千二百七十五(モリカケ疑獄百七十八の三) 間違ったことは停止しただけではいけない
平成三十一己亥年
三月八日(金)
自民党幹事長の二階が、次期都知事候補に小池さんを支持すると発言した。これについて自民党内から反発が起きた。これについて二階は「もう発言しない」と述べた。
この発言には、誰もが疑問を持つ。もう発言しないだけでは駄目で、過去の発言を取り消さないといけない。例を挙げると犯罪者は「もうしない」と発言するだけでは駄目だ。過去の犯罪の民事賠償を済ませ、刑事罰も受けないといけない。
二階は、安倍のお先棒を担ぐから批判される。総裁と幹事長の派閥を分けるのは、自民党の美風だ。二階もいよいよ終りか。

三月九日(土)
モリカケ騒動のうち、森友学園は安倍によるトカゲの尻尾切りに会ひ倒産、理事長は逮捕された。加計学園は獣医学部が放置されたままだ。廃部または廃校が当然だが、落としどころとして愛媛県内限定の獣医師免許と云ふ方法がある。
統計偽造問題と、トランプをノーベル平和賞に推薦した件は未解決だ。統計偽造問題は関係者の処分、大臣罷免、景気拡大機関の短縮が必要だ。トランプをノーベル平和賞に推薦した件は、推薦取り消しの書状を選考委員会に送るのが一番正しいのだが、それでは日米関係にひびがはいる。ここでよい方法がある。間抜けな推薦状を送った安倍が首相を辞めれば、すべてが解決する。

三月十日(日)
前々回に引用したMAG2NEWSの
安倍政権こそ悪夢。全てを信用できない国にした宰相の重大な責任

の別の部分を引用すると
2月13日の衆議院予算委員会。本多平直議員は安倍首相が最近しばしば講演などで持ち出すエピソードについて、質問した。
本多 「下関の講演などで、父親が自衛官である少年が、お父さんは違憲なのかと言って涙を浮かべたのです、という話をされていますが、これは実話なんですか」
(中略)
安倍 「あの、これはあの、防衛省から聞いた話であります。いま具体的に氏名を挙げることは差し控えたい」

これは首相の職務として重大な欠陥があるので指摘したいが、その前に、この先のやり取りも紹介したい。
安倍 「本多議員は私の言っていることを嘘だと言っているんでしょ、それ。それは非常に無礼な話ですよ。嘘だと言ってるんでしょ、あなたは。本当だったらどうするんですか、これ」
(中略)
本多 「議事録を見てください、私、嘘って言いました?いつどこで聞いたんですかと聞いているんですよ。例え話なのか実話なのか、と聞いているだけですよ」
 安倍 「嘘だということを前提に言っている。そんなこと、私が嘘を言うわけがないじゃないですか。あまりにも全面的に人格攻撃じゃないかと思う」

これだけでも、安倍の答弁がどれだけ非常識なのか判るが、それと以上に安倍は首相の器ではないことが、この答弁で判ってしまふ。防衛相は安倍の部下だ。安倍は防衛省から聞いてはいけない。防衛相から聞くべきだ。さて安倍があの答弁は、防衛省ではなく防衛相のことだったと言ひ逃れした場合にどうするか。普通は防衛大臣と云ふ。もう一つ、首相は最高司令官だと言ひ逃れすることもあり得る。しかし指揮権と省庁の監督権は別だ。これらは攻め所だ。

三月十一日(月)
日刊ゲンダイDIGITALに
安倍首相は「自己愛型」か 9年前の動画“炎上”で識者が分析

と云ふ題の記事が載った。9年前に安倍が日本テレビ系に出演し発言した内容について
臨床心理士の矢幡洋氏がこう言う。
「安倍さんの発言には、典型的な自己愛性パーソナリティーの特徴が表れています。特徴として、他人に対する共感がない、自分の非を認めようとしない、などが挙げられます。負けず嫌いなので、自身の主張の論理が矛盾していても反論が先に出てきてしまう。プライドが高いため謝ろうとしないのも特徴です」

9年前の発言も紹介すると、イラクに大量破壊兵器がなかったことについて
安倍「大変残念なことですけれどもですね……」
太田「残念???」
安倍「でも、あの時にね、実際に(大量破壊兵器が)あったかもしれないんですよ」
太田「なかったんですよ」
安倍「なかったけど、しかし……」
太田「(大量破壊兵器がある)可能性だけでそれ(戦争を)やっていいんですか?」
安倍「そりゃそうですよ」
太田「可能性だけで根拠もなく、人相が危ないからといって撃ち殺していいんですか?」
安倍「苦しい判断がありますよ。時にはね」


三月十二日(火)
自民党幹事長の二階が、党規則で総裁は連続三期までとなってゐるのに、安倍の四選について
「今の活躍からすれば十分あり得る」との考えを示した。
(東京新聞)
自民党幹事長が、自民党の党規則に違反してよいのか。安倍執行部はでたらめだ。

三月十三日(水)
安倍が参議院予算委員会で、元号の考案者に国文学や日本史学の専門家も含めると答弁した。安倍が自分の名を歴史に残さうと、日本古典からの元号を発表した場合、安倍への攻撃は死後も続くことになる。
まづ、年号使用拒否運動を起こす。モリカケ・統計操作・ノーベル平和賞推薦・各問題未決着者の作った年号は使用できないといふ大義名分だ。過去にも、南北朝のときに先例がある。次に新しい天皇の諡号に元号を用ひない運動を起こす。元号を天皇に連動させる習慣は、明治維新後に長州その他の三流四流人材によって始められた。長州の吉田松陰、高杉晋作は一流の志士だった。彼らと伊藤博文、井上馨、山縣有朋などの死んだときの年齢を比べてみよう。明治時代を異常なほど長生きした連中が始めた悪習は、安倍が伝統を破壊するのなら、両方併せて元に戻すべきだ。

三月十四日(木)
四日前に紹介したMAG2NEWSの嘘つき問答は、何回読んでも爆笑ものだ。「これは実話なんですか」と訊かれたら「実話です」と答へればよい。それなのに「私の言っていることを嘘だと言っているんでしょ」「嘘だということを前提に言っている」「あまりにも全面的に人格攻撃じゃないかと思う」と答へる。過去に嘘の答弁をした人間によくみられる反応である。
それはそれとして、嘘を吐いた某学園の事務局長に、抗議はしたのか。法人認可取り消し処分を検討してもよいくらいなのに何もしないのは不思議だ。(終)

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