59、田中角栄事件の後遺症

平成十八年


五月二十日
田中角栄元首相が逮捕されたのは、アメリカの陰謀だったという説がある。
本当に陰謀だったのかどうかに関わらず、あの事件は日本に重大な後遺症を残した。
政治家が自己保身のためにアメリカのご機嫌を取るようになってしまったのである。

五月二十二日
田中元首相裁判の弁護士を務めた木村喜助氏は「田中角栄の真実」で次のように述べている。
五月二十三日
第一次佐藤内閣から第三次まで、佐藤首相の私的アドバイザであった川内康範氏は、田中元首相の裁判について当時の雑誌に次のように書いている。
五月二十四日
川内康範氏は、陰謀の背景について次のように書いている。 五月二十五日
川内氏はまた次のようにも述べている。 現在の日本を振り返ると、社会党や総評が消滅してしまったにも関わらず、さかんに反左翼を煽る人たちがいる。日本は異常流入したアメリカ退廃文化により崩壊寸前なのに、これらの人たちはさかんに拝米をわめき立てている。日本が思想的にも情緒的にも、不動の一枚岩になることを妨害しているのである。
一方で旧社会党総評ブロックも、アメリカが押し付けた戦後体制を有り難がり、日本の先人たちが築き上げた伝統文化を無視し、日本が思想的にも情緒的にも不動の一枚岩になることを妨害してきたことは誤りであった。

五月二十八日
昭和47年、日中国交正常化をめぐり、当時、ニクソン米政権の大統領補佐官だったキッシンジャーが次のように発言していた(産経新聞)。 キッシンジャーの怒りは相当なものである。キッシンジャーは昭和46年に訪中し周恩来と会談したが、日本政府には事前に連絡せず頭越しであった。同じように日本も田中下首相の訪中を米国政府に事前に連絡する必要はなかった。
田中元首相の逮捕以来、日本の政治家は米国のご機嫌を取るようになってしまった。
日本国民が今すべきことは、平衡を取るために拝米政治家に反対し選挙で落選させことである。


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