79、人類史上最悪の男
平成十九年
十月ニ十六日(金)(人類史上最も残虐な男)
人類史上最も残虐な男はブッシュである。アメリカは世界で最も贅沢な生活をし、最も大量の二酸化炭素をばらまき、京都議定書にも加わっていない。大量の生物が滅亡しようとしている。その数を考えればヒトラーの数千倍は悪い。
ブッシュに匹敵して悪いのは人類史上初めて原爆を使ったトルーマンくらいだ。しかしやはりブッシュのほうが悪い。
ブッシュを批判していいのか、と思う人もいよう。これが言論の自由である。アメリカも日本に対しこの程度のことはしょっちゅう言っている。お互い様である。
十月ニ十七日(土)(温度上昇と生物滅亡)
人類は既に地球の温度を0.5度上げてきた。人類は寒ければ暖房を入れ暑ければ冷房を入れるが、野生生物は温度調整ができない。今後20年間でどれだけ温度を上昇させどれだけの生物を滅ぼし、アメリカはそれらにどれだけ責任があるかを世界は考えよう。
世界の人口のたった4.6%のアメリカが二酸化炭素の1/4を放出している。ブッシュは人類史上最も残虐な男である。
十月ニ十九日(月)(西洋文明からの解脱)
昨日は脳科学総合研究センター10周年記念イベント「脳科学ひろば」を見に表参道のスパイラルガーデンに行った。一人の研究者に別の研究者が質問し、30分が過ぎると今まで質問した研究者に別の研究者が質問するということを続けるリレートークという催しがあった。入來篤史氏に本田学氏が質問する「意識からの解脱」というトークの最後のほうだけ聞いた。展示を見てからトークに行ったので最初を聞き逃したのは残念だった。
本田氏が仏教的な何でも受け入れるのが脳では?と質問したのに対し、入來氏は西洋的、英語で論文を書くというルールではなく、我々がルールを作れば箱を別の面から見るのと同じでこちらも正しい、しかし彼らは乗ってこないからルールを作るときに我々のルールをどんどん入れるべきと答えられた。
順当な名回答であろう。東洋は西洋の決めたルールに従うのではなくどんどん我々のルールを入れていく必要がある。
十月三十日(火)(官僚の海外交流は禁止に)
昨日は前防衛省事務次官がゴルフ問題で証人喚問された。業者の紹介でアメリカの国防省、国務省と人脈を持ったことも明らかになった。
審議会や懇談会は官僚の決めた筋書きを追認するだけのことが多い。そして官僚の決めた筋書きはどれもこれもアメリカの意向に沿ったものだ。官僚の海外との私的人脈は禁止すべきだ。海外との交流は大臣を通して、または正規の会議で行うべきである。
十月三十一日(水)(英会話学校倒産に見る英語騒ぎの顛末)
国内最大手の英会話学校が二十六日に倒産した。株の売り抜けや贅沢な社長専用施設が世間のひんしゅくを買っている。英語英語と騒ぐ人たちは程度が低い。英語は道具であって目的ではない。
入來篤史氏のように世界の最先端を行く人たちにとってはそんなことは当然だから、西洋や英語を相対して見ている。英語英語と騒いでいては世界から取り残されるし、西洋に欠けて日本にあるものを応用してこそ世界の最先端を走れる。
その一方で例のUCバークレーとスタンフォードを訪れたというだけですっかり喜んでしまう人もいる。こういう人にとっては確かに英語だけが重要であろう。英語英語と騒ぐのも無理はない。
十一月一日(木)(山崎正和氏)
山崎正和氏は典型的な欧米かぶれ、アジア嫌いである。日本語の会話には文法がないという非常識なことまで言っている。日本語嫌いといってもいい。アメリカの一極体制
は世界の平和にとって、少なくとも過去の多極体制や二極体制よりもましな体制だと
考えられるとも言っている。このような男が中教審の会長をしていては日本の教育は危ない。
中教審の存在根拠は政令である。戦後の首相は自由に閣僚を解任できる。つまり閣議は首相に従うしかない。首相の思いつきや官僚の入れ知恵で作ったゴミ文書も政令となる。中教審は昭和28年に生まれた。戦後の混乱期に戦後の混乱制度で生まれた中教審は廃止したほうがいい。議論は国会で行うのがよい。
十一月ニ日(金)(バリ島の伝統音楽)
「脳科学ひろば」に話を戻すと、本田学氏には岡ノ谷一夫氏が質問した。本田学氏が所属していた芸能山城組とインドネシアバリ島の音楽ケチャが話題になった。バリ島は斜面に農地があり、もしケチャがなければ水争いが起きかねない、と伝統音楽の効用を紹介した。
化学物質には濃度規制があるが情報にはない。有害なものも入ってくる、都会の音は人間に聞こえる範囲のみだが人類が育った熱帯雨林には高い周波数があり影響があるのでは、という話もあった。
十一月三日(土)(非欧米地域は独自の学界を)
