千二百十七(モリカケ疑獄百六十五) 1.藤末と尾立を必ず落選させよう、2.外国人労働者
平成三十戊戌
十月三十一日(水)
旧民進党を除名になった藤末某が自民党に移籍した。更に、旧民進党の参議院で落選した尾立某を次の参議院選で擁立することになった。
議席数が接近してゐるなら、他党から引き抜くことは、まだ許せる。これだって有権者は旧民進党の候補に投票したのだから、本当はあってはならないことだ。
自民党の議席が圧倒的に多いときに自民党が引き抜く。これは二重に許せない。まづ自民党は政治の道義に反した。判りやすく云へば、大雨が降ってゐるのに雨乞ひをするやうなものだ。
二番目に二人の裏切り者は、長いものに巻かれた。藤末と尾立は醜い連中だ。二人を必ず落選させよう。
十一月一日(木)
安倍が、外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法改正案を発表した。これで、改憲、消費税、外国人労働者と三つになった。それに加へて、昨日指摘した二人の裏切り者だ。
自民党は圧倒的多数なのに、安倍は何を慌ててゐるのか。モリカケ問題を誤魔化したいからだ。
十一月二日(金)
裏切り者は落選させる。きちんと対処しなくてはいけない。曖昧にすると真似をする卑怯者が現れる。野党協力では、共産党を含めるかどうかで意見の相違がある。裏切り者の選挙区では共産党を含めた全野党推薦の統一候補、その他の選挙区は自主応援にしたらどうか。
次の参議院選挙では、(1)よければ安倍を引きずりおろす、悪くてもレームダック化を完全なものにする。(2)併せて裏切り者は落選させる。この二つの目標を達成しよう。
十一月三日(土)
自衛隊を前にして二回の改憲発言、二人の旧民進党裏切り者の受け入れ。安倍のやることは無教養の臭気がする。もう一つ無教養がある。国会で拍手をあおった。読売Onlineによると
拍手あおった首相に県連副会長「違和感覚える」
との見出しで
自民党富山県連の鹿熊正一副会長は25日、党県議が集まる会合で、安倍首相が24日の所信表明演説で何度も拍手をあおったことに対し「少し違和感を覚える。国会と国民の温度差がある」と苦言を呈した。
安倍首相は衆参両院での演説で複数回、「共に創り上げようではありませんか」などと語気を強め、その度に自民党議員から大きな拍手が湧いた。その様子を見た鹿熊氏は「国会内と外の空気感の違いを敏感に捉えて物事にあたらなくてはいけない」と述べた。
安倍は無教養な男だ。
十一月四日(日)
安倍は本物の保守ではない。それは外国人労働者受け入れで明らかだ。本物の保守なら、外国人労働者を大量に受け入れると、国内の公序良俗が破壊されるかも知れない。そのことをまづ心配する。尤も国内の公序良俗の半分は戦後のアメリカ文明大量流入、プラザ合意による急激な円高で破壊されたが。
安倍は、国内の公序良俗が既に破壊されたから、外国人労働者を大量に受け入れると主張してゐるのではない。公序良俗の存在すら知らない。安倍の背後にゐる法学部出身の経産省崩れは、法律用語としての公序良俗は知ってゐる。しかし社会の公序良俗は判例の数百倍、数千倍広いことを知らない。
似た例に、権利の濫用がある。判例で引用された権利の濫用の数百倍、数千倍の広さで、権利の乱用がいけないと云ふ常識で世の中は正常に動いてゐる。
国内の公序良俗は、戦後に一部が破壊されたとは云へ、半分はまだ残る。それらの破壊を企てるのが安倍と云ふことができる。
十一月四日(日)その二
外国人労働者を受け入れるときは、受け入れた外国人労働者のことも考へなくてはいけない。家族を呼び寄せるとともに本人たちが希望するときは永住し、子供は日本の学校に通学して日本人と同じに育てなくてはいけない。親が希望して自分たちの母国語も習はせるのであれば、それはよいことだ。
そこまで考へなくてはいけないのに、安倍は一時的に外国人労働者を入国させると云ふ(特定技能1号)。そして熟練した技能を持つ人は家族呼び寄せと永住が可能だと云ふ(特定技能2号)。
まづ一時入国ののちに帰国した人たちには、日本企業への就職など日本での経験が生きる仕事を用意すべきだ。安倍のやろうとすることは、(1)外国人労働者の使ひ捨て(特定技能1号)、(2)実態は移民なのに外国人労働者と誤魔化すことと(特定技能2号)だ。
十一月五日(月)
ITmediaビジネスOnlineに
だから「移民」を受け入れてはいけない、これだけの理由
と題する窪田順生さんの記事が載ったので、これを紹介したい。
「言い換え」こそ、安倍首相がお気に入りで使っていた「印象操作」と言わざるを得ない。
(前略)政府の言う「外国人労働者」は一般的な国際感覚では「移民」であることは明白だ。例えば、国連経済社会局は以下のような見解を述べている。
『多くの専門家は、移住の理由や法的地位に関係なく、定住国を変更した人々を国際移民とみなすことに同意しています。3カ月から12カ月間の移動を短期的または一時的移住、1年以上にわたる居住国の変更を長期的または恒久移住と呼んで区別するのが一般的です』(国際連合広報センターのWebサイト)
つまり、特定技能があれば5年在留できるとか、期限も無制限で家族と暮らせる、なんてのは世界的に見ればゴリゴリの「恒久移住」なのだ。
十一月六日(火)
日本では、数年前まで不景気で失業者が溢れてゐた。職業安定所では、相談者が五十人待ちとかで、大変な騒ぎだった。景気を良くするには、国の予算をどんどん景気対策につぎ込むことで、安倍はそれをやってきた。
本来は国の借金が膨大になるが、株価が高いのと、一時的な好景気で企業や個人からの税収が多いから、国の借金が今は目立たない。景気が失速したときに、借金は膨大になるだらう。
喉元過ぎれば熱さを忘れると云ふ諺がある。今は人手不足でも、いづれ失業者が溢れる時が来る。これが景気の循環と云ふものだ。それなのに安倍は今しか見ない。
そもそも安倍がインフレ目標を言ひ始めて、それは達成できない。だから余計に国の予算をつぎ込んだ。インフレ目標は達成しないのに、人手不足だけが過熱した。それだけのことだ。
昨日紹介したITmediaビジネスOnlineの記事の続きを紹介しよう。
外国人労働者を受け入れてしまうと、日本人労働者の「賃金アップ」のチャンスはなくなる。おまけに、ようやく兆しが見えてきた日本社会の生産性向上も足を引っ張られる。要は、日本にとって「得」がまったくないからだ。
記事は更に
なぜ日本の賃金が上がらないのかというと労働力が「過剰」だからだ。2017年の労働力調査では15歳から34歳の就業者は1643万人と年を追うごとに減っている。ここだけ見れば、「貴重な労働力」なので賃金も上がっていくはずだが、そうならないのは、55歳以上の「高齢労働者」がまだあふれかえっているのと、外国人留学生と技能実習生という「短期移民」が5年前から倍に膨れ上がっているからだ。
記事はこのあと、宅配業界が人手不足を騒がれながら
2年ほど経過したが、日本の宅配サービスは崩壊していない。(中略)これは人手不足によって、賃金アップと生産性向上が進んだ結果だと見ている。
人手不足だからといって、安直に外国人労働者を受け入れてはいけない。(終)
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