千三百四十一 新幹線の自由席に乗る人は出世しないと云ふ記事を批判
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
八月二日(金)
最近、新幹線の自由席に乗る人は出世しないと云ふ記事を読んだ。私と意見が異なるので批判をしたい。今回の特集を組むにあたり調べたところ、AERA.dotの記事だ。AERAは安倍批判で優れた記事をたくさん掲載するから、AERAを批判するのではなく、たまたまそこに載った記事を批判したい。
この記事は会社から出張代が自由席分しか出ないときに、多くの人は自由席に座るが、そのため早く家を出たり、席が三人掛けの真ん中だったら狭いから、それより自腹を切って指定席に乗ったほうがいいと云ふものだ。
まづ自由席は座らうと思ってはいけない。多少早く家を出るとしても、それは新幹線に乗り換へるまでの電車が遅れることの用心だ。指定席でぎりぎりに家を出ると乗り遅れの危険がある。
次に、新幹線は本数が多いから、自由席だと早い電車に乗れることが多い。これも自由席の醍醐味だ。記事では、三人掛けの真ん中の席になったら窮屈だと云ふが、指定席にも三人掛けがある。指定席で三人掛けになったほうが、移動できないからよほど悪い。
最後に、重要な情報がある。日本人は特に座る時間が長いと云ふ記事が一年くらい前にあった。私は昔から実行してゐることがある。自由席の場合に、座るとは限らない。ずっと立つと疲れるが、ずっと座っても疲れる。適当に立ったり座ったりするのがよい。

八月三日(土)
席に座ることは、パソコンを使ったり書類を読めると云ふ。私はこの考へに反対だ。人間の一日の頭脳使用量は上限がある。新幹線の車内でパソコンや書類を読むよりは、外の景色を観て気分転換をしたほうがよい。
記事では、少しのお金を節約した結果、疲労が蓄積し、仕事のパフォーマンスが低下してしまふと云ふ。この考へには賛成でもあり、反対でもある。忙しいか時間に余裕があるかにより異なる。だからこの記事の問題点は、人により時季により状況が異なるのに指定席がいいと決めてしまふことだ。

八月四日(日)
うろ覚へではなく、記事を読み直すと、題は
新幹線の自由席に座る人はお金持ちになれない納得の理由

だ。まづ金持ちになりたいなんて考へてはいけない。生活できればそれで十分だ。指定席を取るときは、窓側或いは通路側を指定するとあるが、指定席車にも三人掛けがある以上、真ん中の席しか取れないこともある。
自由席車に乗って、例へ真ん中になっても途中駅で移動するか、立つほうがよくないか。そもそも混む時間帯、乗車区間なのか。これらを考へなくてはいけない。
例へば私が北海道を旅行したときに「大人の休日パス 東日本・北海道スペシャル」を使った。座席指定を6回まで使へて、それ以上は自由席を使用する。だから混みさうな区間を6枚取って、あとは自由席を使った。そしてすべて座れた。
最後に重大な問題点を一つ。金持ちになるセミナーに参加してはいけない。私は不動産投資の会員になり、毎月12000円会費を数年間払った。塾長と二人の講師はよかったが、自慢ばかりする女の講師が不動産とは無関係の金もうけコンサルタントになったつもりで話をするので退会した。あと会員に、問題のある人が多くはないが存在した。賃貸用なのに、自宅用として銀行から低金利で借りると自慢した人がゐたが、1年ほど前にかう云ふ借り方かどうか銀行が調べ出して、街頭した人は即時返済を求めると云ふ記事を読んだ。この人の場合どうなったか。
数年間会員になった結論として、金儲けのセミナーに参加してはいけない。不動産など分野に特化した会員ならよい。ただしこれも理論の裏付けがないセミナーは駄目だ。少し儲かったからといってすぐ有料でセミナーを開きたがる人が多い。理論の裏付けがないセミナーは、経済変動や人口減少に対処できない。(終)

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