千六十九 スターバックスの小さな音楽会(すべての企業は音大出身者の活用を)
平成二十九丁酉年
十二月二十一日(木)
昨日、ビルの一階に行くと小さな音楽会を開催してゐた。一階のロビーでは月に一回音楽会を開催する。それに比べると小規模だ。まづロビーをきょろきょろ見回したがポスターは貼ってない。月に一回の音楽会は案内のポスターがあるからだ。暫く見るうちに、これはスターバックスの音楽会だと気付いた。ピアノの奏者はトナカイ、フルートとクラリネットの奏者はサンタクロースの赤い帽子をかぶる。暫くして、上に着るものはスターバックスの店員と同じ緑の制服だと気付いた。
若い女性三人なので大学の音楽サークルかと思ひ、二曲、三曲と聴くうちに、この演奏はアマチュアではできないと気付いた。

十二月二十二日(金)
音大の学生だらう。さう思って終了後に話を訊くと、或る私立音大の卒業生だった。若いので学生かと思った。卒業生三人でプロの合奏団を結成したのか。次にさう思った。卒業して年月を経ないので初々しさが残るよい合奏団だと思った。
この音大についてインターネットで調べると
xxx(或る官立大名)を卒業してニートになってしまう人も入れば、xxx、xxx(この音大など二つの私立大名)を出て音楽の仕事で生計を立てている人も少なからず0ではないんです。

0ではないなんてずいぶん失礼な書き方だが、別のサイトには声楽、作曲、ピアノ、弦楽、管楽、指揮について国公私立音大全体のランクなるものも載ってゐる。それによると、この私大は管楽が一位、ピアノも上位だ。あの三人は優秀なのだ。

十二月二十三日(土)
せっかく音楽を聴いたので、翌日の朝、スタバでコーヒーを飲んだ。一番安いホットコーヒーを注文し280円と消費税で302円。話を訊くとフルートの奏者はこの店に勤務し、仲のよい学生時代の2人と共に出演したさうだ。
最初はアルバイトかと思った。音楽家としてやってゐくことの難しさを感じた。調べるとスタバは全店が直営でしかも全員が正社員。これはよいことだ。
だとすればスタバに勤務することも悪くはない。国文科を卒業しても、出版社に勤務したり文筆業に就く人は多くない。同じやうに音大を卒業してスタバに就職することも悪くはない。

レシートを見ると、同じ日に限り同じ飲み物のホットアイスは選べて二杯目は150円とある。昼休みにグリーンタワー店でアイスコーヒーを飲んだ。150円に消費税で162円だった。別の店に行ったのは一店だけで判断してはいけないからだ。
飲みながら考へた。せっかく音大を卒業したのだから、雇用企業はその能力を活用したほうがよい。社内の音大出身者で合奏団を作る。野球のノンプロや他のスポーツの実業団みたいなものだ。そして今回のやうに来店者向けのイベントをあちこちの店で行ふ。或いは社内で演奏会も催す。
大々的に宣伝すれば来客数が増えるし、ここからが重要だが普段は普通に勤務することと音大(具体的な大学名を云ふ)を卒業したことを紹介する。これで観客の好感度は10倍違ふ。
音楽が嫌ひと云ふ人は多い。その理由はアマチュアの下手な音楽を聴くからだ。アマチュアの音楽は風力発電の低周波騒音と同じで人体に有害かも知れない。しかし音大出身者の演奏は心身の健康によい。日本国内のすべての企業は、音大出身者を普段は通常の勤務に従事させながら、イベントがあるときはリハーサルと本番に時間を割いてもらひ活用するとよい。(完)

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