千二百七十五(モリカケ疑獄百七十八の二) 安倍を歴史に残してはいけない
平成三十一己亥年
二月二十七日(水)
安倍は名誉欲が異常なほど強い男だ。憲法改正に名を殘さうとしたり、ロシアとの平和条約に名を殘さうとしたり、景気回復最長に名を殘さうとした。しかし統計の誤魔化しが明るみに出て、景気回復最長が怪しくなってきた。そこで安倍が次に始めたことは、元号を日本の古文書から史上始めて採用しようとすることだ。
官邸機密費がどの業界に流れるかは不明だが、毎日新聞の一面に突然次の記事が載った。
江戸初期 元号議論に和書

と題し
江戸時代の改元に伴って公家たちが新元号案を審査する際に、8世紀成立の歴史書「日本書紀」の文面を引用した起債が当時の史料から見つかった。

で始まる。まづ、この記事は一面に載せるほどの内容ではない。文化欄に載せればよい記事を一面に載せたのには、何か意図がある。

二月二十八日(木)
四十五年前の毎日新聞には、名物記者の内藤国夫さんがゐた。その人があるとき創価学会の特集記事を書き、最初は静岡県の施設を見学し大客殿の雲板の音が殷々と響いたなど中立の記事を書いたが、回を重ねるうちに範囲が広がって批判を含むやうになった。統計学から見ると、母数が多くなると範囲は広がるからごく自然のことだった。しかし当時の毎日新聞は創価学会から聖教新聞の印刷を請け負ってゐた。経営の苦しい毎日新聞に取り貴重な収入源だった。
創価学会から苦情が出たのか、毎日新聞の忖度なのか。おそらく後者であらう。内藤国夫さんは毎日新聞社を退社した。内藤さんはその前まで、編集委員の肩書で書いたが、退社直前に記者の肩書に戻した。編集委員は新聞社の内輪の話だから、謙虚に生涯一記者の精神に戻ったとそのときは感心したが、編集委員を外されたのかも知れない。
今回は創価学会批判ではない。しかし創価学会は全ての国民(或いは1/3)が会員になることを目標にしてきた。だから会員には自民党から共産党まで含まれる。公明党はすべての政党と友好関係を築くべきだ。少なくとも安倍への支持はやめるべきだ。

三月一日(金)
今回の米朝首脳会談は始まる前から、無意味な共同声明の発表に終り失敗すると予想をしてゐた。しかし実際は更に悪く、共同声明と昼食会は中止になった。失敗の原因は
(1)事務折衝で詰めなかった
(2)トランプは、原爆やミサイルの実験を中止してくれる限り急がないといったが、その間に製造される核兵器や核物質を考慮しなかった
(3)米軍の脅威が無かった
このうち(2)は共同声明を出さなかったので、今回は関係が無くなった。これ以外に間接原因として
(4)トランプは年を取りすぎ、金は若すぎた
(5)ケリー主席補佐官の更迭
がある。
トランプをノーベル平和賞候補に推薦した安倍の責任は重大だ。

三月三日(日)
安倍は先を見通すことのできない男だ。トランプがノーベル平和賞を受賞することは絶対にない。まづ、パリ協定離脱、イラン核合意離脱、アメリカ大使館のエルサレム移転など、これまでにやってきたことがあまりに悪すぎる。
仮に今回の米朝首脳会議が成功だったとしよう。朝鮮戦争終結宣言が出されたとしよう。その場合に、トランプだけが受賞と云ふ訳には行かない。ベトナム戦争が終結したときに、キッシンジャーとレ・ドクトはノーベル平和賞の受賞者に選ばれた。しかしレ・ドクトは辞退し、ノーベル平和賞を辞退した最初の人間として、またノーベル賞の辞退者としては文学賞を辞退したサルトルと並ぶ世界で二人の人間として、永久に名を残すことになった。
トランプと金正恩を同時受賞させるには、金正恩の叔父殺し、兄殺しを解決しなくてはいけない。計画した高官、担当者たちの逮捕。そんなことを北朝鮮がするはずがない。
-------------------------ここから「歴史の流れの復活を、その三百四十三」----------------------------
ノーベル賞の受賞不適格者としては、キッシンジャー、佐藤栄作、大江健三郎が挙げられる。世界中の不適格者三人のうち二人が日本人なのだから呆れる。選考委員会は欧米だけではなくアジアやアフリカからも選ばないとまづいと云ふ脅迫概念があり、当時の非欧米の先進国(地球を滅ぼす行為が先に進む国)は日本だけだったから、こんなことになってしまった。
大江健三郎は受賞後が悪かった。受賞したのは文学賞なのだから、文学の発展に寄与すべきなのに、平和賞と勘違ひしてしまった。日本の平和運動について云へば、昭和三十八年(1963)までの社会党はよかった。昭和五十五年(1980)までの総評、同盟、中立労連、新産別もよかった。しかし米ソ冷戦終結後に、日本の平和運動は西洋崇拝運動に転落してしまった。そのお先棒を担いだのがノーベル賞受賞後の大江健三郎だった。
もう一人の佐藤栄作には、A級戦犯岸信介の弟と云ふ汚名がある。今では更に、A級戦犯尊敬の安倍の叔父と云ふ肩書が加はった。そもそも日米の密約があのとき明らかになってゐたなら、受賞はあり得なかった。
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-------------------------ここまで「歴史の流れの復活を、その三百四十三」----------------------------

三月四日(月)
アメリカの考へる非核化とは、北朝鮮が核を放棄することだ。北朝鮮の考へる非核化とは、在韓米軍を含む朝鮮半島から核を無くすことだ。双方の前提が異なるから、ノーベル平和賞なんてあり得ない。安倍は何を血迷ったか。
安倍はこれまでに、前川さんの個人情報、獣医学部全国展開発言と二回血迷ひ、側近が首相は頭に来たと解説した。今回も、韓国に対して相当頭に来てレーダー照射を発表したと解説があったばかりだった。血迷ふとは、理性を失ひ正常な判断ができないことだ。
朝鮮戦争終戦宣言と引き換へに、北朝鮮に核の全面廃棄をさせる。韓国に米軍の核が残るが、中国に北朝鮮の後見をさせて平衡を取る。日本は、米朝が合意しなくてよかった、などと悠長に構へてはいけない。北朝鮮は核物質、核兵器を今日も製造する。(終)

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