千二百五十五 最近のニュースを見て(1.続・鉄ヲタは社会に有害だ、2.轢き逃げは轢き逃げ殺人と改称すべきだ)
平成三十一己亥年
一月六日(日)鉄道博物館のニュース
八年前に鉄ヲタは社会に有害だを書いた。今回、鉄道博物館で部品の盗難、運転室扉のこじ開け、方向幕を「急行」から「普通」に変へるいたずらが発生し、車内の公開を中止するニュースがあった。
このニュースを聞いて、やはり、と思った。鉄ヲタは社会に有害だ。私はさいたま市に住むが鉄道博物館には行ったことがない。私は鉄ヲタではないからだ。
かつて修理する客車が上野駅に到着したときに「xx駅に到着の上はxx客貨車・運転区に回送/xx客貨車・運転区」と書かれた紙(xxには尾久、尾久、秋田、先頭の客貨車・運転(支)区は「客」に丸印、二番目は「客貨車」に丸印、下欄に「給水管破損」と書いてある)を挿し、そこには素朴さ、貨車との共通性があり、興味を持った。このことに興味を持った人は鉄道ファン、国鉄内部を問はずほとんどゐない。だから私が調べた。それだけだった。

一月八日(火)鉄道博物館の続き
私が普段から注目してゐたので、発表したほうがいい情報が二つある。一つは「上野駅に到着の上は尾久客車区に回送」と書かれた紙を見たことがある。上野行きの列車だから、送り出す側、或いは中間駅の客貨車区としてこの感覚は判るが、上野駅では修繕する車輛だけを切り離す訳ではなく、到着した列車はそのまま尾久駅に回送するから、この書き方だと不正確だ。
構内留置の紙があり、これは貨物の操車場でしか使用しない。ところが尾久駅の一番奥に停車してゐる一両にこれが挿してあるのを、東北線のホームに停車した列車の車内から見えた。このころ尾久駅の入れ替へで客車がごみ置き場に突っ込み、そこにゐた作業員が死亡する事故があった。そのため客車を証拠物件として押収し、国鉄側もこの札を挿したのだらう。

一月九日(水)ひき逃げは極悪犯罪だ
十年前のひき逃げ事件が未解決で、被害者の腕時計を埼玉県警が紛失した記事が新聞(我が家は今月から毎日新聞。母が変へたので知らなかった)に載った。紛失より重要なのは、逃げた犯人の悪質さだ。なぜ新聞はそのことを書かない。
殺人犯が刺し逃げ、撃ち逃げと呼ばれることはない。同じやうにひき逃げは、轢き逃げ殺人と改称し、時効は廃止すべきだ。(終)

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