千百六十八 地下鉄の土日券(お墓参り、秋葉原訪問、ミッドタウン日比谷)
平成三十戊戌
七月十五日(日)地下鉄の土日券
昨日は、お盆のお墓参りに行き、帰りに秋葉原と日比谷に寄った。往路は240円なので、200円土日券に40円を現金で追加した(回数券にはJRや京王電鉄のやうに区間指定で精算できない{別途、乗り越し区間の料金を請求される}ものと、地下鉄や多くの私鉄のやうに金額指定で差額精算できるものがある)
回数券は、消費税増税で切り上げになったため使ふことはまったくなくなった。一方、土日券は便利だから、その後も大いに利用してゐる。増上寺のミャンマー祭りに行くとき、二百円土日券が十枚あったので、三十円無駄になるがこれを使用したほうが、普通の運賃より得だ。それにも関はらず新たに170円券を購入したのは、利用する当てがあるからだった。
佼成図書館、国会図書館、都立図書館に行くときに170円券は便利だ。3ヶ月間に2回づつ行けば消費できる。これ以外にも行く場所はたくさんある。
昨日はお墓参りに行ったあと、秋葉原、日比谷に寄り、定期券区間に帰った。往路で200円券1枚、帰路で170円券3枚。これで残りは200円券、170円券ともに8枚づつになった。
土日券はこのやうに、鉄道会社にとり販売促進効果がある。帰りを直行すれば183円(40+200/14)だが、2箇所寄ったため364円(3*170/14)を使った。

七月十六日(月)唯一残った中規模家電量販店
秋葉原は十時少し前に到着した。ゲームソフトの店が多くなり、その変化に驚愕した。ラジオ会館がかつてのラジオ会館とまったく異なることは、数年前の法門で知ったので、今回は寄らなかった。と云ふより十時の開館前にたくさんの人が並んでゐた。
ラジオセンターも開館前のため、通行できる路地と、通行止めの路地があり、通行できる部分を一周した。パーツ屋が並ぶ様子は四十五年前と変はらなかった。
中央通りを横断し、まづオノデンに入った。かつて秋葉原を席巻した中規模家電量販店は、ここだけになった。貴重な存在である。国宝、無形文化財、史跡、名勝、天然記念物に指定してもよいくらいである。
我が家は来月引っ越す予定だ。二層式の洗濯機置き場に全自洗を置きたい。あ、全自洗と云ふのは全自動洗濯機のことで四十年くらい前の云ひ方だった。当時はに物品税が掛かった。だから普通の家庭は購入しなかった。全自洗は奥行きの狭いものでも50cm。45cmもあるが小さくて一般向けではない。どちらも21800円。全自洗の足に履かせて二層式に合はせたタイルを超える方法もあるさうだ。丁寧に説明して頂いたので、オノデンで購入したいと思ふ。
オノデンはその前に、各階を見て廻ると天井から照明器具がたくさんある売り場を見つけた。丁度ゐた店員に「昔の山際電気みたいだねえ」と声を掛けると、昔さういふ店があったことは聞いたことがあるさうだ。「あと山田照明と云ふのもあった」と話して、先ほどの洗濯機売り場に行った。本日この記事を書くためインターネットを調べると、山田照明は今でも奥まったところに存在する。昔は中央通りに面してゐた。

七月十六日(月)その二ビックカメラ、ヨドバシカメラ
オノデンの隣のLAOXに行くと、膨大な数の中国人団体客が入口にたむろしてゐた。普通の日本人客は入るのをためらうが、私は六年前に瀋陽でハイラル発の混んだ列車に乗ったから、かういふのは慣れてゐる。店に入ると一階は中国人がたくさんいたが、二階から上は少なかった。しかし中国人店員がきちんと配置されてゐた。LAOXに家電売り場は無かった。
その隣のエディオンに入ると、一階のみ外国人向け製品、二階から家電だがそれ以外の製品が多い印象を受けた。
店を出て中央通りを少し歩くと、ソフマップと云ふゲームソフトの店が目立った。ソフマップの向かひにビックカメラがあり、ここでスマホを契約した。我が家では私だけ携帯電話で、妻からも早くスマホに替へるやう云はれてゐた。引っ越し先の電話、インターネットの契約も行ったため、10時半から3時間50分掛かった。
このあとヨドバシカメラに寄った。ヨドバシは混みすぎるため、少し見て店を出た。秋葉原で中規模家電量販店が1つ、大規模量販店が2つだけになった理由は、通販の影響はあるもののヨドバシが原因だと判った。

七月十七日(火)東京ミッドタウン日比谷
お昼をかなり過ぎたので、マクドナルドで100円商品3つ(ハンバーガー2個、Sコーヒー)で済ませた。マクドナルドで昼食を食べるのは10年ぶりだ。食事は必ずたんぱく質、でんぷん、食物繊維の3つを気にするから、マクドナルドで食べることは通常ない。日比谷線の秋葉原駅に向かったのは、次の目的地が日比谷のためだが、来る時も日比谷線を使った。本当は上野で銀座線に乗り換へて末広町で降りると家電街の中心に出る。しかし上野で乗り換へるのをためらふくらい、この日は暑かった。

東京ミッドタウンは、出来て間もないのでかなり混んでゐた。しかし一回は行く価値がある。別棟で丘の形状の日比谷ステップ広場、本館との間の日比谷アーケード、本館の一部売り場で古い街並みに擬した部分の3つが、印象に残った。レストランはほとんど夕方まで休店中だった。客が殺到して売り切れたのか、それとももともと午後2時から5時辺りまでは休憩準備時間なのか。
東京ミッドタウン日比谷は命名が難点だ。日本人に発音しにくいし、今はアジアからの観光客が多い。だからといって東京王府井日比谷では中国観光客におもねり過ぎだ。東京中心街日比谷、東京中央街日比谷、この辺りがよいだらう。(終)

追記七月十九日(木)有隣堂
東京ミッドタウン日比谷の、書店、理容店、眼鏡店などが並んだところは、横浜の有隣堂の経営ださうだ。社長のインタビューが載った。新宿の小田急デパートの書籍売り場も、三省堂が撤退したあと、有隣堂が喫茶店と込みで始めたさうだ。社長は二世だが元は朝日新聞社の社員。国際営業部などを経て子会社の役員くらいになれるかと思ってゐたところ、お父さんが倒れ急遽後を継いだ。世の中には事業の天才がゐるものだ。

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