千五十六 1.京都、金沢市内への宿泊は拒否しよう、2.消費税便乗値上げは今でも許すな(理髪はIWASAKIがお薦め)
平成二十九丁酉年
十一月二十六日(日)
来年10月以降、全ての国民は京都市内に宿泊することを拒否しよう。その理由は宿泊税が導入される。
東京都と大阪府は既に宿泊税を導入したが、これは問題ない。1万円以上の宿泊に対してだからだ。今回、金沢市が導入を検討してゐる。これは悪質だ。読売新聞によると
いずれの自治体でも、税収は、観光関連に充当されるが、京都市は、そのほかに、町家や文化財の保全などにも充てられる。金沢市は、京都市と同様に古い街並みや歴史的建築物が残ることから、検証会議では「まちの特徴や課題が類似する」として、京都市の方式を参考とするよう求めた。
(中略)検証会議の座長(氏名略)金沢工大教授(建築学)は「市民生活にも観光客にも還元できる使い道を考えてほしい」と述べた。

座長の発言は何でもないやうに見えて、実は欺瞞だ。他の自治体は京都市を含めて、観光関連や町家、文化財の保全なのに対して、検証会議の座長は「市民生活にも観光客にも還元できる使い道を考えてほしい」と述べた。まづ「市民生活にも」が本音だ。しかしそれでは露骨だから「観光客にも還元」と偽善言辞を付ける。観光客に還元する必要はない。その分の税金を安くするべきだ。
そもそも「考えてほしい」とは一体何だ。自分では考へずに方向だけ示すから悪者にならずに済む。まるで暴力団の組長が方向だけ示して具体的には何も云はないのと同じだ。過去はそれで刑事責任や民事責任を免れることができたが、今は法律が改正されてできなくなった。
しかし新たに官庁で忖度と云ふ方法が生まれた。あとは金沢市役所と市議会が「忖度」して悪者になれと云ふ次第だ。

十一月二十六日(日)その二
今回は一部の観光客にも原因がある。
2015年の北陸新幹線の開業以降、金沢地域への入り込み客数は年1000万人を超えるなど、観光客が急増している。これに伴い、交通混雑や騒音、ごみのポイ捨てなどの問題も生じている。

観光客は観光地に行く感覚ではいけない。その土地の風土そのものが観光だ。そしてその土地に溶け込まなくてはいけない。一方で検証会議なる臨時組織は大問題だ。観光客の宿泊料、食費、交通費、おみやげ代で市内が潤ふことを忘れてしまった。ヒラメみたいに市役所にしか眼が向かないから、かういふ間違ひを犯す。

十一月二十六日(日)その三
三年前に消費税が8%に上がった。そのあと1000円理髪店に行って驚いた。表記は1000円のままなのに1080円になってしまった。5%が8%に上がったのだから、今まで1050円だったものが1080円になったのなら理解できる。1000円を1080円に上げると50円の便乗値上げだ。
如何にも今までと変はらないふりをして便乗値上げする。悪質なやり方だ。だからこのチェーン店は今までずっと贔屓にしてきたのに、これ以降一回も行ったことがない。
その後、旧三越池袋店の近くに税込みで1000円のお店をみつけてここに通ふやうになった。組合を脱退してからは会社の近くに税込み1000円の店が二つあり、両方を使ふやうになった。
会社が移転の後は、手軽な1000円理髪店がなくなった。通勤の沿線に理髪一番があり、二回目に行ったら店の名前が変はり、そのときも980円くらいだったが、それから足が遠のいた。

十一月二十七日(月)
髪が長くなってきたのに、理髪店が見つからない。やっと見つけたのはIWASAKIと云ふ美容室で、男性客歓迎とある。980円で理髪してもらった。日曜で混んだので1時間ほど待った。
二か月ほど過ぎて髪が伸びたので、再び訪問したところ待合室がいっぱいなので家に戻った。別の時刻に行ったがやはり満員だった。翌週云ったがやはり満員だった。別の用事があったので午後半休を取ったついでにやっと切ってもらった。三顧の礼ならぬ四顧の礼になってしまった。

十一月二十八日(火)
私の頭の中には、海外旅行内規がある。それによるとビザが必要な国には行かない。例外はビザが無料のときと、仕事で長期滞在の場合だ。
オーストラリアに観光で始めて行ったときは、まだビザが免除ではなかった。しかしオーストラリア大使館に行くと無料で発行して貰へるので窓口を訪れた。タイ出張とアメリカ出張は長期なのでビザを取得した。アメリカでは滞在期間を超えるので移民局に行ったところ、まづ銃を持った警備官がゐる。事務所内は目付きの凄い人たちがたくさんゐる。強制送還されるかどうかの異様な雰囲気だった。
ミャンマーは在日ミャンマー人の建立したお寺にときどき参拝するし、インドは釈尊の出身国だ。本当は旅行したいのに一回も行ったことはない。私費で訪問するのになぜ手数料を払ってまでビザを取得しなくてはいけないのか。
京都や金沢も同じだ。私は一泊4000円以下の安いホテルに泊まる。そんなささやかな旅行客からも宿泊税を取る。そんなことは許されない。すべての国民と日本訪問外国人は京都と金沢市内への宿泊を拒否しよう。京都なら長岡京市や向日町市や少し足を延ばして大阪市や奈良市、金沢なら富山市に宿泊すればよい。(完)

メニューへ戻る 前へ 次へ