千百三十三 5.昭和の日のまとめ、6.陸海空自衛隊の三総隊
平成三十戊戌
五月二日(水)
春日大社の元権宮司さんのNHKテレビでの発言「云へば偶然だとされてしまふが」を今回は幾つも体験した。まづは式典参加前に寄った師岡熊野神社だ。式典に協賛した十四神社の一つだった。もう一つ偶然がある。私は長いこと神社ではお賽銭を上げなかった。これは神仏分離の悪影響で今の神社は明治維新前の神社とは異なるからだ。
二十年ほど前だった。「いの池」を見に行ったついでに師岡熊野神社に行くと、雰囲気のよい神社だ。このときお賽銭を上げてから、神社でもお賽銭を上げるやうになった。

五月四日(金)
昭和の日の式典と兄弟関係にあるのが、明治の日推進協議会だ。こちらは、事務局、運営委員、代表委員に国柱会系の人が多い。国柱会はX宗との関係が戦後は強調されるが、本門宗(戦時中に政府の宗教政策でX宗と合同)の北山本門寺と関係が深かった。
明治神宮会館の手前で、昭和の日の式典の運営委員であり、X宗僧侶であり、北山本門寺系布教所の住職にお会ひした。作家Xや石原莞爾が国柱会の会員だった理由は、明治時代はヨーロッパ以外のほとんどが植民地だったからだ。僧Xの生きた元寇の時代と酷似する。翻って現在は外国の侵略を心配する時代ではない。人生には限りがあるから今後は僧Xとは手を切り、原始仏教を根本、上座部仏教を中心、すべての宗教は同一、の運動を進めたい。
しかし北山本門寺の僧侶と再会したのも縁。お誘ひを受ければ北山本門寺にも関係する予定だ。ほかにも偶然がある。昨日100円ローソンで購入した「2お手軽ソース焼きそば21」は製造者が大徳食品(株)富士宮事業所、住所が静岡県富士宮市北山4314-21だった。北山本門寺からは1Km北東だ。

五月四日(金)その二
陸上自衛隊の陸上総隊について精査すると、これは海上自衛隊の自衛艦隊、航空自衛隊の航空総隊に倣ったものだ。まづ自衛艦隊や航空総隊は陸上総隊に比べると小規模だ。先日の{4.陸上自衛隊は総隊でよいのか」はその前提で書いた。
更に掘り下げると、だから海上幕僚監部と航空幕僚監部は人数が少ないかも知れない。そしてそれは陸上幕僚監部に波及する。だとすれば自衛艦隊と航空総隊を廃止し、指揮は幕僚監部に統一すべきだ。
インターネットで調べると、幕僚監部は大臣の対応と指揮の両方で多忙だから、幕僚監部は大臣対応、総合司令官を設けて指揮を担当との主張もある。これは総隊廃止を更に逆行する。本来は幕僚副長を大臣担当、幕僚長を指揮担当にすべきだ。これだと大臣が文句を云ふかも知れない。対策として日本の会社機構によくみられる会長と社長の役割分担を見倣ひ、平時から幕僚長は会長相当、幕僚副長は実権を持ち社長相当とすることもできるが、平時は無駄だ。だから緊急時は幕僚長と幕僚副長を入れ替へて新幕僚長が大臣担当とするのがよい。
日本の自衛隊はさう云ふものだと普段から言っておけば、大臣も幕僚長が対応するのだから文句は云はないだらう。日露戦争で参謀総長の大山巌が満州軍総 司令、参謀次長の児玉源太郎が満州軍総参謀長に降格の前例もある。残念なことに降格は日露戦争を最後に見られなくなった。(完)

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