西洋の資源浪費文明は永続できない。子孫と他の生物の生存権を犠牲にする文明は非道徳である。非欧米地域は欧米が主導するすべての学界にその主張を最大限に取り入れさせる必要がある。100年後には非欧米の主張も公平に取り入れられるようになるだろう。しかしその前に地球が滅びるか非欧米地域の文化が滅びる。どちらも避けねばならぬ。
ここは入來氏が言われるように欧米の学界には最大限に主張を取り入れさせ、一方で10年後に別の学界を作ったらどうか。非欧米地域は両方の学界に属せば良い。この学界は英語を使わないことが重要だ。これだけで非欧米地域からは優秀な研究者が続出する。しかし排他的ではなく希望する欧米人は加入させてあげればよい。独自のノーベル賞も作る必要がある。
十一月四日(日)(ブッシュの分類)
人間は、近くの八百屋が売り切れだったら少し遠いスーパーに行ける。雨が降らなくても水道がある。野生の生物はそれができない。少しの環境の変化で滅びる。
ブッシュは神が創った生物を滅ぼしていいのか。アメリカのXX教徒は(1)伝統主義者、(2)理想主義者、(3)偽善者、(4)バカの4つに分類できる。ブッシュは典型的な(3)である。もっとも(4)だという意見も強い。イラク戦争当時の新聞や雑誌を読んでみよう。ブッシュはバカだという記事が多数ある。最近では演説の原稿に発音記号を付けていた事が暴露された。
十一月五日(月)(真面目なXX教徒とは連帯を)
ここでXX教徒に(2)を(1)とともに加えた理由は真面目なXX教徒とは連帯が可能である。世界のイスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、儒教道教徒等は真面目なXX教徒とともにグローバリズム、地球温暖化、自己文明の押し付け、道徳破壊を撲滅しようではないか。
十一月七日(水)(山崎正和批判)
山崎正和はその著書で自身がカトリック信者であることを言っている。しかし真面目なXX教徒とは絶対に言えない。
山崎正和は、世界は一つの文明になったと馬鹿げた事を言っている。世界にはXX教、イスラム教、ヒンズー教、仏教、儒教道教等があることを無視している。唯物論者でなければ言えない妄言である。東洋とは、世界地図のうえにおける西洋の「余白」にしか過ぎなかったのであるとも言っている。
このような男を中教審の会長にしておくことは国の恥である。イギリスが世界は東洋文明で統一されました、ヨーロッパは世界地図でアジアの余白の部分ですというヒンズー教徒をイギリス教育省の審議会長に任命したと考えればよい。非難の嵐が起こる。教育相はおろか首相のクビが飛ぶ。
十一月八日(木)(小渕私的懇談会)
世界中の笑い者となった英語第2公用語の小渕私的懇談会のメンバーに、山崎正和とともに山本正がいる。山本正もカトリック信者である。そしてあの英語第2公用語の部分は山本正が書いたことが明らかになっている(論座2000/5)。
多くのカトリック信者は真面目なXX教徒と信じたい。地域の伝統を守ってこそXX教である。神がバベルの塔の罰として言語を分けたことを忘れてはならない。すべての言語は平等である。
十一月九日(金)(もし宗教裁判を復活させたら)
XX教徒は英語を公用語にしてはならない。それでは英語を母国語とする人は神の子になってしまう。公用語はさすがにまずいと思ったのか小渕私的懇談会以降は国際語と言い換えている。国際語も同じである。
もし宗教裁判を復活させたらどうなるか。日本を英語で洗脳しようとするカトリックの二人は死刑であろう。
プロテスタントも宗教裁判を行ったらどうか。多くの生物を滅ぼすブッシュは死刑が確実である。
十一月十日(土)(石油消費時代の終焉)
ドイツのメルケル首相は2050年までに温室効果ガスの排出を1990年の半分にすることを主張し、日本は現状(2007年)からの半減を主張した。安井至氏によると
2007年の50%削減は1990年の31.1ないし32.7%にしかならず、2100年には2.1℃上昇する。1990年の半減だと1.9℃である。化石燃料の二酸化炭素以外にも温室効果ガスは存在し、他のガスの削減が進まないと化石燃料起源の二酸化炭素は現在の1/5にしなければならない。他のガスの削減が必要。化石燃料起源の二酸化炭素を世界全体で50%以下にすることは困難だが不可能ではない。その場合先進国として70~80%カットということになるだろうがそれも不可能ではないだろう。1990年の50%削減を実施するには化石燃料の使用をゼロにせざるを得ず不可能。
温度が2℃上昇すると生物は北方に300km移動するという。生物には車も鉄道もない。多くの生物が死滅するであろう。
これ以上人口を増やさず化石燃料の使用を限りなくゼロに近づける必要がある。
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