千十九 二枚の青春18切符
平成二十九丁酉年
今回は詳細な旅行記録なので、退屈かも知れません。私の旅行方法がよく表れてゐるので掲載しました。退屈と感じた方は次のページへ進んでください。
八月十六日(水)
今夏は青春18切符を二枚購入した。一枚目は恐山参拝で五回全部を使った。本来はこれで今年の夏旅行が終はるはずだった。ところがその後、上の子が二回乗るので使ひかけのものをヤフオクで購入すると云ふ。それならもう一枚購入して、三回は私が使用することにした。
例年と異なり、一枚目は新横浜駅で購入した。切符の右下に赤色のスタンプで「(C制)払い戻しはJR東海ツアーズのカード取扱窓口のみでお願いします」と押された。あと、切符の右端に紫色の5桁-3桁の番号が振られてゐる。
八月十九日(土)
切符売り場は二箇所あり、どちらも「JR全線きっぷうりば」と同じ看板だ。しかし一方が駅でもう一方はJR東海ツアーズかも知れない。さう思ったから二枚目はもう一方の売り場で購入した。一枚目との違ひは、
1.左上に「C制」、右上に「R020」と印刷されてゐる。
2.一枚目が(JT)新横浜MR7発行」なのに対して二枚目は「新横浜駅MR902発行」
(JT)は丸の中にJTだが、ホームページでは表示できないので括弧で代用した。日本たばこみたいだが乗車券を扱ふ旅行会社の記号で、JR東海ツアーズを表すことが判った。他に近畿日本ツーリストが(近)、日本旅行が(日)はよいとして、JTBが(交)は旧称の日本交通公社を知らないと判らないし、京王観光の(京)、京阪交通社の(ケ)は紛らわしい。JTB東北の(Jト)、JTBトラベラントの(ラ)、JTB北海道の(JH)は共通性の概念がまったく無い。
余談だが 、昔JTBは混んでゐて一般周遊券(今は廃止された)の発行をやりたがらない。しかしJTBトラベラントはきちんと対応してくれるので、私のお気に入りの旅行会社だった。だから今回二枚目の青春18切符を購入するとき窓口に「向かうの窓口はJR東海トラベラントですか」と間違へて聴いてしまった。窓口の人は「JR東海ツアーズは切符のほかに旅行も扱ってゐます」と正しく答へたが。
八月二十日(日)
右上のR020はマルス端末でクレジットカードを扱ふと付与される番号で、払ひ戻しのときに扱ひ日、金額、枚数をカード番号と紐付けするときに使用するさうだ。
今回、二つの切符売り場のうち混んでゐないほうを利用したところJR東海ツアーズだったので、以上のことを調べた。インターネットで調べると面白い書き込みがある。新横浜駅は雰囲気が首都圏のJRの駅と違ふ、違和感があると云ふのだ。私はまったく気がつかなかったと云ふか新幹線の駅だから在来線と異なるくらいにしか感じなかったが、確かにみどりの窓口がない。みどりの窓口はJR東日本の登録商標ださうだ。これは変な話で、国鉄時代にできたものがなぜJR東日本のとうろく商標なのか。
八月二十日(日)その二
先週の木曜は珍しく1階から14階まで階段を上がらなかった。毎日1回14階まで上がるから、上がらなかった日が逆に記録される。上がらなかった理由は、JR東海トラベラント(正しくはツアーズ)のホームページを見たところ、新宿支店がNSビルの中にある。そこで昼休みに行ってみた。実は水曜も行った。行くときは降って居なかったから傘は持たなかった。帰りはある程度の雨量だから走って戻った。普通は5分もすれば体が冷えるのに15分経過しても熱かった。
木曜の昼休みは最初から雨が降ってゐたので傘を持って再度NSビルに行った。トラベラント(正しくはツアーズ)の人は全員、沖縄のかりゆしのやうな服を着てゐる。それよりNSビルの賑はひは見事だ。屋台DELiは4つの窓口がある。今度昼食を買ひに来たいものだ。4階は7つの診療所が入居する。
西新宿の高層ビル街は、1階や2階の飲食店商店街が栄えるビルと寂れるビルがある。新横浜駅の正面口と篠原口くらいの差がある。
八月二十日(日)その三
正面を北口と呼ぶホームページがある。と云ふかほとんどすべての人がさう書いてゐる。これはJR東海に不利だ。さう思ってJR東海のホームページを見ると、新幹線東口、新幹線西口とある。
横浜線の乗り場には横浜線北改札口とあるが、JR東海がそのやうな呼び方をしてはいけない。横浜線正面改札口と呼ぶべきだ。JR東日本のホーム上の案内と整合を取る必要があるなら、横浜線正面改札口(北口)とすればよい。横浜線正面改札口(いはゆる北口)と書く方法もあるが、そこまでJR東日本と敵対する必要もないだらう。
しかし新幹線東口、新幹線西口は新幹線正面東口、新幹線正面西口と改称したほうが、乗降客に判り易い。同じやうに横浜線も北口よりは横浜線正面改札口のほうが親切だ。
余談だが、10年程前に、青春18切符で関西から東京に戻るときに「この電車は琵琶湖線です」と車内放送があったので湖西線かと慌てて降りて、ホームで一本遅くなったことがある。東海道線と呼べばよいものをなぜ琵琶湖線なんて呼ぶのか。遠方の乗客にも判り易いことは鉄道会社の使命だ。間違へやすいと云へば、京成、都営、京急で、成田空港行きと羽田空港行きは間違へやすい。方角が逆だから、間違へて乗ったら大変だ。
まだある。JR東日本の品川駅で成田空港行きの普通列車に中国人数人が切符を見ながら、ここの席だと云ふ感じで座った。普通列車に座席指定は無いことを英語で伝へると特急券をこちらに見せる。普通列車の次に発車だからそのことを伝へて皆が降り終るころに日本語の判る中国人が現れて、この列車ではないのか質問する。私がホームの電光掲示板を指さしながら、この次の列車だと日本語で説明するのだがなかなか判らない。降りた中国人がまたぞろぞろ乗ってくる。特急券に印刷された発車時刻と時計を示して説明したところ、やっと納得した。日本人が見れば普通列車と特急列車の違ひはすぐ判る。外国人だと判らない。それより中国の旅行会社は多少日本語が話せる程度の若者をアルバイトのガイドに採用してはいけない。更に、JR東日本は成田空港行き普通列車の後に成田空港行き特急を発車させるといふ間違へやすいダイヤを組んではいけない。(完)
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