千三百二十四(モリカケ疑獄百八十三の三) 野党勝利の方法
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
七月二日(火)
野党はまづ、次の選挙で過半数を取るつもりにならなくてはいけない。Jリーグで、次は負けますが次々回は勝つつもりです、と云ふチームをお客さんは見に行くか。次々回はともかく次回に行くはずがない。
野党は次の選挙で過半数を取る。さう宣言して出馬しよう。

七月三日(水)
安倍への攻撃目標は、まづ外交てんこ盛りだ。税金を無駄にしてやたらと外交を繰返したのに成果が何もない。政府の収入規模と比べれば、外交に掛かった比率は少ない。しかし国民の感情から見れば多額だ。具体的な金額を強調しよう。

七月四日(木)
Jリーグでは、相手チームの失策でボールを取ったら攻める。こちらの失策でボールを取られたら攻められる。それの繰り返しだ。安倍の場合は失策だらけだ。野党は、最近の失策も過去の失策も、どんどん攻撃しよう。
まづは年金の他に2000万円問題だ。問題そのものも失策だが、その後の麻生の悪い対応をどんどん攻めよう。加計学園問題では安倍が、獣医学部を全国展開すると発言し、それは側近の解説によると頭に来たからだった。前川さんの個人情報も出て来た。野党は加計学園問題そのものは取り上げたが、安倍の2つの悪い失策については攻めてゐない。ここは攻め所だ。
自民党の支持率が若者を中心に高いのは、失業問題が今は解消されたからだ。国や日銀の借金がどれだけ増えて、それは景気が悪くなったとき株の暴落でどれだけ損失を生むか。ここも攻め所だ。

七月五日(金)
野党が勝利する方法は、過半数を取ると宣言することと、安倍への攻撃しかない。これ以外は部分最適化だ。
衆議院だと、政権獲得後のことを考へなくてはならない。しかし参議院は、過半数を取ると宣言するだけだから簡単だ。仮に自民党が議席を減らすだけに留まったとしても、今度は議席が減ったことを理由に倒閣運動を起こす。
野党が過半数を云ってもそれは野党側の話だ。自民党には無関係だから、自民党が議席を減らしたら倒閣運動を起こす。そのために野党は過半数宣言を出す。

七月六日(土)
戦前戦後を問はず、首相は山口県出身が異常に多い。明治時代ではあるまいし、そんなことは許されない。山口県の普通の県民は、いい人が多い。しかし政治屋に悪い連中が多いことは、明治維新後の奇兵隊使ひ捨てに象徴される。
日本の先人たちの知恵である神仏習合を壊して、寺や神社が地域の絆として働かなくなったのは長州が悪いと云ふことで、安倍を攻撃する方法もある。
「先の戦争で神風が吹きましたか。悪いのは神仏を分離させた長州の狂った連中です。何とお寺や仏像を破壊したのです。長州出身の首相は安部さんで最後。長州出身の首相はもうすぐ最後。過半数を取って安倍さんを退陣させる。これが野党共闘です。」
こんな感じで演説するとよい。

七月七日(日)
討幕運動は、坂本龍馬の時代までは正しかった。龍馬は、幕府が大政奉還したことを以って幕藩連合政権にしようとしたが暗殺された。そして政権だけが目的の連中に乗っ取られた。政権維持だけが目的の安倍にそっくりだ。
坂本龍馬の暗殺は、薩長の誰かが幕府に密告したとの説も有力だ。私はこの説に賛成だ。あまりに時期が合ひ過ぎる。似た例に島津斉彬の急死と、孝明天皇の急な崩御がある。日本のお毒見制度では検知できない西洋の医術が使はれた可能性が高い。あまりに時期が合ふ。
伊藤博文を暗殺した安重根は、明治政府の罪悪の一つに孝明天皇の暗殺を挙げた。 まだある。幕府は、大名の家族を国元に帰した。黒船以来の国難に対処するため、国内が一致するためだ。その温情に対し、恩を仇で返したのが薩長だ。
それらの延長線上にゐるのが安倍だ。山口県出身の首相が異常に多い事態は、安倍で最後にしよう。

