百二十三、日本の三流新聞が韓国嫌いを作る

平成二十二年
四月十九日(月)「日本の韓国嫌いはなぜ生まれるか」
韓国は隣国である。長い交流の歴史がある。日本語と韓国語は文法も似ている。韓国では日本語を勉強する人も多い。高田馬場駅では線路に落ちた乗客を救おうとして韓国人が犠牲になり、多くの人に感銘を与えた。
ところが日本では韓国をよく思わない人もいる。韓国人と話をした訳でもないのになぜ韓国嫌いになるのか。日本の三流新聞(読売、朝日、毎日、これらを真似した地方紙その他)が原因である。産経はその他に入れた。内容から大手とは言えないが地方紙ではない。

四月二十日(火)「コリアンという変な日本語」
三流新聞はコリアンという変な言葉を用いる。平成十年あたりまではなかった。なぜならこりあん(狐狸庵)とは遠藤周作(平成八年逝去)のことだからである。
在日韓国朝鮮人に「私は在日コリアンです」などという人はいない。もしいたとしても三流新聞の影響を受けたのであろう。韓国人も自分のことをコリアンとはいわない。
昨年の九月に「日韓交流おまつり」が東京六本木で開かれた。日本側は外務省、観光庁、東京都が後援、韓国側も在日大使館、文化体育観光部、農林水産食品部が後援するという大掛かりなものである。ここでもコリアンなどという奇妙な単語は聞かれなかった。四十近いプログラムのなかで唯一ジャパン・コリア交流ファンタジーというパレードがあったが伝統舞踊、伝統文化を前面に出し、参加団体も韓国側が「鳳山タルチュム保存會」など、日本側も「よさこい國士舞双」などと伝統的なものであった。

四月二十一日(水)「なぜ真面目に働く在日韓国人を出演させないのか」
在日外国人の参政について、真面目に働く在日韓国朝鮮人、例えばヘルメットをかぶって建設現場か工場で真剣な表情で指示を出している写真を載せて、在日韓国朝鮮人は日本人と同じに働いている、と言うのであれば多くの日本人が共感を持とう。ところが或る新聞の場合、いかにも偏屈そうなオヤジを載せて、参政権をよこせ、という話を載せている。これでは誰も賛成しない。なぜこのようなことになるのか。
三流新聞の主筆はアメリカにゴマをすることにのみ感心がある。だからこういうアジア友好問題を見落とす。悪く見ればCIAの工作を受けてアジアの交流を妨害する。三流新聞は白人優越主義である。アメリカと区別のつかない調査捕鯨を妨害し逮捕されたオーストラリア人などは、ニコニコした写真を載せる。

四月二十二日(木)「日本人にも参政権は必要ない」
日本人にも参政権は必要ない。必要なのは参政責任であり参政義務である。参政権などという奇妙な用語は西洋の政治や文化の流れの中で生まれたものであり、アジアには合わない。
日本人に必要なのは参政責任である。だから財界、労働組合、宗教団体による候補者推薦は厳しく禁止すべきだ。日本人の参政責任さえできていないのに在日韓国朝鮮人に参政責任を負わせるのは酷である。まず日本人の団体推薦を禁止する。それからにしないと、在日韓国人、在日朝鮮人が推薦団体化する。

四月二十三日(金)「共通文化」
日本と韓国には漢字という共通文化がある。先祖代々これを大切にしてきた。ところが日本の新聞はわざわざ発音を優先させる。韓国人は漢字名を持っているが普段は使わないから、韓国のニュースを日本で報道するときに分からないこともあろう。
しかし日本の新聞はそのような理由で発音を優先させている訳ではない。欧米流の発想で優先させているのである。欧米人は漢字を理解できない。だから現地の発音を用いると相手を尊重したような錯覚に陥る。
原則は漢字を用いる。漢字が分からないときは例外でカタカナ表示を用いる。漢字の読み方は日韓友好団体などが語感も加味して決める。いずれはそのようにすべきだ。地名も同じである。
なお韓国では日本の人名や地名はハングルを用いる。一つには日本の人名と地名は訓読みが多いためと、そもそも韓国では今は漢字をはほとんど使わないためである。しかしこれは韓国側の事情である。日本は漢字を使うことにより少なくとも明治維新までは親しみを持ってきた。その後は欧米の猿真似で植民地主義の道を走ってしまったが、明治維新以降は長い歴史の中の例外と認識をして、日本側は明治維新以前に戻るべきであろう。

