壱千一(その二十二) 1.野党は自民党の5:5提案を拒否し批判を、2.“加計”現役の客員教授、新設に“異議”
平成二十九丁酉年
七月十九日(水)
野党側の閉会中審査安倍出席要求に対し、自民党は与野党5対5を主張した。野党はこんなものを受諾してはいけない。従来は野党8割、与党2割だったからだ。野党が長年の努力で獲得したものを1日の審査のため手ばなしてはいけない。
それにしても自民党お友達濡れ手に粟執行部は、不誠実な連中だ。野党は民進党、共産党、維新の会、自由党、社民党がある。これらが5割を分け合ったら、審査なんかできないではないか。安倍は「丁寧な説明」と言ってしまった。取り消すなら別だが、言ってしまった以上は慣習を守るべきだ。
だいたい加計学園の理事長は安倍のお友達だ。安倍が出席しないで何を審査するのか。国民を馬鹿にするのもいい加減にしてもらひたい。

七月二十一日(金)
野党7割、与党3割で決着した。これだって1割の譲歩だ。自民党が最初は5対5を言ってきたことと、安倍が丁寧な説明を掲げたことと、自民党はそもそも閉会中審査と安倍出席に反対だったことを、野党は全部合はせてどんどん批判すべきだ。
つまり丁寧な説明や、閉会中審査と安倍出席に反対だったことと、5対5は矛盾する。丁寧に説明するには野党に多くの時間を割かなくてはいけないし、閉会中審査と安倍出席に反対の政党に質問時間を多く割り当てる必要は無いからだ。
そもそも野党の臨時国会開催要求を無視することは憲法違反だ。

七月二十二日(土)
時事通信によると石破さんが
衆参両院予算委員会で来週行われる閉会中審査に関し、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を念頭に「与党がよいしょみたいな話をすると、見ている人は『何だこれ』と思う。本当に真実を明らかにするということでやってほしい」と述べ、与党側の質問者に注文を付けた。
石破氏は「安倍晋三首相をはじめ政府が、質問者の向こうに国民がいることを忘れず、国民に『よく分かった』と言ってもらえるかどうかに懸かっている」とも指摘した。
そのとおりだ。安倍とその取り巻きががこれまでやってきたことは、丁寧な言ひ逃れ、丁寧な恫喝だ。これでは支持率が急落する。
自民党議員も野党と同じやうに、この問題を追及すべきだ。次の選挙での当落が掛かってゐる。

七月二十二日(土)その二
読売テレビのホームページに「“加計”現役の客員教授、新設に“異議”」と題する次の記事が載った。
加計学園の現役の客員教授が日本テレビの取材に応じ、獣医学部の新設計画に学園内で異議を唱(とな)えていたことを明かした。
取材に応じたのは、加計学園が運営する千葉科学大学客員教授で獣医師の加藤元氏。加藤氏は加計学園が獣医学部新設を目指していた数年前、学園の幹部に対し、国際基準に沿った獣医学教育が必要で、学園の計画ではそれは難しいと異議を唱えたという。(以下略)
─Q:反応は?
加藤氏「(幹部は)先生の言うことを聞いていたら不可能だと。(幹部が)実現の道筋が見えないと言った」
ここで注目すべきは、学部新設の認可さへとってしまへば国際基準などどうでもよいとする幹部の態度だ。(完)

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