千三百三十三(モリカケ疑獄百八十四の二) 軽減税率で攻める
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
七月十五日(月)
消費税について、二つの攻め口がある。一つは軽減税率、もう一つは今後10年間は上げないと言ったことだ。軽減税率は、店内か持ち帰りかで、混乱が予想される。この際、新聞の軽減は公明党の圧力だと云ふことと併せて、批判するとよい。
軽減税率への攻撃は効果がある。

七月十六日(火)
外国の外交官交通違反放置は安倍内閣の責任だ。フジテレビのFNNによると
【独自】違法駐車で飲酒...外交官を直撃 特権悪用 取り締まりはゼロ

と題し
外国の外交官ナンバーの車が、東京都内で、飲酒運転や通行帯違反といった違法運転を繰り返している疑いがあることが、FNNの取材でわかった。

で始まる。外交官特権で逃げるなら、法務相は外務相と連携し、その国の駐日大使に抗議すべきだ。二つの閣僚に関はるから、まとめる安倍の責任でもある。この件も、どんどん安倍を攻撃しよう。

七月十七日(水)
小泉純一郎の始めた観光立国は、住民を脅かす騒ぎになってゐる。産経新聞のWeb版によると
【ニュースを疑え】インバウンド急増「亡国の落とし穴」東洋文化研究者、アレックス・カーさん

と題しアメリカ人の東洋文化研究者アレックス・カーさんがインタビューで
--世界的にみて特殊な現象なのでしょうか
「いえ日本はむしろ遅い方です。バルセロナやアムステルダム、タイやベトナムなど各地で観光客が激増しています。中国や東南アジアなどで新興国が発展し、生活が豊かになった人たちが億単位で現れた。格安航空会社(LCC)が登場して旅行費用が安くなった。こうした理由で一挙に海外旅行者が増えたのです。海外ではいまや、観光客の増えすぎによる弊害、すなわち『オーバーツーリズム』が大きな問題になってきています」

で始まる。小泉は「自民党をぶっ壊す」で国民的人気を得たが、選挙区世襲で国民の人気は醒め、都知事選で細川さんが落選したことでそれを露呈した。
安倍がこんなに長く居座るのは、小泉人気が派閥を膨張させたからだ。全国ではこんな観光公害が起きてゐますと宣伝し、その責任は安倍の本来所属(今は首相で離脱)にあることを、どんどん宣伝しよう。

七月十八日(木)
若い人たちに安倍支持が多いのは、就職難を解消したからだ。しかしそれは国の借金と引き換へだ。株価が高いうちは出て来ないが、株価が下がると借金が一気に増大する。しかもそれは消費税が上がるときだから、もうすぐだ。このことを指摘して安倍の人気を下げよう。
モリカケのうち、加計学園の事務局長が県に嘘を言ったことにされた事件も未解決だ。これもぶり返して、安倍の人気を下げよう。
昨日紹介した記事の続きで
--市場原理はしばしば伝統と相反しますね
「さらに大きな問題は地元住民の生活が成り立たなくなることです。10年ほど前までは町家を宿泊施設やカフェに再生するブームがあり、伝統の町並みを残す原動力になりました。ところが観光客がある一線を越えたらビジネスホテルにした方がもうかるため、町家の破壊ラッシュが起きた」
 「京都市内は地価が高騰し住民は土地や家を売って出ていく。昔からある花屋や散髪屋もなくなり、土産店だらけになる。このままいくと住民の町ではなく、観光客のための町になってしまいかねません」
「ゼロドルツーリズム」という問題
--住民不在の観光促進とは本末転倒ですね
「ぜひ疑ってほしいのは観光客が本当にお金を産んでいるのかということです。海外で『ゼロドルツーリズム』問題が注目されています。例えばタイに来る安売り旅行パックの中国人は、ホテルもレストランもガイドも中国系で、このごろは支払いも中国系電子マネーだったりする。観光客が来たと喜んでもお金の行方はわからないのです」

安倍の派閥の始めた観光立国は、大変な問題になってゐる。ここも攻め所だ。

七月十九日(金)
jiji.comによると
「お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して、投票箱に足を運んでいただくようお願い申し上げます」。安倍晋三首相は16日、新潟県上越市などでの街頭演説で、期日前投票を呼び掛けたくだりでこう述べた。

なぜこんなバカげたことを言ったかは
これまでの選挙戦では「友達、家族、恋人も連れて、あるいは昔の恋人も探し出して期日前投票に行ってほしい」と訴えるのが首相の定番。(中略)つい口が滑ったのか「お父さんの恋人」にも言及。「お母さん」の反感を買う可能性もある?

