千二百七十一 1.テレビ三題、2.インターネットの良くない見出し例
平成三十一己亥年
二月八日(金)
松本清張原作の「花実のない森」を、民放で観た。エロと強引サラリーマンが目立つ。おそらく原作にはないことをテレビ局が挿入したのだらう。テレビの傲慢と反社会性が出た。テレビを一億総白痴と呼んだのは正解だ。
相棒16#6は、上質な番組だった。杉下に代はり冠城が「上司は細かいことが気になるので」と話すのはよい脚本だ。本人が云ふと、刑事コロンボみたいになってしまふ。
大河ドラマ「いだてん」はNHKが悪い。脚本前の企画は、NHKの責任だ。それは「西郷どん」も同じで、脚本家を誰にするか、どこに番組の特徴を出すかを企画する能力をNHKは失った。
二月十六日(土)
インターネットの見出しでよくないものが三つある。一つ目は「必要なのは〇〇」といった「〇〇」、二つ目は「残念な行動」といった「残念」、三つめは「金持ちになれる方法はたった一つだけ」の「たった一つ」。
まづ〇〇は読む人への敬意に欠けるので「必要なものは何か」など〇〇を避けるべきだ。「残念」は書いた人の主観が強すぎる。「たった一つ」は本当に一つでよいはずがない。大袈裟が過ぎる。
二月十八日(月)
二月四日のNHKの番組表が〇〇を使った。
21:00 ニュースウオッチ9
▽東京で早くも春一番か 忍び寄る○○の状況は ▽統計問題で国会論戦 ▽一橋キャンプ情報・移籍の丸選手を直撃!
NHKもここまで堕ちたかと云ふ感想はまったくもたなかった。大量の番組紹介と云ひ、芸能人紛ひの言動をするアナウンサーと云ひ、NHKはこれ以上堕ちやうがない。
こんな組織に視聴料を払ふのは無駄だ。民営化か廃局のどちらかを選ぶべきだ。民営化しても公共放送を義務づけることは可能だ。
二月十九日(火)
大河ドラマ「いだてん」の視聴率が先週一桁に転落した。スポニチアネックスは
NHK放送総局長 「いだてん」視聴率は「そんなに気にはしていません」
と題した記事を書き、その中で
総局長は(中略)「1回1回のリアルタイム(視聴率)はそんなに気にはしていません」とスタンスを明言。
放送が開始される前の、昨年末か今年の一週目に、さう発言するのならまだ判る。番組が始まって視聴率が悪くなってからの発言は、後出しじゃんけんだ。だいたいリアルタイムとは瞬間のことだから、たまたま午後八時十五分の視聴率が低かっただとかに、さう発言するのならまだよい。今回問題になってゐる視聴率は一日分全体の視聴率だ。リアルタイムではなく、一日分代表値だ。(終)
追記二月二十三日(土)
「いだてん」が悪い理由が判った。脚本は悪くない。演出が悪い。中村勘九郎に間抜けな顔をさせるのではなく、真剣な顔を指せるべきだ。役所広司に自信過剰の顔をさせず、信念を貫く姿勢と試行錯誤する態度を表現させるべきだ。生田斗真その他を嫌味な性格にするのではなく、人間性を出すべきだ。
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