千二百六十三 六年ぶりの辰巳駅(資産運用EXPOに行った)
平成三十一己亥年
一月二十六日(土)辰巳駅
本日は六年ぶりに辰巳駅で降りて国際展示場まで歩いた。国際展示場へは都営バスの一日乗車券で往復することが多くなった。しかし昨年八月に引っ越してから通勤定期が渋谷を通らなくなった。都バスのホームページで新宿からの最短経路を調べると渋谷、新橋経由だ。これだと時間が掛かるので、池袋から地下鉄で辰巳まで乗り換へなしで行くことにした。
豊洲駅で降りる方法もある。渋谷(または新宿)から地下鉄に乗って豊洲までは200円、辰巳までは240円。歩く距離は豊洲のほうが300m長いだけだ。ところが新宿から乗ると赤坂見附の乗り換へで700m歩かなくてはならない。だから池袋から辰巳まで行くことにした。
久しぶりの辰巳駅なので、地上に出たあと逆方向に歩き、交差点を渡るところで間違ひに気付いた。だから湾岸道路の海岸側歩道を歩き、ここは途中から臨海鉄道が並行する。初めての経路だった。帰りはいつもと同じく陸側歩道で戻った。
一月二十七日(日)森永卓郎さんの講演
森永卓郎さんの講演は10時に始まり、中身がある上に面白くて充実した50分だった。投資に関係する話では、リスクの分散と大地震に備へた外貨の話。
そこに至るまでの話ではプラザ合意と云ふ米中貿易紛争の25%関税の4倍の悪影響があったこととその後の土地下落はそのまま経営を続ければ立ち直ったのにダイエーなど黒字企業を倒産させて外資に切り売りした話。
面白い話では講演の最後に、ケチ、せこい、しみったれは美徳だとしてスーパーから野菜の外側を無料でもらふ話で場内は沸いた。
まづプラザ合意の影響を話されたのは良かった。多くの経済評論家がバブルだけを取り上げるが、日本経済に影響を与へたのはその前のプラザ合意だからだ。
ケチ、せこい、しみったれの話は、テレビの食費節約大合戦で森永さんが優勝した話で、森永さんは経済評論家だからこの節約法が合ふ。私は普通のサラリーマンで、政府の保護下にある放送や鉄道に反対だから、都営バスの1日乗車券や、地下鉄辰巳駅から歩く。思想は同じだ。
私はもう一つ節約をした。国際展示場内はレストランが高い上に、コンビニエンスストアが少なくこれは利権と云へる。だからいつも予め昼食を購入しておく。
インターネットで100円ローソンを調べると、乗換駅の赤羽、池袋、歩く途中の辰巳、東雲地区では赤羽しかない。と云ふことで赤羽で乗り換へるときに定期券なので一旦外に出て、赤羽の100円ローソンでオニオンサラダ、ツナコッペ、ロングウィンナーパン、日本茶の大きいパックを買った。これも森永さんと同じ思想だ。
一月二十七日(日)その二残り三名の講演
森永さんの公演のあとしか空き時間がないので、30分ほど会場内を見たあと昼食を食べた。そのあと三名の講演を聴いた。
最初の二名は不動産業界の人なので優はないものの不可もない、まあ退屈はしない内容だった。しかし最後の人がよくなかった。司会が、芸能人を突然廃業し不動産投資家になった略歴を紹介したあと登壇した。
司会が紹介した内容と同じことを、プレイボーイ誌の表紙に載った水着の写真などを写しながら延々と話す。司会が1分で話した内容を6分話したところで、あと4分同じ話が続いたら席を立たうと決めた。そして4分後に実行した。
仏の顔も三度までと云ふ諺があるが、つまらない話も10分までだ。或いは講演の最初は一番大切な部分だ。それをこんな退屈な話をするやうでは、最後まで中身のある話は出て来ないだらう。
題にある「100戦無敗」を創造してみよう。元グラビアモデル、歌手としてもデビューした。その写真を示せば、不動産会社は光栄に感じて全力で対応してくれるだらう。これはよいビジネスモデルだ。しかし一般の人には使へない。
一月二十七日(日)その三展示会場を見渡すと
展示会場は、証券、太陽光発電、不動産が190社ほど出店し、特に太陽光発電が目立ったが、お薦めできない。山や森を開発し太陽光発電をするなんて、人間の身勝手だ。田畑を潰すことさへ反対だ。
太陽光発電をするのならビルや工場の屋上、民家の屋根ですべきだ。そもそも太陽光発電は時間のピークが大きいから、そんなことをしてゐたら今後は買取電力の価格が暴落するだらう。
不動産の出典はマンション、アパートだけだった。販売する不動産業にとっては利益があっても、投資家は儲からない。そんな終端を予想してしまふ。
30代くらいの若い夫婦がたくさん来場した。そこが今回の特長だった。(終)
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