四月二十四日(土)「日本の新聞が三流の理由」
ときどき、泣き止まない乳児を父親や母親が殴って死傷させたという記事が新聞に載る。今日の新聞にも載っていた。日本の新聞を三流と呼ぶ理由は、事件の背景を考えないことである。乳児が泣き止まずバニックに陥る親はどこの国にも一定の割合でいる。各国の伝統文化がそれを防いできた。
日本では、祖父母の存在や地域社会である。それらを破壊しアメリカ人のようなピストル個人主義を導入すれば、一定の割合でこのような事件が起きることは目に見えている。新聞はアメリカの猿真似だからそのことは書けない。このホームページが伝統文化の復活を主張する理由は、まさに弱者救済のためである。そしてアジアの伝統文化には共通点がある。

四月二十五日(日)「アジアに反日はない」
日本の三流新聞は、中国や韓国の国民は反日だがそれを中国政府と韓国政府が押さえている、という書き方をする。中国に行けばわかるが、東京や銀座や渋谷など日本の地名を看板に書いた店が幾つもある。味千ラーメンや吉野家もある。もし国民が反日ならこれらの店は商売が成り立つはずがない。韓国はハングルだから読めないが、事情は中国と同じであろう。でなければ韓国で日本語を学ぶ人が多いわけがない。
日本の三流新聞は、アメリカが大事でそのため中国や韓国には国民を接近させないようにしようという方針がある。上層部のアメリカかぶれが原因である。

四月二十六日(月)「隣国の反日を捏造する」
中国軍のヘリコプターが日本の海上自衛隊に九十メートルまで接近した。読売新聞は「日本政府が、『公海上とはいえ、極めて危険な事態だ』として外交ルートを通じて抗議したのは当然のことだ。」と書いた。これは当然のことである。そのために外交省や大使館がある。問題なのは「護衛艦に接触したり、操縦を誤って墜落する事故が起きれば、中国国内で反日世論がわき起こるのは必至だ。」という記事である。これは防衛省幹部が述べたという。これは隣国の反日を無理やり作ろうとするとんでもない記事である。
素人が操縦しているのではあるまいし、九十メートル離れていて護衛艦に接触したり操縦を誤って墜落することは万一にもない。もし起きたとしても反日世論はわき起こらない。日本が救助すれば友好世論がわき起こるだろう。万一にもないことを勝手に想像してしかも反日を捏造する。読売新聞はとんでもない新聞である。

四月二十七日(火)「金持ちの視点」
韓国の一人当りのGDPは日本の半分である。中国は更に低い。金持ちから見れば周囲は不十分に見える。
日本でも昭和三十年代には酒屋に「なくそう密輸入酒」という鉄製の標語が架けられていた。昭和六十年あたりまでは冷房のない通勤電車が普通だった。今、真夏に冷房の入っていない通勤電車など想像もできないだろう。
アメリカが金持ち国の理由は広大な土地を先住民から奪ったためである。地球温暖化が現実の問題となった現代にあっては、金持ち国こそ地球破壊者である。金持ちの視点で隣国を眺めれば不十分なところはたくさんある。しかし先祖から引き継いだ資源を後世に引き渡して暮らすのと、先住民族を滅ぼし地球を滅ぼしぜいたくをするのとどちらがいいと思っているのか。日本の新聞はやはり三流である。


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