八月十九日(月)
私のメモ書きによる
法に関する随感 RunaとNamaの両方。この中の心は五蘊。
蓋がアビダンマは六つ、大念住経では五つ。
カーミチャナニワラナ(貪欲)理由はアロニソマミカナ(正しく考へられないため)-->どういふ風に。無常を常、無我を自我がある、苦を楽、アスバ(不浄)をスバと考へてしまふ。
修行者は(法に関する随感をする人は)貪欲に陥ってゐることを随感し気付く。
消す方法はヨーニソマナシカナ(正しく判る)。RupaとNamaは無常、、苦、無我、アスバ。
貪欲の害は、大念住経の基本。RupaとNamaはこれら4つ。わかれば消せる。
説明は簡単だが理解が難しい。そのため6つ。
1.アスバニミッタ、2.アスバニミッタを見る(消えないやう維持)、3.六根(アビダンマは二つの根)を守る、目が見えない人のふりをする、耳、鼻・・・も同じ、4.食べ物の量、おなか一杯に食べてはいけない、正常を超えると欲を増やす、スプーン10杯の手前5杯か6杯で止めて残りは水を飲む、5.カウリアナメッタッタ、いい人と友になる、悪いことをしようとするとその人が止めてくれる、6.サパラカタ、いい人がアスバ、無常、苦、無我を教へてくれる。 まとめて貪欲の害があるが気付きが大切。消せる。消えることも気付きが大切。いつも消えた状態にするのは難しく、阿羅漢のみ。 2キャバラニバラナ、瞋恚蓋。原因は正しく理解してゐない。無常、苦、無我。瞋りから起こることがあるので慈の瞑想。慈の心が多くなるやうに。慈で禅定になるまで。消す方法は1.慈の瞑想を勉強、2.慈の瞑想を実施、3.ガンマサタウチャナ、カルマだけ持ってゐると理解。人はそれぞれカルマを持つと判ると消える、4.瞋りの害を理解する、5.先ほどと同じいい友人、6.先ほどと同じで、友人が慈についてよいことを教へてくれる。
瞋恚は慈の心で消せる。慈の心を共有。4方向全ての人が幸せでありますやうに。更に北東、北西などで8つ。上下で10。


八月二十日(火)
休憩の後、質問の時間となった。慈の瞑想は、慈悲の瞑想と同じか訊いた。サヤドーが少し笑はれた。私が思ふに、慈悲の瞑想は伝統とは別だ。とは云へ、今では有名だから質問する価値はある。サヤドーは
同じだが慈の瞑想は40の瞑想にある
と回答された。なるほどと感心した。
意の根を守るとは、と云ふ質問もあった。悪い心を気付き、消したのも気付くと回答された。
三帰依とは何か、と云ふ質問もあった。仏は四聖諦を正しく理解したブッダ。法は四過四道(四向四果のことか)、涅槃、三蔵。僧は修行する人で、八つの階層にゐる人と、一般の僧。帰依は尊敬するの意味。お釈迦様を先生として尊敬して、言ったことと、それを実行する人。
今回は、内容の深い回答を頂いた。例へば僧について、サンガ組織と答へるのは中村元さん流だ。更に現前サンガと四方サンガと答へるかも知れない。さうではなく、個々の比丘としたことは意味が深い。帰依の意味も、尊敬としたことは意味が深い。

八月二十一日(水)
休憩の時に、奥の部屋のエアコンから水漏れが起きることに気づいた。小さな茶碗が畳の上に置いてあるが、これでは撥ねる上に、茶碗から逸れる。テーブルを移動させ、調理用ボールを置いた。エアコンのフィルターを外したが、フィルターに埃はたまってゐないで、排水口は見えない。他に開く場所はない。
建物の裏に回ると排水管から水は流れてゐない。完全に詰まったやうだ。

八月二十二日(木)
前はタンマガイの日本寺院に参加した人で、最近こちらに参加するやうになった人が、オバササヤドーの僧院に行って出家した。状況では一生比丘として過ごすかも知れない。
Iさんもミャンマー滞在中のため、今回は五人と通訳さんだった。今回はお茶会なしで終了した。
一人、一時出家の在日ミャンマー人がゐた。勤務先は埼玉県内で、サヤドーが不在の間、休みを取って二週間ほど出家するさうだ。
新しいお寺はまだまだ改善すべきところがたくさんある。エアコンの水漏れは、早速月曜に役員まで連絡した。

八月二十三日(金)
今回は和光市駅からバスに乗った。前回の下見の帰りに続き二回目だ。朝夕の通勤時と異なり日中は暑いから、今回は家から駅までもバスに乗った。
他の人も当然同じだと思ったら、皆さん歩いて来たさうだ。タイやミャンマーの人は短距離でもバスに乗ると話しながら、帰りは歩いた。帰り歩くことは予定どほりだった。
新しいお寺で初めての学習会、エアコンの効き具合と水漏れ、往路のバス、夏休みを利用したミャンマーでの修行と在日ミャンマー人の一時出家。学習会は月例ではあるが、夏休み特別企画第五弾とするに十分だった。(終)

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