口が滑らない定番のほうも、実にくだらない内容だ。一国の首相の云ふことではない。一刻も早く引き摺り下ろさう。
北海道では、安倍にヤジを飛ばした通行人を北海道警が排除する騒ぎもあった。朝日新聞Digitalによると
演説中にヤジを飛ばした市民を北海道警の警官が取り押さえ、演説現場から排除した。道警警備部は取材に対して「トラブル防止と、公職選挙法の『選挙の自由妨害』違反になるおそれがある事案について、警察官が声かけした」と説明。だが現場では、警察官は声かけすることなく市民を取り押さえていた。

外に声の漏れない屋内でヤジを飛ばしたなら、これは選挙の自由妨害だ。しかし道路は安倍の演説を聴きたくない人も大勢ゐる。演説に反論することは、当然の権利だ。
松宮孝明・立命館大法科大学院教授(刑法)は「判例上、演説妨害といえるのは、その場で暴れて注目を集めたり、街宣車で大音響を立てたりする行為で、雑踏のなかの誰かが肉声でヤジを飛ばす行為は含まれない」と話す。むしろ連れ去った警察官の行為について「刑法の特別公務員職権乱用罪にあたる可能性もある」と指摘。「警察の政治的中立を疑われても仕方がない」と話した。

安倍の側近が北海道警に圧力を掛けたか、それとも北海道警の「忖度」か。この問題は長引きさうだ。

七月二十日(土)
滋賀県でも同じ騒ぎが起きた。日刊ゲンダイDigitalによると
JR大津京駅前で18日、安倍が自民党候補の応援演説中、聴衆の男性がヤジを飛ばしたところ、数人の私服警察官に取り囲まれ、駅の高架下のフェンスに押し付けられた。

昨日も書いたが、安倍の演説には反対の人も賛成ではない人もゐる。それでは全員反対ではないか、と云ふ問題はさておき、反論するのは当然の権利だ。この問題は長引く。北海道警だけではなく、全国レベルの問題になった。
別の話題に移り、伊達や酔狂男の河野が、韓国の駐日大使に対し「無礼だ」と発言した。「失礼」ならよいが、「無礼」は上から押し付ける言ひ方だ。江戸時代ではあるまいし、呆れた男だ。

七月二十一日(日)
各候補の演説を聴いて思った。組織の一員としての自覚に欠ける。まづ、野党は自民党を過半数割れさせると云ふ自覚が必要だし、各候補は所属政党の一員だと云ふ自覚が必要だ。すべての政党を聴いた訳ではなく、しかも党首ではなくたまたま演説する人を渋谷駅などで聴いただけだが、その候補が関心を持つ話題を話しては駄目だ。
これまでも指摘してきたが、かつての革新勢力は米ソの冷戦に対し、中立(社会党右派と中間派)、ソ連寄り(共産党、社会党左派)と二つの路線が混在したものの、後者は米ソ冷戦に於けるソ連の民族解放戦線や中国の少数民族優遇の影響を受けて、単純唯物論と対決することができてゐた。ここで単純唯物論とは、欧米の猿真似をしたり、日本社会を破壊しようとすることだ。
しかしソ連が崩壊ののちは、欧米の猿真似と日本社会の破壊を目指すことになってしまった。たまたま見た共産党の事務所(横浜市鶴見区)は、入口にLGBTのポスターだけが貼ってあった。入口が狭く1枚しか貼れないのなら、他に貼るべきポスターは幾らでもある。今から五年くらい前も、この事務所に貼ってあったポスターを見て、共産党はここまで転落したのかと驚いたことがあった。
LGBTの相談に乗り政治に反映させることはよいことだ。しかしLGBTを大げさに騒ぐことで公序良俗の破壊を目指してはいけない。
自民党が今回の選挙で、改選議席を下回ることは確実だ。野党は直ちに倒閣運動を起こす必要がある。倒閣運動を起こせてこそ、野党の存在意義がある。Jリーグで、明日の試合は相手チームの1/3以上の点数を取ります、と言っても観客はほとんど来ない。勝ちます、と云へば来る。(終)

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