七月八日(月)
豊臣政権は、織田信長に比べれば長いが、徳川に比べれば短い。その理由は、織田から政権を奪ったのが秀吉だからだ。徳川は、同じことをやった。罪悪感はなかっただらう。
秀吉のやったことは、柴田勝家を殺し、織田一族を追放した。一方の安倍は、まづ福田武夫のご子息を蹴落として首相になった。次に安倍を幹事長に引き揚げてくれた小泉純一郎の評判を、お友だち依怙贔屓で損じた。安倍と秀吉は、悪いところが似てゐる。
二人が逆なこともある。秀吉は貧乏な農民から太閤になった。安倍は一族に元首相や主要大臣経験者が多数ゐる家系から、今後は山口県の首相出身者が無くなる事態にした。

七月九日(火)
ニュースが、参議院選の争点は消費税と報道した。騙されてはいけない。悪人が立候補したとする。争点は過去の行為であり、個々の政策ではない。安倍の争点はモリカケ、外交てんこ盛り成果なし。
消費税は無視するのがよい。争点にするなら、今後10年間は挙げないで済むと言ったことを攻撃すると良い。小泉純一郎が過去に、在任中は消費税を上げないと発言したことがある。これだって国民は、永久に上げない印象を持ったから問題はあるが、ぎりぎりでセーフだ。
安倍は自分の退陣後のことまで言及したから、完全にアウトだ。

七月十日(水)
ハンセン病患者の家族への賠償を巡って、安倍が控訴しないことを決めた。これも無視するのが一番良い。批判するのなら判決内容にはふれず、(1)地裁は控訴されることを前提にぶれがある、(2)法律専門家の意見を聞かずてんこ盛りの一環で行った、(3)国民の税金が使はれるにも関はらずなぜ安倍が得意顔になるのか、(4)賠償をする以上、過去に関はった人たちへの批判が必要。以上を攻める方法がある。

七月十一日(木)
かつて民進党だったのに、自民党に入党したり自民党派閥に加入した人たちがゐる。これらが民主党、民進党時代に起こしたスキャンダル、入党や加入のときにマスコミに話した醜い言ひ訳を列挙して「自民党はこんな人たちを入れて人数を膨張させました。自民党に鉄槌を下しませう」と批判するとよい。
野党がバラ色の政策を掲げても、国民は絵に書いた餅と見る。与党ではないからだ。野党は過半数確保を前面に、安倍を攻撃すべきだ。

七月十二日(金)
フランスの通信社AFPBBによるとG20でのトランプさんの娘の言動について
イヴァンカ(Ivanka Trump)氏が、大阪で開催された20か国・地域(G20)首脳会議やトランプ氏の訪問先の韓国で目立った役割を果たしたことについて、米国では1日、批判や冷笑が相次いだ。/イヴァンカ氏の公的な地位は大統領補佐官であり、ホワイトハウス(White House)にも常に出入りしている。(中略) イヴァンカ氏は、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相や国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領、カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が政策問題について話す輪の中に自ら歩を進めた。/しかしイヴァンカ氏が会話に加わろうとするも、そのすぐ横で眉をひそめたラガルド氏に無視されたように見える。

今から35年くらい前に、サミットがG8だった時代に、日本の首相は中曽根だった。アメリカとフランスの大統領が議論してゐるときに、中曽根が割り込んでアメリカの肩を持ち、フランスの大統領が不機嫌さうに中曽根をにらんだことがあった。当時の中曽根と今回のイヴァンカさんは、立場が類似する。
その中曽根に政権維持の方法が類似するのが安倍だ。そればかりではない。トランプの身内や昔からの仲間しか信用しないのと、安倍のお友だちに依怙贔屓することも類似する。

七月十三日(土)
野党は、参議院選挙で過半数を取ると宣言しよう。そうすれば安倍への攻撃が有効になるし、バラ色の政策が絵ではなく本物の餅になる。(終)

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