千二十四(その四十) 1.野党は安倍の消費税使途変更に巻き込まれてはいけない、2.新党は党名が勝負だ
平成二十九丁酉年
九月二十日(水)
安倍が突然、消費税使途変更を主張し出した。野党はこの主張に巻き込まれてはいけない。批判してはいけないし、対案を出してもいけない。すべきは
自民党はみっともない主張を突然始めました。消費税の使ひ道を変更すると云ふのです。さう云ふ議論が国会で今まであって、にっちもさっちも行かなくなったから解散する。これなら国民のだれもが納得します。しかし今回はさうではない。森友学園、加計学園と云ふお友達が濡れ手に粟で利益を上げる事件で安倍さんの支持率が大きく下がった。それを誤魔化すために、まづ衆議院を解散した。次に消費税の使ひ道を変更すると突然云ひ始めた。こんなことを許してはいけません。
自民党の候補は消費税を何に使ふと、さかんに行っています。みっともないですね。

この件はこれだけで十分だ。あとはお友達優遇批判、丁寧に説明すると約束したのに反故にした嘘つき解散批判、自己保身解散批判を強調すれば自民党は大敗する。

九月二十二日(金)
その後、安倍は憲法第九条の改正も云ひ出した。往生際の悪い男だ。まづ安倍政権下での憲法改正は無理だ。おそらく国民投票で否決されるし、仮に可決されたとしても僅差だから国民に重大な亀裂が生まれる。憲法改正は圧倒的な支持で為すべきだ。
そもそも初めての憲法改正は、国民から圧倒的に支持された内閣が行ふべきだ。お友達濡れ手に粟商法の内閣が争点隠しのため改正したとあっては、後世の笑ひ物だ。野党は憲法改正にも巻き込まれてはいけない。

九月二十三日(土)
若狭さんが始動させた新党は、党名が勝負になる。ニュースでは「希望の党」で調整してゐるさうだが、これはあまりよくない。まづ抽象すぎる。都議選で勝ったのは「都民ファーストの会」と云ふ直接的な党名だったからだ。
今回国政レベルではまづ「日本ファーストの会」で立ち上げた。私は横文字を党名に入れるのは嫌ひだから本来は賛成ではない。しかし都民ファーストで大勝利したのだから、これでもいいかと思った。
せっかく名称を決めたのだから、これで行くべきだ。微調整はあり得る。「国民第一の党」でもよいし「祖国ファーストの会」でもよい。しかし希望の党だとまったく別物との印象を与える。
一部マスコミが細野・若狭新党と呼び始めたが、これは要警戒だ。国民に第二民進党と思はれたら選挙に勝てない。このやうな呼び方が出て来た以上、早く党名を決める必要があるし、都民ファーストの会、日本ファーストの会と連続性を持つ党名にすべきだ。

九月二十三日(土)その二
「希望」は小池さんの発案ださうだ。だとすれば「希望完遂党」など、結果を表す語を入れるとよい。希望だけだと叶ふかどうか判らない。だから結果を明示することが大切だ。

九月二十四日(日)
産経新聞は、加計問題では偏向がひどすぎる。その最たるものは前川さんを「官僚のクズ」と口汚く罵った記事だが、これ以外も同じくらい偏向した記事が無数にある。その産経新聞に要注意の記事が載った。産経ネットによると
民進2候補が離党検討 “細野新党”に合流模索 静岡
民進党の衆院静岡2区総支部長の松尾勉氏(33)と、4区総支部長の田中健氏(40)が離党を検討していることが23日、関係者への取材で分かった。両氏は同党を離党した細野豪志元環境相(46)=衆院静岡5区=の元秘書で、細野氏が小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員らと立ち上げる予定の国政新党への合流を視野に入れているものとみられる。

本文は静岡支局が書いたのだらう。しかし見出しは上層部がつけたみたいだ。なぜなら本文に“細野新党”はない。本文にないものを見出しにつけると、GoogleやYahooのニュース欄では見出しだけの一覧が出る。Googleの例を挙げると
民進2候補が離党検討 “細野新党”に合流模索 静岡
産経ニュース· 2 時間前

民進党候補者 県内半数空白も
中日新聞· 8 時間前

民進静岡県連、動揺と困惑 2総支部長離党の動き
@S[アットエス] by 静岡新聞· 6 時間前

細野氏の元秘書・松尾氏、民進離党し新党へ
サンケイスポーツ· 9 時間前

産経ニュースの見出しだけが突出してゐる。読んだ人の頭に“細野新党”が残る。悪質な情報操作だ。それにしてもサンケイスポーツは偏向してゐない。上層部もサンスポにまでは気が付かなかった。

九月二十六日(火)
新党は「希望の党」と決まった。過去に抽象的な党名で長続きしたものはない。新生党、新進党、太陽党、・・・。希望の党も長続きはしないかも知れない。しかし小池さんが代表に就任したので、都民ファーストの会、日本ファーストの会との連続性は保てた。いづれ民進党との再編が起きる。それまでの党名として重要だ。(完)

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