53、女系天皇論者は戦前の軍国主義者と等しい
平成十八年
一月十四日
女性天皇には賛成である。女系天皇には反対である。女系天皇は前代未聞である。そのようなニセ天皇を認めてはならない。
或る宗派が二千年間、成績が二番目の弟子に跡を継がせて来たとしよう。この場合「不合理だから今後は一番目にしよう」なぞと変更してはならない。
天皇は男系で二千年来た。女系にしたらそれ以降はインチキ天皇となる。女系天皇を主張するものは戦前の軍国主義者に等しい。その理由をこれから述べていきたい。
一月十五日
新聞の世論調査では49%が女系天皇に賛成だという。これが危険なのである。戦前は国民が圧倒的に軍部を支持していたという事実を忘れてはならない。軍事の専門家が決めたから、政府が決めたから、という発想が日本を亡国に追いやった。
有識者会議が決めたから、政府が決めたから。そういう理由で支持してはならない。
なぜ今、皇室典範を改正するのか。今上天皇の次には皇太子様もいる。皇太子様が即位されてからでも遅くはない。愛子様が幼児のうちに改正してしまおうという魂胆が丸見えではないか。愛子様がどのように成長されるかは判らない。幼児のうちなら国民の支持は一番高いという魂胆が丸見えである。
一月十六日
愛子様が天皇になられたら男系天皇である。愛子様がご子息を出産されその男性が天皇になるとこれは女系天皇である。
民主主義とは、国の行く末に責任を持った人たちが十分に議論を重ね、結論が出なければ多数決で決めるものである。新聞社は無差別に抽出したと言うが、野次馬根性でマスコミの影響を受けた回答を幾ら集めても何の意味ももたない。世論調査は日本を軍国主義に追いやった方法と全く同一である。
一月十七日
戦前の軍国主義は欧米の猿真似が原因である。今また女系天皇論者たちが欧米の猿真似をしようとしている。イギリス王室の真似である。非白人国から唯一白人クラブに加えてもらっているという卑屈な感情を持った日本が、欧米の科学万能主義からは奇異の目で見られがちな皇室を完全にイギリス化して安心してもらおうという訳である。そのように考えると天皇の宗教行事を秘密に行なうのは国民ではなく欧米の目を気にしてのことかも知れない。
一月十八日
戦前の軍国主義とは軍部官僚主義であった。一昨年五月に皇太子様の人格否定発言がありその七ヶ月後に有識者会議が作られた。どのように人格を否定したのか、その後どう改善されたのかを国民に発表すべきだった。国民に真実を知らせない態度は田中義一と同一である。
人格否定はあったが代わりに娘とその子孫を天皇にしますから病気を治して下さいという暗黙の懐柔策であろう。
一月十九日
民主党の前原氏はやはり失格であった。党首討論はひどいものだったがその後も駄目だった。十五日には、母方だけに天皇の血筋を引く女系天皇について若干慎重な考え方をもっていたが側室制度がない中で男系が維持できるか生物学的に疑問だと述べた。(朝日新聞)
なぜ今改定なのか、皇室典範は法律と位置付けられているが国会で過半数を得たらその時々に改定していいのか、有識者会議に有識者(専門家)がいない、等々政府を攻める材料は幾らでもある。
政治家は国民のために政府を攻撃するが、政治屋は自分の地位のために政府を攻撃する。昭和五年、統帥権を犯したと政府を攻撃したのは野党であった。前原氏は先の党首討論でアメリカにゴマをする主張で政府を攻撃した。政府のアメリカ属国路線にブレーキを掛け、イギリス模倣皇室を国民の皇室にすることこそ野党の役割ではないか。前原氏の性根は統帥権で政府を攻撃した野党政治屋と何ら変わらない。
一月二十日
統帥権問題は西洋の猿真似が悲惨な末路を招くことを物語っている。プロシア憲法の影響を受けた明治憲法とイギリスに旅行して立憲君主制に感銘した昭和天皇の組み合わせではうまく行くはずがなかった。
憲法は聖徳太子の十七条の憲法に始まり幕府や各藩の諸法度更には農村の寄合の掟を参考にすべきだった。昭和天皇もイギリス王室ではなく日本の歴代天皇を参考にすべきだった。
平成の今亦西洋王室の猿真似をして亡国の道を歩もうとしている。
一月二十一日
神仏習合の伝統を破戒した薩長連立政府はその後軍国主義政府へと続く。日本史を紐解くとほとんどの戦は伝統を破壊する人間が起こしている。海外を見ても非欧米地域の伝統を破壊しようとする移民国家が盛んに戦争をしたがっている。そればかりではない。欧州の伝統まで古いヨーロッパだと揶揄して破壊しようとしている。
一月二十二日
文章とは恐ろしいものである。後世一人歩きをするからである。占領軍と日本政府の偶々其の時の力関係で作られた憲法の「世襲」「国会の議決した皇室典範」という文字を押し戴いている。当時は何とか天皇を存続させようと苦心してこれらの語句を入れたはずである。その語句を解釈しニセ天皇を作ろうとする。明治憲法の統帥権を押し戴き国を滅ぼした人たちとそっくりである。
これまで父系で来たのならそれを守り母系で来たのならそれを守るべきである。混在させてはならない。科学的にも父系はY染色体を母系はミトコンドリアを子々孫々に伝える。混在させたら何も残らない。昔の人は科学的には解明できなくても長い経験からそれを知っていたのである。
一月二十六日
天皇の役割とは何だろうか。嘉永六年に黒船が現れたときに孝明天皇は七社七寺に祈祷させ更に「神州を汚さず人民を損なわず」と畿内二十ニ社畿外十一社に祈祷させた。(藤田寛氏「幕末の天皇」)
天皇の役割は国民の総代として神仏に祈祷し祈祷させることにある。二千年間父系で連綿と続いて来たればこそできる業である。父系と母系が混在してしまっては双方の家の宗教に影響を受け国民の総代どころではなくなる。天皇は笑顔で国民に手を振るだけの存在となってしまう。
一月二十八日
小泉はヒトラーに似ている。ヒトラーは国内の嫉妬をユダヤ人に向けさせて人気を得た。小泉は国内の嫉妬を郵便局に向けさせて人気を得た。ただし小泉は本物のヒトラーより出来が悪い。田中真紀子を解任して支持率が急落し人生いろいろ発言でも支持率を下げた。今回の選挙はまぐれと言ってよい。
小泉は首相になった直後にアメリカに行き特別機のなかでこう言った、「僕は根っからの親米論者ですからねえ」(雑誌「京の発言」創刊号、西部氏。「京の発言」は京都大学教授佐伯啓思氏、自民党全国青年議員団長西田昌司府議会議員らが創刊)。
東アジアサミットにオーストラリアとニュージーランドを加えることに執着したのも小泉である。そしてついにイギリスの物真似をして女系天皇を作ろうとした。小泉は根っからのアーリア人優越論者としか考えられない。ヒトラーにそっくりである。
メニューのページへ
前へ
次へ