千二百四十二 1.大相撲、醜い話が、多すぎる、2.心身に有益ではない体育は体育ではない
平成三十戊戌
十二月九日(日)
二ヶ月前に千二百四 国民は大相撲を見捨てよう。大相撲は観るな、聴くな、読むなを書いたばかりなのに、また醜悪な事件が起きた。被害者貴ノ岩が、今度は付け人に暴力を振るった。
普通なら、出場停止二場所くらいの処分だが、貴ノ岩は引退を表明した。貴ノ岩は前回の事件のあと、日馬富士への訴訟を起こした。するとモンゴルにゐる貴ノ岩の家族のところに脅迫があり、訴訟を取り下げた。日馬富士本人が関係するのかどうか不明だが、これは醜い出来事だ。
そして今回の引退も、日馬富士が引退した以上、貴ノ岩も引退せざるを得ないと云ふ解説があった。被害者が不利益を被る。ずいぶん悪質な展開だ。かうなった以上、国民は相撲を見るのは止めよう。

十二月十三日(木)
すべての物質に重力が働くのと同じやうに、すべての組織は堕落する力が働く。だからそのことを意識しなくてはいけない。日本相撲協会は、親方株を協会で買ひ上げる提案を否決したときから、悪くなった。あと、モンゴル勢が部屋を越えて連携するやうになって悪くなった。否、後者だって前者で協会が堕落したから見過ごされたのではないのか。

十二月十五日(土)
今回の結論は前にも書いたやうに、国民は大相撲を観るのは止めよう、関心を持つのは止めよう。それと関連して、最近は体育界の不祥事が多すぎる。まづ体育をスポーツ、選手をアスリートなんて呼ぶと堕落する。言語は重要だ。その理由は伝統のうち公序良俗を破壊してしまふ。伝統には悪習もあるから、これは破戒したほうがよい。ところが上意下達の組織では、既得権こそ悪習だ。だから大相撲の親方株と同じで廃絶できない。
次に、体育は心身の向上に役立つものに限定すべきだ。大相撲は体を酷使するから、皆が怪我との闘ひになる。そんなものは体育ではない。
なぜそんなことになるかと云へば、相撲とは無関係の人たちが観る。すると大金が動く。大金が動くと皆が無理をするやうになる。
他の競技も同じだ。数日前に高校女子駅伝で鉄剤が問題になった。鉄剤を飲むと記録が伸びる。しかし肝臓に悪影響を与える。駅伝を始めすべての競技は関係者以外は観るのを止めよう。
関係者には愛好者も含まれる。だから選手ではなくても、その競技が好きな人は観ても構はない。しかし大金が動くのは絶対に避けるべきだ。
プロは大金が動いても構はない。しかし大相撲は余りに酷過ぎる。サッカーを見習ったらどうか。相撲は国技ではない。勝手に国技館と名付けただけだ。(終)

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